「普段通り喋っているだけなのに声が小さいと言われる」
「人前に立ったときに限っていつも通りの声が出ない」
など、声が小さいことへの悩みを抱える人は少なくありません。
この記事では、声が小さいと言われる人の原因について、心理的・物理的な原因に分けて紐解いていきます。また、声を大きくするための改善方法も紹介します。
声が小さい人の“心理的”な原因
声が小さいと言われがちな人では、次のような心理的な原因があることが考えられます。
- 物静かな性格
- 環境や人に緊張・萎縮してしまっている
- 自分の発言に自信がない
- 話すことへの苦手意識
物静かな性格
もともとの性格が物静かな人は、一人の時間を大切にすることが多かったり、会話に積極的に参加することがあまりなかったりと、大きい声で話す習慣がない場合が多いでしょう。
そのため、周囲の人には声が小さいと思われてしまうことがあります。
環境や人に緊張・萎縮してしまっている
新しい環境で話すときや、面接や商談などでは、緊張したり萎縮したりしてしまいがち。
緊張すると筋肉が収縮してしまい、思うように声が出せなくなるため、いつもより声が小さくなってしまいます。
自分の発言に自信がない
自分の意見や発言に自信がない場合は、無意識のうちに普段より声が小さくなってしまうことがあります。
日常の会話だけでなく、プレゼンテーションや会議などで自分の意見を発表しなければならないシーンでも起こりがちです。
話すことへの苦手意識
「あまり注目されたくない」「面と向かって話すのが恥ずかしい」など、人と話すことがそもそも苦手な人は、声が小さいと言われることが多い傾向があります。
声が小さいことを指摘されると、萎縮してしまいさらに声が出づらくなってしまうこともあります。
声が小さい人の“物理的”な原因
声が小さい人には、心理的な原因だけでなく、物理的にも原因があります。考えられるのは主に、次のような原因です。
- 喉が閉まっている
- 舌の筋力が足りていない
- 口を開けずに喋っている
- 姿勢が悪い
喉が閉まっている
話すときに喉がしまっていると、声がこもってしまい前に声が響きません。
また、声を出すには呼気の流れを確保する必要がありますが、喉が閉まっていることで十分に呼気が流れなくなり、声が小さくなるという状態を引き起こします。
舌の筋力が足りていない
正しい発声で声を大きく出すためには、舌を正しい位置で動かすことが大切になってきます。
舌の筋力が足りていないと正しい位置に舌をポジショニングできず、滑舌の悪いもごもごとこもったような発音になってしまうことで、「聞き取りづらい」「声が小さい」と感じさせてしまいます。
口を開けずに喋っている
話すときに口をあまり開けていないと、声が前に届きません。実際に試してみるとわかるように、口を小さく開けたときと大きく開けたときでは声の響きが全く違います。
話すときの口の大きさをわざわざ意識することはあまりないことが多いので、一度鏡の前でいつも通り話してみて、自分の口の開き具合を確認してみるといいでしょう。
姿勢が悪い
猫背、ストレートネック(スマホ首)、俯きがちなど、姿勢が悪いことが声の小ささにつながります。
姿勢が悪いと声の通り道が狭くなったり、声を出すときに使う筋肉がうまく動かなかったりすることで、大きい声が出しにくくなるのです。
また、姿勢が悪いと顔が斜め下を向いてしまいがち。これにより、声が下に向かって出てしまうことになるので、前にいる人に声が届かなくなります。
小さい声を大きくするための改善方法
ここまで、声が小さい原因について解説してきましたが、知りたいのはその改善方法ですよね。
声をしっかり出すためには、
- 腹式呼吸を習得する
- 喉を開く感覚を身につける
- 顔周りの筋肉を鍛える
- 日頃からよい姿勢を心がける
これらを行うのがおすすめです。それぞれの具体的な方法について下記で説明していきます。
腹式呼吸を習得する
正しい発声を行うにあたって、もっとも知られている方法と言っても過言ではないのが腹式呼吸です。
声が小さい人のほとんどは、息を吸ったときに肩が上がってしまう“胸式呼吸”をしがちですが、腹式呼吸をマスターすると、いわゆる「腹から声を出す」という感覚が掴めます。
簡単なやり方は次の通りです。
- ① 背筋を伸ばして立ち、お腹に手をあてる
- ② お腹をふくらませながら、鼻からゆっくり息を吸い込む
- ③ お腹をへこませながら、口からゆっくり息を吐き出す
習得するには時間がかかるかもしれませんが、ふとした瞬間に意識してみることからスタートしてみましょう。
腹式呼吸のやり方についてもっと知りたい人は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
>>【簡単】腹式呼吸のやり方を解説|声優が身につけるメリットは?
喉を開く感覚を身につける
喋っているときに喉が詰まっている感覚がある人は、喉を開く感覚を身につけましょう。
喉が開いているというのは、簡単にいうとあくびをしているときの喉の状態。この喉の状態に声を乗せる感覚で話すと、いつもより声が前に響きやすくなりますよ。
顔周りの筋肉を鍛える
顔周りの筋肉を鍛えれば、口がしっかり開きやすくなる、舌を正しい位置に持っていくことができるなど、聞き取りやすい声を出すことに繋がります。
トレーニングの一例として、ここでは舌筋(ぜっきん)トレーニングを紹介します。
- ① 舌をあごに向けてめいっぱい伸ばす(10秒)
- ② 舌を鼻に付けるくらいまで上にめいっぱい伸ばす(10 秒)
- ③ 舌を左にめいっぱい伸ばす(10秒)
- ④ 舌を右にめいっぱい伸ばす(10秒)
- ⑤もう一度①を行う
このようなトレーニングを継続的に行うことで、声が出しやすくなってくるでしょう。
トレーニングをもっと知りたい方は、以下の記事も参考にご覧ください。
>>自宅で手軽に滑舌練習!声優志望者、就活生、社会人にもおすすめ
日頃からよい姿勢を心がける
姿勢の悪さが声の小ささに繋がっている場合は、日頃から姿勢を正すことを心がけましょう。
- 肩甲骨をキュッと締めるように常に胸を張る
- 座るときは足を組まない
- スマホを触るときはできるだけ顔の正面に持ってくる
などが普段から意識できることです。また、姿勢を正すためのストレッチやトレーニングを取り入れるのもおすすめです。
【番外編】心理的な原因で声が小さくなる人の改善方法
心理的な原因で声が小さくなってしまう人は、正しい発声方法を習得するだけでは改善できないこともあります。
そんなときはまず、声が小さくなってしまうことをプレッシャーに感じず、声が小さいことも個性の一つだと受け入れることから始めてみましょう。
緊張したり、人と対面したりすると声が小さくなってしまう自分がいることを受け入れた上で、今の自分にできる努力を地道にコツコツ続けていくことが大切です。
発声はすぐに身につくものではないため、少しずつ改善されている部分を実感しながら、少しずつ自信を身につけていきましょう。
まとめ
以上、声が小さい人の物理的・心理的な原因と、その改善方法についてでした。
声が大きくなると自分の意見が伝わりやすくなったり、シンプルに印象が良くなったりと、いい影響が多くなるので、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
また、声の大きさや正しい発声をすることは、声優・アナウンサー・ナレーターなど、声を使う仕事を目指す人にとっても重要になってきます。
アミューズメントメディア総合学院の声優学科では、無料でプロの声優から指導を受けられるオープンキャンパスを定期的に開催中です。
人気のあるイベントはすぐに応募が締め切られてしまうことがあるので、こまめにチェックしておくのがおすすめですよ。
東京で声優を目指されている方は「アミューズメントメディア総合学院」で学びませんか?
東京のアミューズメントメディア総合学院の声優学科は、昨年200名を超えるの在校生がインターンシップによりプロの現場で仕事をし、業界進出希望者71.0%がプロダクションへ直接所属しています。 「アニメ系声優」「外画系声優」「ナレーター」「アナウンサー」等、充実した教育でデビュー後にプロとして活動を長く続けられる人材を育てます。ご興味がある方は以下のリンクをご覧ください。
監修・運営者情報
監修・運営者 | アミューズメントメディア総合学院 声優学科 |
---|---|
住所 | 東京都渋谷区東2-29-8 |
お問い合わせ | 0120-41-4600 |
詳しくはこちら | https://www.amgakuin.co.jp/contents/voice/ |