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餅月望先生の新刊インタビュー!

2018年11月20日 | 学生発信委員会

こんにちは! 小説シナリオ学科2年、元・通称『ガラケー』のTです。

スポーツの、食欲の、そして小説・シナリオ学科といえば……そう、読書の秋!
でもいざ読むとなるとどの本を読もうか迷ったり、そもそも自分の原稿の執筆で思うように時間が取れなかったりします……。
それらを一気に解決する方法……があるんです!

そんな時は『インタビュー』!
文章に説得力を持たせられるという点において、インタビューは役立つ方法のひとつでもあります。
最近授業でも扱われているということで、新刊の情報入手や、原稿の執筆の仕方、ブログ記事執筆を兼ねていざ実践!

今回は、普段より講義を担当してくださっており、新刊『カトリングガール~虫好きな女子って変ですか?~』が発売されたばかりの、
餅月望先生にお話を伺うことができました。よろしくお願いします。

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(餅月先生の後ろ姿です!)

──講師として学生1人1人と向き合い、教鞭をとる日々の中で、ご自身が執筆される作品の面白さを追求していくというのは純粋にすごいことだと思います。
やはり、講師と両立し、作家として小説を書くということは大変なことなのでしょうか?

餅月望先生(以下、餅月):
好き勝手に書いていいなら、そんなに大変じゃないんですが……、今回の本は今までの想定読者さんと全く違ったために、ものすごく大変でした。
商品としての本を書くというのは、やっぱりそれなりに苦労があることなのではないかと思います。

──入学したばかりの学生たちはたくさんの疑問や、不安を抱えています。先生が主に講義を行うのは1年生ということで、そんな学生たちとお話しする機会が多くあると思います。
先生が講師として、学生に一番伝えたいことは何でしょうか? 入学を考えている方にも届くように、先生の熱い思いをぶつけて欲しいです!

餅月:
頭を使うことをサボらないでほしいということでしょうか。手抜きをして失敗したものは印象が悪いと思います。ギリギリまで考え抜いて、自分が面白いと思うものを作り上げられたのであれば、たとえそれが失敗だという評価を下されたとしても成長が見込めるように思います。

──餅月先生の新作は、キャラ文芸というジャンルとのことですが、先生から見たキャラ文芸とライトノベルの違い(新作をつくる上で意識していたこと)を教えてください。

餅月:
すごく普通の話なのですが、力を入れて書く箇所が違うなと思いました。組織としての動きとか服装のリアリティとか、注意されましたね。
割とラノベだと寛容に許されていた部分、特に指摘を受けなかったような箇所の指摘をたくさん受けました。読者層の違いですね。

──読者を想定する、といったキーワードが何度か出てきましたが、小説を書く上では流行を意識することも重要だと思います。最近キャラ文芸が人気を博してきていますが、餅月先生はどのようにして流行をとらえていますか? また、今作において流行を意識した点はありますか?

餅月:
いやー、そんなに流行意識しないっす(笑)
「ただ、流行を研究しよう!」みたいな目的意識を強く持ってると、かえって視野が狭くなる気がします。小説に使えるネタを拾ってやるぜ! って思って拾えるネタって、たぶんすごく少ない。
「流行に乗ったネタを求める」ということは、「流行じゃないと“自分が判断”したネタを捨てること」でもあるし、「小説に使えそうなネタを拾おう」とすることは「小説に使えそうにないな、と“その時の自分が判断”したネタを捨てる」ことでもあると思います。

ネタに使える使えないなんて、ぶっちゃけわからないものです。時間の経過によって変わるかもしれないし、後々、何かと組み合わせれば劇的に変化するネタもあるかもしれない。
自分の判断が正しいとも限らない。だから、とりあえずなんでも聞いておく。自分が興味あることもないことも、とりあえずは見ておく。

ネットの検索なんかは、一つの物事に関してはものすごくたくさんの情報が出てきて便利なのですが、広くいろいろな情報を仕入れたり、自分とは交わらないような人の興味とかを知る機会は少ない。
それよりは適当に新聞眺めたり、テレビの情報バラエティを何もボケーっと見ていたりするほうが、後で役に立つ情報に出会える気がします。最近の人は特に情報過多だからか、切り捨てる傾向がすごく強いと思うのですが、それはあまりよくない気がします。

流行という話からは少しそれましたが。
しかし、これだけ言っておいてどうかと思うのですが、今回の新作に関しては、流行に乗ったとかいうことは特にないですね。流行のもの入ってるっぽく書いてますけど、実はほとんど流行の要素生かしてないので。

──いいネタを見つけて書き始めても、アイデアや描写に詰まってしまうことはあると思います。おすすめのリフレッシュの方法などあれば……!

餅月:
犬の散歩をします。基本的にパソコンの前に座ってて考え方がまとまるってことはあまりないですね。たいていが、ぼんやり歩いているときにネタだったり、文章が思いつきますね。

──餅月先生はAMGの卒業生でもあります。日々の習慣は散歩とのことですが、在学中に欠かさずに行っていたことはありますか?

餅月:
在学中にやっていたのは、MF文庫への投稿は毎回やっていました。三か月に一回投稿機会があるというのは、執筆のリズムを作るうえでとても良かったと思います。自然に毎日決まった時間に書いていて、気づいたら一本書けていたというのが理想じゃないですか。
そういう書き癖をつける意味でとてもよかったです。

──これから入学を考えている方のために、在学中にやっておいた方がよいことなどがあれば、ぜひ教えてください!

餅月:
やっておいたほうが良いことは、ともかく書き上げることです。
まず、「長編を書き上げる」という体験をしてみるべきです。小説の設計図であるプロットを作ること、そのプロットと見比べながら白紙に文章を一から書くこと、中盤の盛り上がりをかくこと、オチをつけて、エンドマークを付けて作品を終わらせること。書きあがった文章を直していくこと。
それぞれ頭の使い方が全然違っていて、それを実体験として味わうことが大事かな、と思います。
あとは学院にコネを作っておくこと。これは仕事をしていく上ではかなり大事で、私が教わった先生も言っておられました。人付き合い大事。

──プロットをつくるにしても、作家によって『小説の作り方』は、異なると思います。Tの場合はまずクライマックスを考えて、それに合うようなストーリーラインを考えていき、それこそ色々な人に原稿を見てもらってアドバイスをもらっています。餅月先生は普段、どのような道筋で作品をつくっているのか、その過程を教えて欲しいです!

餅月:
基本的に、私は学院で教わったハリウッド式作成法と起承転結の合わせ技、みたいな。
開始、中間、終わり、のポイントを決めて、その間を詰めていく形が多いようにも思いますが、たいてい途中で行き詰まるので。そうしたら、今度はキャラがどう動くか考えてみたり? この性格のキャラならこんなことするかな、などと考えたりしますね。
一度、どこかで詰まったら、やり方を変えていくのが大事だな、と思ったりします。

──最後に、このブログを読んでくださっている『これから小説を書いてみたい!』と思っている方にメッセージをお願いします!

餅月:
私は面白い小説をたくさん読みたいし、世の中に面白い、奇想天外な、私が思いつかないような小説があふれてくれるといいなと思っております。
なので、もしもやりたいと思った方はぜひチャレンジしてみてほしいと思います。
一緒に楽しい小説があふれる世界を作っていきましょう! 笑

早速、今回伺った内容を活かし、日々の創作活動に励みたいと思います。
ありがとうございました。
餅月望先生の新作『カトリングガール~虫好きな女子って変ですか?~』は絶賛発売中です!

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また、次回より発信委員小説・シナリオ学科ブログは、1年生が担当していくということで、
最後に、発信委員としてTを支えてくれた面々からコメントをいただきました。

「1年間という短い期間でしたが、充実した日々を過ごせました。
ブログや新聞の更新。学院祭の装飾。一つ一つの仕事は小さなことでした。
しかし、それが他の人に何らかの影響を与えていたり、自身の成長の糧になっていたりすると思うと嬉しくなります。
先の人生どうなるかは分かりませんが、発信委員で得た経験や交流を活かしていきたいです」 (W)

「新聞記事の校正をしていたおかげか、一つ結果を残すことができました。
今後も文に向き合っていきたいと思います。
ありがとうございました」 (山谷寛)

「1年間お疲れ様でした。この1年、色々な人と関わり、様々なことを学ばせていただきました。この経験を卒業後、活かしていきたいと思います。
そして、多大なる迷惑をかけてしまった、小説・シナリオ学科の発信委員のみんな! ありがとう! 残り短い学校生活だけど今後ともよろしくお願いします」 (髪型不安定)

「ガラケーからスマホ……今では他にもいくつかの液晶デバイスを所有するまでになりましたが、文章は鉛筆と紙さえあれば書けます。
ただ、デバイスが違うだけ。
発信委員を通じて結ばれた友情も、文章と同じく本質は変わりません。
状況や場所、進む未来が違っても変わることなく、絆は続きます。
ガラケーは勿論ですが、専門学校を基にしたお話もいつか書きたいな。
Tでした。
本を出版した際、この感謝の続きが書けることを願って。」

「ありがとうございました」(一同)

小説・シナリオ学科 2年
W
山谷寛
髪型不安定
T

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