最近読んだ本
2006年11月14日 | 小説・シナリオ学科
わざわざキャラクターを作り演じようとした試みは、その時の勢いでしかなかったので、今はめんどうな事になってしまいました。まあキャラクターといっても、まだ性格ははっきりとせず、現在は役割だけで動かしているに過ぎないので、苦労はこれからですけどね。
申し遅れました。私はうつろぎ。隙間が演じる役割の一人である空木という者です。貸本屋なんぞを営んでいまして、空蝉姐さんなんかが読んだ本を紹介する。と、こんな役割でやっていきます。以後お見知りおきを。
さて、このブログを書いている方々や、いずれこれを読んだ方々。皆様はどのような本を好み、最近はどんな本を読みましたか? それらのどこが面白かったのでしょうか?
今しがた空蝉さんが読み終えたといって、 『すいかの匂い :江國香織著』 を返してもらいました。
これは、少女の夏の一時を書いた短編集で、二十ページほどのものが十一本収録されています。その中身は、新幹線の中家族から逃げようとする話、叔母の家から逃げて不思議な人に会う話、死んでしまった弟とかつて一緒に居た時の話、などがあります。ちなみに、その十一本はそれぞれが別のキャラクターの話で、その他の話には関連はありません。
……感想については空蝉さんも困っていまして、面白い。面白い事に間違いはないのだけれど、なにが、どこが面白かったのか把握できていないと言うのです。
もとより読み込むタイプではなかった空蝉さん。最近はどこが良かったか意識するようにしているようで、メモも取るようにしているそうですが、それでも「江國先生の著書は面白味が把握しにくい」など、自分には読解力がないと嘆いていました。
私は、ストーリーよりも、文章の雰囲気に味があると思うのですが、どうなのでしょう?
それはともかくとして、空蝉さんはその本の中では、『弟』と『影』、それに『焼却炉』あたりが気に入ったと言ってしましたね。やはりどれも雰囲気が良い、と。
本の紹介には相応しくない拙く中身の無い文ですが、これでもし気が向いたら読んでみてください。……感性は人それぞれで、絶対に面白いと断言は出来ませんが。(重ねて、すくなくとも空蝉さんは面白かったそうですよ)
そうそう。言葉遣いについて、しっかりと調べようと本を買いにいったら、目的の本は在庫無しでした。まったく、これから先が思いやられます。