【特別講義】漫画コンサルタント・竹村響氏による特別講義
2023年3月28日 | マンガイラスト学科
漫画コンサルタントの竹村響氏による特別講義をおこないました。
― Profile ―
竹村 響
代表
Castordam
漫画コンサルタント。出版社で漫画、書籍、雑誌の編集を経て日本の電子書籍マーケットの立ち上げに寄与。取締役を経て2020年に退任。現在はサイバーエージェントグループのwebtoon事業やGreeグループのアプリ事業、秋田書店の出版事業など10社以上の漫画に関わる事業のアドバイザーやコンサルタントを務める。
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この日は、編集部の方ならではの目線からマンガ業界の最新情報や漫画の魅力についてお話しいただきました。
「この10年で漫画業界は大きく変わりました」と、竹村さん。一般的に「『漫画家』と呼ばれる人たち」について、10年前は紙の雑誌に連載を持っている人というイメージでしたが、ここ数年で電子アプリが普及し、漫画家になるための道が多様化していると話してくださいました。
「紙媒体はページ数、連載枠が決まっているため、漫画家になるにはその数少ない枠を争うしかありませんでした。しかし、電子アプリには制限がない。要するに、一定の基準をクリアすれば作品が載る時代になったということです」。
こうした竹村さんのお話から、「漫画家を目指す人たちの可能性が広がっている」ことがよく分かります。
さらに、SNSの普及により漫画家や漫画家を目指す人たちとコンタクトが取りやすくなったことや、作品の投稿などから能力を見極めやすくなったことについても例を挙げながらお話しくださいました。
「ゲームなど他ジャンルの企業も漫画配信アプリを立ち上げることが増えたこと、フルカラーで縦にスクロールしながら読むことができるウェブトゥーンが普及したことで、紙媒体よりもコンスタントに作品を出すことが求められますが、その分、漫画業界への入り口が大きく広がりました。さらに、昔はなかった「ネーム専門の作家」が現れるなど、各々の個性を活かした仕事も増えており、『これができないと漫画家になれない』という概念はなくなりつつあります」と、竹村さん。講義終了後も、在校生の質問にも快く答えてくださいました。
漫画を扱うメディアの増加で業界への入り口が広がり、分業化によって漫画家になる方法が多様化している今は、漫画家を目指す人にとって絶好のチャンスだと言えます。
AMGの講師は全員が現役のプロ。エンタテインメント業界の第一線で活躍するプロから、技術はもちろん、今日のような業界の情報を学ぶことができます。
週末開催のオープンキャンパスでも現役のプロクリエイターをお招きし、講義や体験授業をおこなっていますので、ぜひ一度ご参加ください。
AMGは漫画業界を目指す皆さんを応援します。
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