アイドル声優とアイドルの違いって？アイドル声優の歴史やなり方、必要スキルを解説

近年、アイドル声優と呼ばれる声優の活躍が目立つようになりました。

しかし、アイドル声優に憧れている人の中には、「アイドル声優とアイドルの違いがよく分からない」という人も多いかも知れません。

この記事では、アイドル声優の定義や歴史、アイドル声優に必要なスキルやなる方法についてご紹介します。

アイドル声優とは？

最近、アイドル声優という言葉をよく耳にするようになりましたが、アイドル声優の定義を説明できる人は少ないかもしれません。

アイドル声優とはどういったものなのかを、説明していきます。

アイドル声優の定義は？

アイドル声優という定義は、明確に定められているわけではありません。

アイドル声優とは一般的に、声優の仕事以外にも、歌やダンスのパフォーマンスといった、アイドルのような活動をする声優のことを指します。

他にも、握手会やファンイベントの参加、テレビ番組の収録や雑誌の取材といった仕事も。

現在では、ライブ活動を積極的に行うアイドル声優も増えており、声優業界の新たなジャンルとして認識され始めています。

アイドル声優とアイドルの違いは？

歌や踊りのパフォーマンスを披露し、握手会などのファンサービスを行うといった点では、アイドル声優とアイドルの活動内容は共通しています。

アイドル声優とアイドルの決定的な違いは、声優としての技術力が求められることです。

例えば、有名なアイドルが声優として、アニメ映画などにゲスト出演をすることがありますが、アイドル声優ほどのスキルは求められません。

なぜならアイドルは、声の演技のプロではないからです。

一方、アイドル声優はあくまで声優であり、声の演技のプロという扱いになるので、演技力が認められなければ、デビューすることができません。

アイドル声優が求められるようになった経緯

声優はもともと裏方の仕事であり、ライブやメディア出演などの表立った活動をする職業ではありませんでした。

アイドル声優の歴史は、「ルパン三世」や「機動戦士ガンダム」などが放送されていた1970年代まで遡ります。

「機動戦士ガンダム」の出演声優である古谷徹さんや古川登志夫さんが、バンド「スラップスティック」を結成し、女性からの人気を集めていました。

また、声優個人のレコードが発売されたのをきっかけに、声優がアーティストとして見られ始めます。

1980年代には、アイドルから声優になった日高のり子さんが、「タッチ」のヒロイン役に選ばれ、「超時空要塞マクロス」のヒロインを演じた飯島真理さん担当した劇中歌が大ヒットするなど、声優がアイドル・歌手としても世間に影響を与えるようになりました。

1990年代になると、椎名へきるさんや林原めぐみさんなどが、2000年代には田村ゆかりさんや水樹奈々さんなどが、アイドルや歌手活動も行う声優として、広く知られることに。

2010年以降では、「THE IDOLM@STER」や「ラブライブ！」などのアイドル作品が人気を博し、キャラクターを演じる声優がそのままユニットとして登場しています。

アイドル声優に求められるものとは？

将来はアイドル声優になりたいと考えている人にとって、アイドル声優に必要なスキルを知ることは非常に大切です。

アイドル声優に求められるスキルをご紹介します。

ルックス

アイドル声優は顔出しをして活動することが前提であり、ルックスがその声優の人気に直結します。

顔やスタイルに自信がある人は、それを武器にすることができるでしょう。

自分の外見を磨くことも、大事な自己プロデュースのうちの1つです。

自分に似合う髪型やメイク、服装などを工夫しながら、ルックスを研究しましょう。

魅力的な声

アイドル声優には、魅力的な声が必要不可欠です。

アイドル声優のみならず、声が魅力的であることは声優にとって大事な要素になります。

アイドル声優と聞くと、声が可愛くないといけない、高くないといけないと考えてしまう人も多いでしょう。

しかし実際には、いわゆる「アニ声」と呼ばれるような声質の人ばかりが採用されているわけではありません。

正しい発声方法を身につけて、聴き心地が良くて魅力的な声を出せるようになりましょう。

歌唱力

アイドル声優は、ステージで歌とダンスを披露します。

そのため、歌唱力がないとアイドル声優になることは難しいでしょう。

ここで言う歌唱力とは、人々を魅了できる歌が歌えるかどうかという意味です。

また、アイドルのアニメやゲームで求められる歌い方と、それ以外の仕事で求められる歌い方は異なる場合があります。

アイドル声優を目指すのであれば、人気のアイドル作品の歌をよく聴いて研究すると良いでしょう。

ダンス力

歌唱力とともに、アイドル声優にとって欠かせないのがダンス力です。

ダンス力と言っても、プロダンサーとして活躍できるレベルである必要はありません。

基本的な身体の使い方と、リズム感が備わっていなければ、曲に合わせて上手く踊ることができません。

今ではダンスが学べる声優養成機関も増えているので、声優の学校や養成所を選ぶときの判断材料にしても良いでしょう。

トーク力

アイドル声優は、ライブのMCやトークイベント、テレビ番組の出演などで話す機会が多くなります。そのため最低限のトーク力も必要です。

「アイドル声優を目指しているけど、人前で話すのが苦手…」という人は、今から少しずつ話す練習をしてみましょう。

練習することでトーク力をアップさせることができますよ。

アイドル声優になる方法

アイドル声優になるには、声優事務所への所属、声優の専門学校やスクールへの通学、声優の養成所への通学、一般公募のオーディションへの応募といった方法があります。

それぞれの方法の注意点も踏まえて、詳しくお話ししていきます。

声優事務所に所属する

アイドル声優になりたいのであれば、声優事務所に所属することを目指すと良いでしょう。

声優事務所は、会社によって得意なジャンルや所属声優の特色などが違います。

アイドル声優を目指すなら、アイドル系のコンテンツが豊富にある、アニメやゲームなどのジャンルに強い事務所を選ぶのがおすすめです。

憧れのアイドル声優の先輩が、どこの声優事務所に所属しているのかを予め調べておき、事務所選びの参考にしてみましょう。

声優事務所に所属するには、プロ声優としての実力が認められる必要があります。

未経験者がいきなり声優事務所に所属できる可能性はかなり低いので、まずは専門学校やスクール、養成所に通うのが一般的です。

声優の専門学校やスクールに通う

アイドル声優を目指すなら、演技や歌、ダンスの基礎をしっかりと身につけていなければなりません。

未経験からアイドル声優になるには、声優の専門学校やスクールに通うことが一番の近道と言えるでしょう。

声優の専門学校やスクールでは、現役プロの講師に演技、歌、ダンスのスキルを教わることができるので、未経験からでもプロに必要な実力を身につけることが可能です。

声優の専門学校やスクールの強みは、業界とのつながりが強いこと。

有名企業と提携して、在学中の生徒がプロの現場を体験できるまたは、仕事をもらえるといったことも珍しくありません。

声優の養成所に通う

アイドル声優を目指す方法として、声優の養成所に通うといった方法もあります。

声優の養成所は、声優事務所の直属となっていることが多く、所属者は特定の事務所に入るためにその養成所で学ぶという形が一般的です。

声優の養成所を選ぶ際には、直属の事務所がどんなジャンルに強いか、どんな特色があるかということを知っておいた方が良いでしょう。

アイドル声優を目指すのであれば、外画の吹き替えやナレーターの仕事よりも、アニメやゲームの仕事が多く来やすい事務所を選ぶのがおすすめです。

一般公募のオーディションに応募する

時々、未経験者でも応募できる一般公募の声優オーディションが開催されることがあります。

中には、このような一般公募オーディションから、声優デビューを果たした人もいますが、未経験者がオーディションを勝ち抜くことができる確率は、かなり低いです。

劇団などの所属経験がある場合は、一般公募オーディションからのデビューを狙うという選択肢もあるかもしれません。

しかし、演技経験がない場合は、声優専門の学校や養成所で、基礎を学ぶことをおすすめします。

まとめ

これまでアイドル声優の定義や歴史、求められるスキルについてご紹介してきました。

アイドル声優を目指すのであれば、演技、歌、ダンスのスキルが必要です。

アイドル声優はあくまで声のプロという扱いになるので、演技ができないとプロデビューができません。

演技未経験の場合は、声優の学校に通うことをおすすめします。

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