こんにちは！声優学科2年生の松原 義征です。
前回記事を書かせていただいたのが年明け早々でしたので、約４か月ぶりとなります！

新年度を迎えて1か月が過ぎました。当学院でも各学科共に新入生が本格的に動き始める時期となります。
私たち声優学科でも、先日「アフレコライヴ」という催しがありました。

私たち声優学科は、その名の通り、“声優”を志す学科です。
声優には様々な仕事があり、外国映画の吹き替えやゲーム・アプリの音声、駅などのアナウンス、ラジオパーソナリティー、イベント司会などなど・・・。その中でも声優と言ったらコレ！と言うのが、アフターレコーディング（通称：アフレコ）ではないでしょうか。
アフレコとは、アニメーションのキャラクターに声を当て、一人のキャラクターとして動き出す為の最後の儀式です。

私たち声優学科では、そんな声優に憧れて入学した1年生に、まずは最初に憧れのアフレコをやって貰おうじゃないか！ということで、挑戦してもらうイベントがこの『アフレコライヴ』です。

『アフレコライヴ』では、1年生と2年生がチームを組み、アフレコに挑戦します。

1年生は右も左も分からない状態ではありますが、本格的な授業を受ける前に2年生の先輩たちと一緒に作品を作り上げます。

2年生にとっては、初めての後輩が出来て自分たちが指導する側に立つ事によって、1年間教わって来た事を再確認する場となっています。

・・・これがまた、人に教えるって言うのはとても難しいのです！

人に教えるには、自分自身がその事を理解していないと出来ませんし、実践してあげなければならない事も多々あります。
頭では分かっていても、教える時には実演して見せてあげられない事や、ぼんやりとイメージが湧いていても、それを1年生にうまく伝えられない、といった事がたくさんありました。

また、技術面だけでもそうですが、基本的に5，6人でチームを組むので、1年生も2年生も複数人います。

2年生同士も初めてチームを組む、という人もいたと思いますし、1年生はもちろん初めて組む、初めて話す人たちばかりという中で、チームワークを深めるという事も大事な課題でした。

2年生には1年間で経験してきた様々な役職というものがあります。
・イベント全体を運営する“実行委員”
・舞台を取り仕切る“舞台監督”
・舞台監督を補佐する“副舞台監督”
・照明を操作し場を作り上げる“照明”
・音出しやマイク音量操作などする“音響”
・マイクの高さの調整や、公演では幕の開け閉めなどをし、演者をサポートする“介錯”
・パンプレットやアンケート制作を行う“広報”
・会場の飾り付けや、その立案制作も行う“装飾”
・各公演やアフレコライヴを後輩に残す為に録画する“ビデオ”
など、ほかにもイベントによっていくつか役職があります。

2年生には、自分の演技のほかに1年生の演技指導やこのような役職の仕事がありました。

そんな中で1年生に課された課題、それは・・・
○アフレコライヴを全力で楽しむこと！
○そして、自分の担当したキャラクターを好きになること！

この2つでした。

といった具合に、2年生にはたくさんの課題があった『アフレコライヴ』ですが、1年生には純粋に楽しんで貰える事を目的としていました。

2年生はアヒルですねアヒル笑
水面では「1年生は楽しんでくれればいいんだよ！」と言い平静を装いつつ、水面下では「教える事いっぱい、自分は演技も出来ていない、役職の仕事もある、イベントの運営自体をどうしようか！」etc…と、必死にもがいていました苦笑

大変でしたが、本当に楽しかったです！
昨年は1年生として楽しむ事を目標に参加したアフレコライヴは、今度はその楽しさを次の1年生たちに伝える為に頑張る、という目標に変わり、アフレコ以外のまた別の視点でも楽しむ事が出来ました！

今年の1年生たちは、楽しんでくれたでしょうか？
きっと、来年はその想いを後輩たちへ紡いでくれる事だろうと、信じています！

例のごとく余談ですが、皆さんは「アテレコ」という言葉をご存知でしょうか？
「アフレコ」の他に、声優業界には「アテレコ」という言葉もあります。
「アフレコ」とは、本文中にも書きましたがアフターレコーディングの略です。
「アテレコ」とは、俳優さんの演技にアテてレコーディングするという意味で、主に外国映画などの吹き替えに使われる言葉です。
ご存知でしたか？私はこの学院に入って初めて違いが分かった言葉でした！

さて、では今回はこの辺で失礼します。
それでは皆さん、また次回の更新をお楽しみに！

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