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【イベントレポート】林勇さんによるスペシャルトークショー

2023年9月29日 | 声優学科

アニメ「東京リベンジャーズ」佐野万次郎、「ハイキュー!!」田中龍之介、「呪術廻戦」猪野琢真など、数多くの人気作品に出演し、音楽ユニットSCREEN modeのヴォーカル・勇-YOU-としても活躍中の林勇さん(賢プロダクション所属)が来校。

声優業界に興味を持っている方に向けて、トークショーを行ってくださいました。

AMGでは毎回、卒業生声優や人気声優の方をゲストにお招きし体験説明会をおこなっています。

★AMGのオープンキャンパス★
https://www.amgakuin.co.jp/ssl/setsumeikai/

また、林勇さんが所属する賢プロダクションとAMGがコラボした「声優発掘・育成オーディション2023」も開催され、たいへん多くのご応募をいただきました(応募は締め切りました)。

以下より、賢プロダクション所属声優の方々による応援メッセージ動画も見ることができます。
https://www.amgakuin.co.jp/contents/voice/Audition/

この日、参加者の皆さんから事前に募った質問に答えてくださった林さん。

「演技をするときに大事にしていることは何ですか」という質問に、外画の吹き替えとアニメのアフレコを例に挙げて話してくださいました。

「僕は、外画の吹き替えのお仕事では、役者さんの演技の意図を汲み取って、まるでその人が喋っているかのように表現して声をすり合わせていくプランを立てています。それに対して、アニメのキャラクターは生身の人間が演じているわけではないので、想像力がすごく求められます。収録の段階では、みんなが普段テレビで観ているアニメの映像とは全く違って、線しか描かれていないような映像が使用されます。原作があれば原作を読み込んで、どんなキャラクターなのか自分なりにかみ砕いていく必要がありますし、原作がない場合でも台本のト書き(*)を見て、ちゃんと把握することが大事です」。

(*)ト書き―― キャラクターの動作や行動、心情などを指示した文章

演技に関しては「自分が演じるキャラクターを把握することは大事だけど、自分の考えだけに偏らないほうが良いです。現場では、監督さんから色んな指示が出るので、それを瞬時に理解して、臨機応変に対応しなければならないからです。現場での対応力がプロとアマの違いかなと思いますし、それができると今後の仕事にも繋がりやすいです」と、話してくださいました。

「お仕事前のルーティーンはなんですか」という質問には、「主に歌の仕事の時のルーティーンになりますけど、ライブ前は、ボイトレの時に録音した声出しを聞きながら絶対に同じ言葉を言うようにしています。同じ言葉を発することで、その時の自分の声の調子を確認することができるからです。調子を見ながら、ステージで最大限の力を出せるように作戦を練ったり調整したりしています」と、林さん。

その他にも林さんが声を演じていらっしゃるキャラクターのお話やアフレコ現場の様子、オーディションのエピソード、歌をうたう時のポイント、他の声優さんとの交流など、様々なお話をしてくださいました。

「5歳の頃から芸能のお仕事をさせていただいて、今はマルチに活動させていただけるようになりましたが、生活が安定するまでには時間も掛かりましたし、厳しい業界だということを痛感しています。ですが、諦めずに頑張ってきて、30歳のときに『ハイキュー!!』という作品に出合うことができて、2、3年前に『東京リベンジャーズ』の出演も決まって、アニメのお仕事もたくさんいただけるようになりました。僕自身が遅咲きだったからこそ伝えたいのは『諦めなければ夢は叶う』ということです。皆さんは今、進路で迷っていると思うんですけど、自分が本当にやりたいことには嘘は付けないと思うし、声優になりたいっていう信念があれば、周りの人たちもきっと説得できると思うんです。早ければ早いほうがチャンスも広がるので、今の気持ちを大切にしてほしいなと思います。声優というエンタテインメントを盛り上げる人になって、いつか共演できたら嬉しいです」と、最後は参加者の皆さんへエールもいただきました。