マンガの世界は奥深いのですなぁ
2008年10月2日 | マンガイラスト学科
糸曽賢志先生による特別講義が、9月10・17・24日の3週に渡り行なわれました(*>∀<*)!!
糸曽先生は、アニメ映画制作等で活躍されている新進気鋭のクリエイターとして有名な方です。
なのに、「なぜ他のジャンルともいえるマンガ学科で講義を?」と疑問に思った方もいるのでは・・・
実は糸曽先生、「マンガ出身」なのです♪
さて、そんな糸曽先生の特別講義を、学生と一緒に紹介したいと思います!
<第1回>
1回目は初回ということもあって、糸曽先生の生き様を語っていただきました(ちょっと大袈裟だったかな・・・)
実は糸曽先生、『崖の上のポニョ』でおなじみ「スタジオジブリ」の宮崎駿監督に師事していた時期があったり、ゲーム会社でトレカを作っていた時期があったりと色んなことにこれまで挑戦してきたそうです。
で、実際講義を受けた学生の反応はというと・・・
滝:先生作品からは、先生の好きな世界観がとても伝わってきました。
「どうやって見せるか・伝えるか」って、とても大事なんですね。
紫月:マンガは、色々な分野で世界観を表現する引き出しがないと描けない分
色んなことを取り込めていいよね。
滝:私も色々なジャンルに興味を持つというのに必要性を感じました。
マンガって、奥深い世界なのだなと改めて感じさせられましたね。
あとは、マンガ以外で実際に形のなったものを見せていただいて、
今まで興味を持ってしてきたことの活かし方を見つけた気がしました。
業界の裏側を知って、びっくりしました。
アニメや映画を作るのに、1話あたり何千万・何億というお金がかかるそうで…
やっぱりアニメ化って、すごいことなんだなと実感;;;
憧れますね~。
紫月:アニメ化は憧れだよね~!
いつかは私の愛娘達もぉっ… (*> <*)!!なんて。
<第2回>
2回目は、今回の特別講義のメインテーマである企画書・プレゼンについてです!
マンガ描くのに企画書やプレゼンって必要なのって人もいるのでは・・・?
ところが、形式は違えどマンガでもプロットやキャラ表があり、これはある種企画書になります。そして、このプロットやキャラ表を元に編集さんに自分の描きたいストーリーを伝えるのがプレゼンになるんです!
まずは、自分の作品をより魅力的に売り込むためには、どのような企画書を作ればいいのか。そしてそれをどのよう相手に伝えるか。
だから、今回の特別講義は重要なのです!!
なので、4人一組7チームに分かれて企画書の作成を行い、次回プレゼンを行なうことになりました。
紫月:例えばどんな企画をたてたの?
岸本:ジャンルなどの縛りを設けなかったので、自由に発想して形に起こしていったよ。
私のとこは、音楽をモチーフにして、ファッションショーを考えました。
マンガ(デザイン画)を立体にしてみたくて。
紫月:実際やってみて、どうだった?
宮川:いとと先生が…(言えてないw)
いとと…あぅ
紫月:しっかり!!w
宮川:僕のところは、桃太郎をコンセプトにしたんです。
糸先生が、最初に例をあげて、案だしのコツを教えてくださったので、
入口はやり易かったです。
例えば、キャラクターは、友達をモデルにしたりしました。
キャラがつかみ易くて、動かすのが楽しかったデス。
ただ、もっと時間をかけてやりたかった。
時間が合わなくて、他人にまかせっきりになってしまったので…
もっと自分もやりたいと思った…
紫月:今度は自分の作品に活かして、じっくり作り上げてくださいなっ♪
滝:どの班もそうだったと思うけど、資料を探す時間が大きかった。
みんなでやることで、自分じゃ選ばないようなテーマを扱ったので、
余計にちゃんと調べないと、世界観やコンセプトに説得力が生まれないんですね。
マンガを作るときと同じなんですね。
<第3回>
3回目は、いよいよ1週間で練り上げた企画のプレゼンです!
緊張の中、ファッションショー、ゲーム、アニメ、テレビCMなど、それぞれのアイディアがつまったプレゼンのスタートです!
紫月:みんなのプレゼンを聞いてどうでしたか?
滝:実際に商品に出来ないかと、自分なりの意見を探しました。
上條:企業の目線で考えてみるというのは新鮮で、楽しかった。
個人プレーではダメ。
時間がない中で、補い合ったり、共通点を探したりして、完成させるのは、
普段なかなかできないので、いい経験でした。
岸本:寄せ集めではない、マンガ学科のこのメンバーのみんなで
一つのものを作り上げるというのは、とてもいい経験だった。
最後に今回のプレゼンを通して糸曽先生から
「より良い作品を描くには、マンガだけでなく世の中にある様々なものに興味を持ち、そこから得られたものをマンガに落とし込む。
マンガにはそれだけ多くの可能性が含まれています。」
と、広い視野を持つことが自分の可能性を更に高めるきっかけだということを教えてくださいました(*^∀^*)
マンガは様々な分野と切っても切れない関係の上で出来上がるものです。
多くのメディアに影響力を及ぼす力を秘めていることも、糸曽先生の体験をお話しいただき、感動しましたね。
色々な知識と技術を要するマンガというものは、無限可能性を秘めているのですね。
そしてその魅力を引き出すのは、他でもなくわたしたちです。
まずは大好きなモチーフから☆
作品を作るという楽しさを、これからも大切にしたいですねv
詳しい講義の内容はセミナーレポートで紹介しています!