声優のように声を使う職業を目指している方なら、「自宅で発声練習をしたい」と考えるのではないでしょうか?
ですが、気持ちはあってもどんな練習をすればいいのか分からなければ、実践できませんよね。
そこで今回は、自宅でできる発声練習の方法を、発声練習の効果や大事なポイントとともにご紹介します。
集合住宅にお住まいの方向けに、防音環境の整え方も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
発声練習の効果
練習方法について解説する前に、まずは発声練習によってどんな効果を得られるのか、チェックしてみましょう。効果が分かれば、練習に対するモチベーションもアップしますよ。
発声練習の効果は様々ですが、主に次のようなものがあります。
声量が上がる
普通に話しているつもりなのに、声が相手まで届いていない…なんてことはありませんか?
もしくはカラオケに行った時など、自分が他の人より声が出ていないように感じたことはないでしょうか?
あまり大きな声が出ないと悩んでいる方でも、発声練習をすれば声量が上がります。
もちろん、仕事でよく響く声を出すことも、無理せずできるようになりますよ。
声が通りやすくなる
声が通るとは、単に声が大きいだけではなく、聞きやすい気持ちの良い声が出せるということです。
基本的に、よく通る声は人に好印象を持たれます。
発声練習をすれば、そうしたよく通る声を出せるようになります。
声をコントロールできるようになる
発声練習をすると、呼吸量を調節することができるようになります。
呼吸量の調節は安定した音程・音量の声を出すために大切です。
つまり、声を自在にコントロールできるので、思い通りに役を演じられるようになるでしょう。
滑舌が良くなる
滑舌の良さは、話す内容を正しく伝えるために大切です。
また滑舌が良いほうが、話を聞いている相手にも負担を与えません。
発声練習をすることで、聞いている人が正しく内容を理解でき、かつ負担がかからない話し方を得ることができます。
喉を痛めにくくなる
発声練習をせず、いきなり大きな声や高い声を出そうとすると、喉に負担がかかり、喉を痛める原因になります。
声優のように声を使う仕事だと致命的ですよね。
大事な喉を痛めないよう、日頃から発声練習をして喉を痛めない声の出し方を身につけておく必要があります。
発声練習における3つのポイント
ここからは、発声練習で大事な3つのポイントをご紹介します。
以下のポイントは練習時だけではなく、実際に発声をする時にも求められることなので、練習段階でしっかりと身につけておきましょう。
正しい姿勢で練習する
まず大事になるのは姿勢です。
正しい姿勢で発声する目的は2つあります。1つは体をリラックスさせること。これにより次に紹介する「喉を開く」ことがしやすくなります。
もう1つは腹筋と背筋に力を入れやすくなること。この2箇所に筋肉に必要な力が入りやすくなると、声も出しやすくなります。
姿勢を正そうと意識をしても、最初は難しいもの。そんな時は背中を壁につけて立つと、正しい姿勢をキープしやすいですよ。
リラックスして喉を開く
声を遠くまでしっかり届けるためには、喉を開いて発声することが大事です。
喉を開くとは、喉の奥が見えるくらい口を開くことです。
こうすることで喉を痛めずに、力強い声を発することができます。
そして、喉を開きやすくするためのポイントが、先ほども挙げた「正しい姿勢」で発声すること。
まっすぐと背筋を伸ばした状態で、鏡を見ながら口を開いてください。
瞬時に喉の奥が見えるほど口を開ける感覚を掴むのが理想です。
腹式呼吸を身につける
最後のポイントは呼吸です。
呼吸には「腹式呼吸」と「胸式呼吸」の2つがあり、恐らく多くの方が無意識にしているのは胸式呼吸です。
しかし、胸や肩、首の筋肉を使う胸式呼吸は、喉に力が入ってしまうため発声時の呼吸としては不適切です。
一方、横隔膜を使う腹式呼吸は、喉がリラックスした状態をキープできるので、力むことなく発声することができます。
初めて腹式呼吸をする場合は、お腹に手をあててみてください。お腹を凹ませるように息を吐いた後、鼻から息を吸って口で吐く。これを繰り返すことで、感覚を掴めてくるはずです。
自宅でできる発声練習の方法
ここからは、自宅でできる発声練習を2つご紹介します。
1つはプロも練習している「リップロール」、もう1つは巻き舌の練習である「タングトリル」です。
こちらで紹介する練習は大きな声を出さずにできるので、アパートやマンションに住んでいる方でも、安心して実践してみてくださいね。
リップロール
リップロールは、唇を閉じたまま空気を吐き出して唇を震わせる練習です。
続けることで、声量をコントロールしやすくなります。
また、喉や口周りの筋肉をリラックスさせることができるため、発声練習としてはもちろん、練習前のストレッチとしても行われています。
やり方は次の通りです。
①唇を閉じた状態でゆっくり息を吐く
②10秒間、息を吐き続けて唇を震わせる
タングトリル
滑舌に悩む方におすすめの練習方法です。
実践することで舌が柔らかくなり、はっきりとした発声ができるようになります。
やり方は次の通りです。
①口をほんの少し開ける
②舌を上の歯の裏に押し当てる
③息を吐き出す
息を吐き出している間、舌が震える感覚があれば正しくできています。
自宅で発声練習するための防音環境の整え方
最後に、アパートやマンションのような集合住宅にお住まいの方に向けて、防音環境の整え方についてご紹介します。
自宅での発声練習は、隣近所の方に迷惑をかけてしまいそうで躊躇われますが、きちんと防音すれば問題ありません。
下記を参考に、気兼ねなく発声練習できる環境を整えてくださいね。
防音室を作る
お金をかけて、徹底した防音環境を作りたい方におすすめなのが防音室を作る方法です。
文字通り防音の部屋のことで、声が外に漏れにくいことから、上記で紹介したリップロールやタングトリル以外にも、本格的な発声練習ができるようになります。
防音室というと部屋を作り替えるイメージがあるかもしれませんが、組み立てて部屋の一角に設置することで使えるものも存在します。
そうした組み立て式の防音室なら、賃貸に住んでいる方でも安心ですね。
防音カーテンを用意する
防音室を置くスペースを確保できない場合は、防音カーテンを設置しましょう。防音室ほどではないものの、閉めるだけで声が外に漏れにくくなります。
防音カーテンを用意する場合、分厚いカーテンを選ぶか、もしくは二重にして使うことで、防音効果がアップします。
防音カーテン1枚では不安な時にどうぞ。
まとめ
今回は発声練習の効果や練習時のポイント、発声練習方法、防音環境の整え方について解説しました。
声が大事な商材である声優にとって、発声練習は必要不可欠です。
自宅にいる時間を有効活用して、聞き取りやすく安定した発声ができるようになれば、人気声優として活躍することも夢ではありません。
この記事を参考に、ぜひ実践してみてください。
ただし、自宅での発声練習は「安定していて聞き取りやすい声を出す」ためだけの練習。同じく声優に必要な演技力や表現力は身につきません。
そうした演技力や表現力を身につけるために、並行してスクールにも通うことをおすすめします。
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