【イベントレポート】株式会社トリガー・舛本和也さんによるトークショー
2023年9月1日 | アニメーション学科
「ダンジョン飯」「GRIDMAN UNIVERSE」などの話題作を手掛ける、株式会社トリガー取締役兼アニメーションプロデューサーの舛本和也さんをゲストにお迎えし、トークショーを開催しました。
AMGでは、週末開催のオープンキャンパスで豪華ゲストをお招きし、学科ごとの多彩なイベントをおこなっています。
★AMGのオープンキャンパス★
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この日の説明会は「アニメの仕事」「アニメ業界の現状」「専門の学校へ通うことの重要性」など、アニメ業界に興味を持つ方にとって、どれも為になるお話ばかり。トリガーで制作しているアニメを例に挙げながら、分かりやすく説明してくださいました。
アニメのお仕事についての説明では「リトルウィッチアカデミア」の貴重な絵コンテや原画などを見せてくださった舛本さん。アニメが完成するまでの制作工程を楽しく学ぶことができました。
「アニメに関わる人たちは、皆さんの生活の中でも『特殊な人たち』という印象があるんじゃないでしょうか。『専門職』や『クリエイティブな人』っていう風に言われますよね。日本の中では、その人たちに求められるレベルがかなり高くなってきています。現場で求められる技術は世界でもトップレベルです」というお話に続けて「アニメに関わるスタッフは1話だけでも総人数が200~300人にも及びます。ですので、皆さんが目指しているアニメ業界というのは選択肢の幅が広い業界であるということも伝えておきたいです」と、舛本さん。
また、アニメ業界の状況については、世界でフィーチャーされている日本のアニメーション映画を取り上げてお話しくださいました。「映画だと実写の作品が一般的だと思いますが、近年はアニメを楽しまれるお客さんも増え、世界中で求められるようになりました。アニメと聞くと子どもが見るものというイメージがありますが、日本のアニメは大人も楽しめる作品ばかりです」と、舛本さん。ヒット作の興行収入の例もいくつか挙げながら詳しく紹介してくださいました。
さらに説明の後半では、「労働環境」や「固定給」が良くなっていることなど、業界の第一線で活躍されている舛本さんだからこそのアニメ業界のリアルなお話も。近年のアニメ業界の大きな課題については「アニメーターの人材不足と全体的な技術の低下」であると、舛本さん。先にもお話しくださったように、私たちが普段テレビや映画で見ている日本のアニメは非常にレベルが高いため、業界全体の技術を上げるのは簡単なことではありません。
「なぜ専門の学校に通うことが必要なのか?」について、舛本さんは「会社でも新人育成はおこないますが、学生の間に基礎を学ばないとプロの現場ですぐに対応することができません。独学では効率よく学ぶことが難しいため、プロの先生に作品の添削や指導をしてもらえるのは専門の学校に通う大きなメリットです」と、説明してくださいました。
プロになるために必要なこと、専門の学校で学ぶべきことは「しっかりとした基礎知識と基礎技術、コミュニケーション能力、作品制作の経験、締め切りの重要性を知っておくこと」だと教えてくださった舛本さん。終始、貴重なお話を聞かせてくださいました。
AMGでは学校説明会や個別相談会と並行して、今日のような楽しく実りある企画を今後もたくさん行いながら、アニメーション業界を目指す皆さんを応援します。
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