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ただ、一さいは過ぎて行きます。

2006年11月17日 | 小説・シナリオ学科

自分がいままで阿鼻叫喚で生きて来た所謂「人間」の世界に於いて、たった一つ、真理らしく思われたのは、それだけでした。

ふと、頭の中にそんなフレーズが浮かんできました。
なるほど、いつ考えてもそれは正しいことのような気がしますね。

皆様は、五年ほど昔の自分を思い出せますか?

私は五年前も、変わらず元気でした。


なぜこのようなことを思ったか、というとですね、その理由は簡単なことなのですよ。

先日帰宅したさいに、一葉の手紙が届いていました。
それは、私の知人(ここでは仮に、彼の名字の頭文字を取って、「や」としておきましょうか)からの披露宴の招待状でした。

それはもう、驚きましたね。
私がやに最後に出会ったのは、五年ほど前でした。

やは、いわゆる愛すべきバカの一人とも言える素晴らしい人物でした。
好物が天かす(揚げ玉)というところからも、その人となりが伺えます。

そんなやは、五年ほど前にとある百貨店を辞めて、中国へと渡りました。
どうやらそこで人生の伴侶(もちろん、中国人です)を見つけたようなのです。

手紙によると、結婚式は向こうで上げたので、こちらでは披露宴だけ、とのことでした。

これを知ったとき、私は何とも言えない感情に包まれました。
何とも表現しにくいのですが、敢えて言うのならば、
『長年使っていたコーヒーメーカーを買い換え、古い方を捨てるとき』のような気分でしょうか。
それとも、
『昔買ったオルゴールが、錆付いて鳴らなくなったとき』のような感じかもしれません。
どちらにせよ、戻れない寂しさというか、一方通行の悲しさというか、その様なものが芽生えました。

私とやはそれほど、例えば親友と呼べるほどに親しかった訳ではありません。
それでも私には喪失感というものがありました。

もちろん、やが幸せになることは素直に祝福すべき事ですし、喜ばしいことです。
それに正直なところ、やの結婚にそれほど衝撃を受けた記憶もありません。
五年前から、早く結婚したいみたいなことを言ってましたし。

何というのでしょうね、結婚したそのことよりも、もう五年前には戻れないんだという感覚が私を蝕んでいったのですね。

「駅に着いたときに、目の前で電車が出発してしまった」
この気持ちを三倍くらいにすれば、この感覚になるのでしょうね。

まあ、次の一本を待てば良いだけの話なのですけれど。

何はともあれ、やは末永くお幸せに。

さて、前置きはこのくらいにしておきましょう。
昔を思い出しても仕様がないですしね。

今の我々に大切なのは、これからのこと。
というよりも、寝て目が覚めれば迎える、明日のことなのです。

大変不味いですよ。
何が不味いって、締め切りがです。
冷静に計算してみると、批評会締め切りまで後一週間しかないのですよ。
『さらば緑の日々よ』に至っては、三日ですよ、三日。
これは箱根にでも逃げるしか無いのでしょうか?

そうそう、ここで”偶然”話に出てきた箱根なのですけれどね、ここは良いところですよ。
何が良いって、それはもうあなた、温泉ですよ、温泉。
常に漂う硫黄の香り。
どこから噴火するか分からないスリリングな道路。
そして、処理に困る何に使うか分からないお土産の数々。
これらの織りなすハーモニーは、一日や二日では味わい尽くせないのです。

でも私は日帰りできる距離です。だから旅館の事は知りません。
箱根の事は私に聞かないでください。なぜならば、私は箱根に詳しくないのだから。

だいたい、事前に調べて旅行計画を立てるなんて邪道ですよね。
突然現れたアクシデントに対処するのだって、旅行の醍醐味なんですから。

旅雑誌や天気予報を見ないのなんて当たり前。
交通情報や電車の路線を調べることすらしないのが、真の旅通なのです。
自分の体調やお財布事情を考えなくなるに至ったら、貴方はまさに旅人の中の旅人。
言うなれば、人生の旅人です!

本当の旅人というのは、どんな困難や苦難でさえ楽しめる人のことを言うのですね。
究極のポジティブです。
また一つ勉強になりました。

ところで、今回のブログについてなのですけれどね。
私は今、オチがつけられなくてとても困っています。
ここまでで、長々と三十分近く書いているわけです。

こんな事している暇なんてないのに、現実逃避ですね。

三十分というと、一時間の半分です。
そして、一日は二十四時間。
つまり私は一日の四十八分の一をこれに費やしているわけです。

人生八十年とすると、これを毎日続けた場合一年半以上もの時間を無駄にする、そういうことなのです。
これってすごいですよね? 何がすごいって、つまりですよ。
継続は力なり。
毎日こつこつと続けていれば、その積み重ねが大きなものになる、ということです。

この理論を流用してみましょう。
一日の睡眠時間を六時間とします。
それを半分にする。
すると三時間も自由な時間が増えます。
一日は二十四時間、このうち十八時間行動していたのが、二十一時間行動できるようになるのです。
およそ、17%も一日が増えるのです。
これは画期的、時間の足りない現代人には非常に魅力的なお話。

私は昔、これを実践してみました。
するとどうでしょう。一日の密度がガクンと減るのですよね、本当に。
前頭前野が焼け付くように熱いのですよね、毎日。

この非常に魅力的なお話、非常にお勧めできません。

人間の生きる喜び、それは寝ることです。

雪の降る寒い日、布団の中に籠もることの、嗚呼なんと幸せなことか。

皆様も、冬場ならではの喜びを味わいましょう。

夏の夜は地獄ですけどね。

私のオブラディオブラダは布団の中にあります。

長々とここまで書いてきましたが、つまり今日のブログで私が伝えたいことは次の一行だけです。

布団、最高。

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