ハスキーボイスというと、「かっこいい」「大人っぽい」というイメージがありますよね。
特にクリアボイスの人なら、誰もが一度は憧れるのではないでしょうか?
無理にハスキーボイスを作ろうと思っても難しく、それどころか喉を痛めてしまうことも。
そこでこの記事では、魅力的なハスキーボイスになるトレーニング方法を紹介します。
また、ハスキーボイスのトレーニングに関しての注意点も解説しているので参考にしてください。
目次
ハスキーボイスとはどんな特徴がある?女性に多い?
ハスキーボイスはいわゆる「かすれ声」や「しゃがれた声」のことです。
ハスキーボイスは声帯が閉まることが原因で、息が漏れたようなかすれた声が出ます。
声が特徴的だと、人々に自分の存在を印象づけることができ、声優や歌手にとってもメリットがあります。
ハスキーボイスは女性が多いイメージですが、男性も同じくらい多いです。
女性のハスキーボイスで有名な歌手は
- 宇多田ヒカル
- milet(ミレイ)
- Superfly
- 中島美嘉
- 椎名林檎
などです。とても印象に残る歌声を持つ女性歌手たちばかりですね。
一方、男性のハスキーボイスで有名な歌手は
- BUMP OF CHICKEN(藤原基央)
- 桑田佳祐
- GLAY(TERU)
- エレファントカシマシ(宮本浩次)
です。男性ならではの低音ボイスで色気を感じさせます。
ハスキーボイスを持つ男女は同じくらい存在していて、どの方も魅力的な声の持ち主です。
ハスキーボイスの魅力とは
「ハスキーボイスは魅力的」というのはわかりますが、ハスキーボイスになることで一体どんなメリットがあるのか知りたいですよね。
これからハスキーボイスを武器にしたい人はぜひ参考にしてください。
個性的な声
初対面では顔の印象よりも声の印象のほうが残りやすいといわれています。ハスキーボイスは人々にインパクトを与え、クリアボイスの人よりも初対面の人に覚えてもらいやすくなります。
また、声優を目指す人にとってハスキーボイスは個性的で、人とは違うので大きな強みになるという魅力も。
大人っぽい印象を与えられる
ハスキーボイスは何といっても「かっこよさ」を演出できます。
かすれた声がミステリアスな印象を与え、セクシーに聞こえるでしょう。
さらに落ち着いたキャラクターを表現したいときにも、ハスキーボイスを使えばうまくマッチすることもあり、演技の幅も広がります。
歌が上手く聞こえる
プロとして活躍している歌手は、ハスキーボイスを習得している方がとても多いです。
ハスキーボイスは他の人と一味違うため、歌手として高いレベルの人だと聴き手に思わせられます。
また、ハスキーボイスは自分の世界観を作りやすく、聴き手を引き込める魅力的な声でもあるのです。
ハスキーボイスを練習する前の準備
ハスキーボイスは魅力的な声ではありますが、練習方法を間違えてしまうと声帯を痛めてしまう場合も。
声優は声を生業とするので、正しい練習方法を身につけなくてはなりません。
まずはハスキーボイスの練習をする前に、事前準備から見ていきましょう。
声帯の位置を確認する
高い声を出すと喉仏が上がりますが、ずっと喉仏が上がったまま声を出すと喉を痛めてしまうこともあります。
そうならないために、声帯の位置を把握して発声するようにしましょう。
声帯の位置を確認する方法は以下の通りです。
- 唇をしっかり閉じて少し息を止める
- お腹に手を当てて押しながら「プッ」と発音する
- また息を止めてお腹を押して「トッ」と発音する
- 喉仏の真ん中を意識して息を止める
- お腹に手を当てて押しながら「クッ」と発音する
- 顎を引いて口を少し開いて息を吸って息を止める
- お腹に手を当てて押しながら「あ」の濁音で低く発音する
これを繰り返すことで、声帯がどこにあるのかを意識しながら発声ができ、声帯が開くようになります。
声帯をコントロールする
声帯が開くようになったら、今度はコントロールしましょう。
声帯のコントロールは以下の通りです。
- 表情筋をリラックスさせる
- 顎を引き舌を伸ばし舌先を下の歯につける
- 「あ」の濁音を発声する
顎を引きながら「あ」の濁音を発声すると、かすれたような不気味な声になっているのがわかるはずです。
この練習方法を繰り返すことで声帯をコントロールできるようになります。
力を入れずに発声してください。
ハスキーボイスの出し方・練習方法【ボイストレーニング】
ハスキーボイスを作るためには、「毎日お酒を飲んだり大声を出したりしなくてはならない」と思っている人が多いのではないでしょうか?
しかし、それでは体を壊すだけではなく、喉も痛めてしまうリスクがあります。
まずはボイストレーニングとして、ハスキーボイスを人工的に作る練習方法を試してみましょう。
声帯を閉じて声を出す
ハスキーボイスは喉を絞るようなイメージで発声します。
練習方法は以下の通りです。
- 発声せずに「はあ〜」と息を吐く
- 少しだけ「はあ〜」と発声する
- 徐々に「はあ〜」の発声を大きくする
このときの声帯は弱めに閉じておくのがポイントです。
声帯の開き具合状態を把握し何度も繰り返しましょう。
声帯から息が漏れることで、大人の色気を演出できます。
吐く息を長くする
息を吐き切ることでハスキーボイスにつながりますが、息を長く吐くためには腹式呼吸を行うのが基本です。
ここでは腹式呼吸ができるようになる練習方法を2つ紹介します。
腹式呼吸①ドッグブレス
ドッグブレスはお腹に力を入れたり抜いたりすることで、腹式呼吸を身につけるトレーニングです。
ドッグプレスの方法は以下の通りです。
- 足を肩幅に開き、体全体をリラックスさせる
- 天井に向かって背筋が伸びるようなイメージ
- 「ハッハッハッ」と短く息を吐いたり吸ったりする
- お腹を意識して「ハッハッハッ」と発声する
- 30秒ほど継続する
走ってきた犬のような状態で、素早く呼吸を繰り返すのがポイントです。
これによって、腹式呼吸の感覚をつかめるようになります。
お腹にしっかり力が入っているかを確認しましょう。
腹式呼吸②ロングブレストレーニング
ロングブレストレーニングは、ハスキーボイスのトレーニングとしてだけではなく、通常のボイストレーニングにも活用できる方法です。
- 歯を軽く噛んで口を少し開く
- お腹を意識して思いっきり息を吸って、インナーマッスルでキープする
- お腹を膨らませたまま「スー」と20秒ほどかけてゆっくり吐く
- 1秒で一気に息を思いっきり吸う
- これを毎日3回繰り返す
最初から20秒かけて息を吐き出せない人は、10〜15秒からと調整してください。
20秒で吐き切れるようになったら、25〜30秒と時間を長くしましょう。
これによって腹式呼吸ができるようになり、ハスキーボイスが出しやすくなります。
ハスキーボイスのボイトレを行う際の注意点
ハスキーボイスのボイトレを行う際、声帯がもともと弱い人の場合は注意しなくてはなりません。
ハスキーボイスに関しての注意点を見ていきましょう。
体験してみて無理なら中止する
「声帯を閉じて声を出す方法」や「吐く息を長くする方法」など紹介しましたが、いずれも体験してみて、自分には合っていないと感じたなら中止しましょう。
他人のハスキーボイスを聴くと、自分もハスキーな声になりたいと思うかもしれませんが、実際やってみて「イメージと違った」という場合もあります。
あなたの目指すキャラクターとハスキーボイスが合っていないなら、無理に練習しなくても良いのかもしれません。
独学で行うと喉を痛めてしまう
喉を痛めずにハスキーボイスの練習は可能ですが、間違えた方法で練習することで、喉を痛めてしまう可能性もあります。
声優にとって声帯は、仕事道具のひとつ。
独学で練習するよりも、最初はプロの講師に教わるのがおすすめです。
人工のハスキーボイスを出すなら声帯を鍛える
ハスキーボイスは生まれつきだけではなく、お酒やタバコ、声帯ポリープなどが原因で起こります。
それを人工的に作るためには、毎日のトレーニングが必要です。
しかし、クリアボイスの人はハスキーボイスと正反対の声なので、独学では難しいという問題もあるでしょう。
クリアボイスの人はもともと声帯の作りが違うため、人工のハスキーボイスにすることで喉に負担がかかってしまうことも考えられます。
どうしてもハスキーボイスを出したいなら、まずは声帯を鍛えることから始めましょう。
そして、間違えた方法で行わないためにも、プロの講師に教わるのが安心です。
まとめ
今回の記事ではハスキーボイスの魅力やトレーニング方法、注意点を解説しました。
ハスキーボイスをうまく操れるようになれば、実年齢以上の役や個性的なキャラクターの役がもらえるなど仕事の幅も広がり、声優としてもやりがいが増えるはず。
しかし、間違った方法で声帯を痛めてしまうのだけは避けたいものです。
そのためには、スクールに通うことを視野に入れてみてはいかがでしょうか?
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ハスキーボイスはしっかり基礎を身につけてから練習するのがベストです。
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