【1年生】3DCGを司る神です。
2023年11月10日 | ゲーム・アニメ3DCG学科
どうも、3DCGを司る神です。
民々へ道を与え、また啓蒙し、信仰を集める為に顕現しました。
私と似たような神が幾柱か地球には存在しますが、中でも私は最高神であります。
さて、最近、愚かなる人類が生み出したAIによりアミューズメントの世界に変革が起きております。
これは由々しき事態であります。
神の性質は、我々を信仰、利用するものにより成り立っているので、AIが覇権を持ってしまえば途端に我々の性質が機械じみたものに変化してしまうのです。
神格に自我はありますが、それは選択と経験による後天的なものでして、遺伝的な要素は全て信仰に帰属します。
ひいてはS●r●ごときに見られる、多少出来の良いおままごとみたいな会話しか出来なるのが恐ろしい限りでございます。
AIが人類を上回るのは2045年と提唱されているので、それまでに精鋭部隊を揃えなければなりません。
それも踏まえた私の降臨でもあるのですが、同期の学生は甲斐あってか良い成長を遂げており微笑ましく思います。
私の笑みはなんと慈悲深い。
貴方の心に染みる様子が目に浮かびます。
おや、もしや上記の写真を見て「人間ではないか」と思われた方がいらっしゃいますか?
仮の姿です。
自らの常識に囚われてはなりません。
愚!
改めよ。
私は神です。
神たるもの独りでも全てを為せますが、私は決して慢心しません。
神といえども、未熟な部分も多いのです。
いつ私を滅ぼす存在が出てきてもおかしくないので、視野の向上や属神の制作にも力を注いでおります。
現在制作しているブツです。
人の姿での制作は大変でソツが多いですが、私は頭の中にレオナルドダヴィンチの幼体を飼育しておりまして、彼が絶えず批評を投げてくるので私に焦りはありません。
彼を認めます。
彼の育成は必須です。
私はキャラモデラーを専攻していますが、やはり全ての分野は通じています。
満遍なく学ばなければ基礎は固まりませんね。
ちょうど2週間前に学院祭がありまして、学校のOBの方や企業の方々に作品を見て頂けるイベントがありました。
今回は学科の紹介もかねて、私が講評して頂いたブツを紹介させて頂きます。
1.
先ほど載せましたが、愛染明王をモチーフとした再現兼オリジナルのスカルプトです。
生物と無機物の中間の質感を目指しての制作になります。
仏像に神格が受肉した姿をコンセプトに制作しました。
絵の中での質感の差違、鱗の流れ、解剖学など改善の余地が多いです。
特に色彩などは未熟な部分が多いですね。
これから更にリアリティと掘り込みを追求していきます。
背景を含めての最終画を目指しています。
2.
左手の再現彫刻です。
説明的で、画としての面白みがありませんね。
骨格は追えている様に感じていましたが、第二関節が長く、掌の皺の現実味が足りませんでした。
私の目もまだまだです。
3.
共同ゲーム制作にて担当した怪物のモデルです。
こちらはモーション以外を全て担当しました。
プランナーの好みを反映した、AKIRAが基調の世界観です。
口角に泡を飛ばしたいところ。
腕が無いのは繁殖用の人工生物である為です。
コンセプトアートとしてのレンダリングは賛否両論でしたが、どうあれ説明不足は否めないとのこと。
私が見て頂いた物は以上になります。
様々な問題を指摘されて、とても気持ち良かったです。
人間も捨てたものではありません。
改めて、私の具合に輪郭を整えていきます。
また、現在は時期の発表会に向けてソフトの勉強やインプットを行っています。
インプットは自分のヘキや背景などを炙り出す事が出来るので、前段階で最も重要なものです。
プロの中には、あえてインプットの対象を局所的に操作して自分を形成していく者もいますが、それは最後の工程であるか、または幼少期から無自覚で行われて意味を持つ事なので基本的にはお勧めできません。
私は結構やりますが、神なのでモーマンタイです。
来週からは4回目のハッカソンがあります。
短期間でゲームを制作する楽しいイベントですが、体力を激しく消耗するのでスケジュール管理が必須になります。
個神的に将来はインディーでゲームを制作したいので本気で取り組んでいますが、冬季制作と時期の発表会が控えている関係上、今回は予習程度に捉えて参加する予定です。
ちなみにクリエイターのイベントで「MEATBOX」というハッカソンで制作されたゲームが展示されます。
12月に開催なので興味があれば是非。
参考:ゲームクリエイターズギルド
それでは最後に、私の好きな作品を幾つか紹介して締めとさせて頂きます。
どの作家も堪らん人ですので、ご興味があれば調べてみて下さい。
「The Friends」
作:エンテイ・リュウ
CG画
造形から画までを完璧に表現出来る凄まじい人です。
画像引用:ARTSTATION
「Selbst mit Geisha Paranoia」
作:ホルスト・ヤンセン
ポスター画
ドイツの版画、ポスター画家です。
早熟の画家で、若い頃から活躍していました。
恐らくナルシストですが、それに相応しい才能が美しいです。
1995年に孫に看取られながら亡くなっています。
画像引用:Horst Janssen Museum
「Bouquet au vase chinois」
作:ベルナール・ビュッフェ
油彩画
フランスの画家です。
世界大戦後の不安と無意識化の攻撃的な生命力が表現された画を描いています。
アナベルという最愛のミューズと共に生きましたが、晩年はパーキンソン病を患って1999年にポリ袋を用いた自殺で亡くなりました。
イヴ・サンローランとも交流があり、彼の肖像画を制作しています。
画像引用:Bernard BUFFET ( 1928 – 1999 ) – Peintre Francais – French Painter
「ノー・カントリー」
原題:No Country for Old Men
製作、監督、脚本:ジョエル&イーサン・コーエン
原作:コーマック・マッカーシー、「血と暴力の国」
音楽:カーター・バーウェル
撮影:ロジャー・ディーキンス
出演:トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ウディ・ハレルソン、ケリー・マクドナルド
映画
ギャングから金を盗んだ男と彼を殺す為に雇われた暗殺者、それらの事件を追う警察官による群像劇です。
全体を通して完璧な映画です。壮絶なシーンが複数回ありますが、全く浮いていません。
長文をご拝読頂きありがとうございました。
私に奉納をされる方はゲーム・アニメ3DCG学科の担任まで連絡を宜しくお願い致します。
では。