カラオケで歌が上手い人はみんなから一目置かれますよね。歌が上手い人には音程が取れていたりリズム感がよかったりと共通の特徴があります。
今回は歌が上手くなる方法をご紹介。特徴や歌が上手くなるポイントも解説しているので参考にしてください。
目次
歌が上手い人の特徴とは
歌が上手い人の特徴は
- リズム感が良い
- きれいに発音ができる
- テクニックを習得している
- 声に抑揚がある
- さまざまなジャンルを歌える
などが挙げられます。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
リズム感が良い
歌を上手く歌うためにはリズム感が必要です。
特にアップテンポの曲でリズムを合わせるためには、歌っている曲が何拍子のリズムなのかを瞬時に判断しなくてはなりません。
さらにドラムやギター、ベースなどの楽器の音などの種類を聞き分けて、リズムが刻めるかどうかもポイントになります。
リズム良く歌っている人は聴き手にとっても心地が良く、周りに一体感を感じさせられるでしょう。
きれいに発音ができる
歌詞の意味を聴き手に伝えるためには、きれいな発音も大切なポイントになってきます。
正しい発声で歌うことで喉を痛めず歌えたり、声に響きが生まれたりするので身につけておくことが大切です。
きれいな発声は生まれつきもありますが、ボイストレーニングでも改善できます。
自分の苦手な母音や子音があるかを確認し、クリアに発音できるように練習しましょう。
テクニックを習得している
喉を震わせるビブラートや、声の広がりを感じさせるロングトーンなどのテクニックを習得していると、カラオケで歌ったときに歌が上手く聞こえます。
テクニックを使うことで感情が入れやすくなり、聴き手の心に響く歌が歌えるように。
歌が上手い人の特徴として「表現力」もありますが、テクニックを使えば思い通りの表現ができるようになりますよ。
テクニックを増やすことであなたの個性が生まれるため、身につけておきましょう。
声に抑揚がある
明るい声で歌ったり暗い声で歌ったりと、声に抑揚をつけることで聴き手に喜怒哀楽などの表現ができるようになります。
タメやノビを表現することで歌が上手い人に見られ、あなた自身も感情の表現が楽しめるように。
また声に抑揚をつける場合はブレスも大切なポイントです。
息を大きく吸う意識をすれば歌い出しに勢いがつき、長いセンテンスの歌詞も途切れずに歌いきれます。
さまざまなジャンルを歌える
バラードや演歌が一番上手く聴こえるジャンルですが、そればかりではなくポップスやロックなど幅広いジャンルで歌える人が本当に歌が上手い人の特徴です。
ポップスやロックはリズム感も必要とされるので、多くの技術が必要になります。一つのジャンルにとらわれずにたくさん挑戦してみましょう。
カラオケでもTPOに合わせられる人は、周囲も盛り上がり歌が上手いと思われますよ。
歌が上手い人はカラオケの点数が高い?
「カラオケの点数が高い=歌が上手い」と思われがちですが、実際はそうではありません。
カラオケマシンは音程やリズムがガイドメロディーとして登録されており、それに合わせて忠実に歌わなくてはならないシステムとなっています。
タメやノビなどの抑揚や、感情を入れて歌うことに対してメロディーガイドに沿っていなければ減点評価の対象になります。
カラオケの得点方法ではプロの歌手が素人に負けてしまうこともあり得るでしょう。
そのため歌が上手い人はカラオケで高得点を出しにくいといえるかもしれません。
カラオケで高い点数を獲ったとしても、「プログラムを攻略できた」くらいに思っておきましょう。
歌が上手い人になる4つのポイント
歌が上手くなるポイントは以下の4つです。
- 腹式呼吸を行う
- 正しい発声方法を行う
- 滑舌をよくする
- 喉を開く
腹式呼吸を行う
腹式呼吸は横隔膜を使って呼吸する方法で、習得することで吐き出す息をコントロールしやすくなります。
腹式呼吸の方法は以下の通りです。
- 仰向けにそのまま寝て膝を立ててお腹に手を当てる
- 大きく息を吐き出しお腹を凹ませる
- 大きく息を吐き出しお腹を膨らませる
- 数回呼吸を繰り返す
息を吐くときは横隔膜が引き上げられ、吸うときは横隔膜が引き下げられるのを感じてください。
慣れてきたら立って腹式呼吸を行い、歌を歌いながらできるようにしましょう。
腹式呼吸ができれば、吸い込む息の量が増えてロングトーンやビブラートなどのテクニックが行いやすくなります。
正しい発声方法を行う
正しい発声方法とは声帯と息を使って上手く共鳴させることです。発声がしっかりできていないと、声が出ないだけではなく喉を痛めてしまう原因となります。
さらにエネルギーを無駄に使ってしまい、息切れしてしまうことに。歌が上手い人は声帯を鍛えるトレーニング方法で息と声帯を上手くコントロールしています。
また常に発声して、声帯と息が共鳴できているか確認するようにしましょう。
滑舌をよくする
相手に歌詞の心情や情景を伝えるためには、滑舌が良くなければ伝わりません。
滑舌悪ければ何を言っているのかも分からず、聴き手は共感できなくなります。
特に早いテンポや英語の歌詞などを歌う場合は、はっきり言葉を発音しなくてはなりません。
普段から早口言葉や濁音、半濁音を繰り返して発声するなどの方法でトレーニングしましょう。
喉を開く
喉を閉めて歌うのがクセになると、喉を痛める可能性があります。喉を開くことで自然にリラックスでき、伸びやかでパワフルな発声ができます。
喉を開くためには以下の方法が効果的です。
- 喉をリラックスさせる
- 喉仏を下げるイメージで喉のあたりを開く
舌を平らにするとより舌と喉の空間が横に広がり、声帯を痛めずに響きのある声で歌えるようになります。
最初は喉を開く練習は難しいかもしれませんが、毎日繰り返すことでコツが掴めるようになるでしょう。
歌が上手くなる5つのボイストレーニング方法
ここからは歌が上手くなるボイストレーニングを紹介します。歌が上手くなるだけではなく、声優を目指している方にもおすすめの方法です。
ボイストレーニングは主に
- ロングトーン
- リップロール
- ナチュラルボイス
- 早口言葉
- タングトリル
などがあるので、それぞれ実践してみましょう。
ボイトレ①ロングトーン
ロングトーンとは「長く声を出し続けること」をいいます。
ロングトーンは語尾の部分を長く伸ばすことが多く、ビブラートさせたり余韻を持たせたりするのに使われます。
ロングトーンのトレーニング方法は以下の通りです。
- 発声する際に自分が出しやすい声を探す
- 喉を開ける
- 共鳴腔が響いているのを感じながら「ほおーーーーーい」と発声する
- 徐々にロングトーンを長くする
最初は10〜15秒しか続かないかもしれませんが、目安は30〜40秒に設定しておきましょう。
ロングトーンのコツは吐く息の量を一定にすることです。息が続かない方は、出だしの発声で息を多く出していないか確認しましょう。
ボイトレ②リップロール
リップロールとは唇を閉じてそのまま「プルプルプル」と唇に息を当てて発声する方法です。
リップロールを行うことで正しい音程が取れて、適切な息の量で発声ができます。
リップロールの方法は以下の通りです。
- リラックスした状態で唇を閉じる
- 空気を吸い込み唇に息を吹きかけて「プルプルプル」と震わせる
- 息の吹きかけを徐々に強くしていく
できるだけ唇に振動を与える時間を長くしていき、高い音や低い音を混ぜながらトレーニングしましょう。
横隔膜を意識しながら一定の量を吐き出すのがポイントです。長くリップロールするときは、10〜15秒を目安にしてください。
慣れてきたらピアノのスケールなどに合わせてリップロールしてみましょう。
こちらの記事もおすすめ:リップロールの効果的なやり方
ボイトレ③音階発声
音階発声とは「ドレミファソラシド」に乗せてトレーニングする方法です。音階発声を習得することで、音程のコントロールがしやすくなります。
音階発声の方法は以下の通りです。
- 「ド・レ・ミ・レ・ド」などの短いフレーズで発声する
- 同じフレーズを半音ずつ上げていく
- 限界まできたら半音ずつ下げる
「ハ」の声で発声すると出しやすくなります。ピアノやスマホのアプリ、YouTubeを使ってトレーニングしてみてください。
途中で息が切れたり声が震えたりしないように注意しましょう。
ボイトレ④早口言葉
早口言葉は滑舌のトレーニングになるだけではなく、習得することで曲の心情や情景を伝えやすくなります。
歌詞を聞き取りやすくするためには、ハキハキした発音が必要になるので早口言葉もトレーニングに加えましょう。
以下の早口言葉の一例を参考にしてください。
- 生麦生米生卵(なまむぎ なまごめ なまたまご)
- 坊主が上手に屏風に坊主の絵を書い(ぼうずがじょうずに びょうぶにぼうずの えをかいた)
- この竹垣に竹立てかけたのは 竹立てかけたかったから 竹立てかけた(このたけがきに たけたてかけたのは たけたてかけたかったから たけたてかけた)
- マグマ大使のママ マママグマ大使(まぐまたいしのまま まままぐまたいし)
早口言葉に慣れてきたら徐々にスピードアップしてください。苦手な早口言葉を重点的にトレーニングすれば、滑舌も良くなっているはずです。
口を大きく動かすようにすれば、口周りの表情筋も同時に鍛えられます。
ボイトレ⑤タングトリル
タングトリルは、「舌のリラックス」「舌の筋トレ「「呼吸法」に効果のあるトレーニング法です。
タングトリルは巻き舌とも呼ばれ、歌を歌うときにも使えます。タングトリルのトレーニング方法は以下の通りです。
- 「らりるれろ」の発音を上の歯の上に舌をつけながら発声する
- 「とぅら・とぅり・とぅる・とぅれ・とぅろ」を上の歯の上に舌をつけながら発声する
- 息を吐きながら上記の発音を発声する
タングトリルが上手くできな場合は、舌に力が入りすぎている可能性があります。トレーニングの前に舌を大きく前に出したり、ぐるぐる舌を回して舌根をリラックスさせましょう。
こちらの記事もおすすめ:巻き舌の練習方法
カラオケで歌が上手くなる3つのボイストレーニング方法
最後にカラオケで歌が上手くなる方法を紹介します。カラオケで歌が上手く聞こえるにはテクニックが必要です。
ここでは
- ビブラートトレーニング
- ブレスアピールトレーニング
- アクセントトレーニング
を練習していきましょう。
ボイトレ①ビブラートトレーニング
ビブラートとは声をゆらすテクニックです。例えば「あーーー」がゆらさない発声だとすると、「あ〜〜〜」がゆらす発声となります。
音を途切れさせずに上下小刻みに声をゆらすことで、声に表情がついて歌が上手く聞こえます。
ビブラートのトレーニング方法は3つあるのでそれぞれ見ていきましょう。
横隔膜をゆらす
横隔膜は伸縮性のある筋肉で、胸郭と腹腔の間にあります。ビブラートをかけるときに横隔膜をゆらすのがポイントです。
「あああああああああ」と発声するのではなく、横隔膜を使って「あ↑ぁ↓あ↑ぁ↓あ↑ぁ↓あ↑ぁ↓」とゆらしてみてください。
横隔膜が上下に動きビブラートがかかっているのを感じます。
喉をゆらす
喉をゆらす方法は声に波を作り出すトレーニングです。
喉をゆらす方法は喉を痛めてしまう可能性もあるので、リラックスした状態で行う必要があります。
例えば「う〜ら〜め〜し〜や〜」などは誰もが知っているフレーズですが、喉をゆらすと臨場感が出ますよね。
この小刻みに喉を使うことでビブラートがかけられるのです。
口をゆらす
口や顎をゆらすことで声にゆらぎが作れます。特に顎を使う方法は、演歌歌手を思い浮かべるとイメージしやすいです。
声を出しながら「あうあうあうあう」と顎を動かしながら行うとビブラートがかけやすくなります。
その際に口を軽く開け閉めすることでラクにビブラートができますよ。
ただし、アップテンポの曲にはあまり向いておらず、ジャンルによって向き不向きがあります。
ボイトレ②ブレスアピールトレーニング
ブレスアピールトレーニングとは、歌の語尾に吐息を吐くウィスパーボイスのようなテクニックです。
- 声帯を開いて息を吐きながら少し声があるような感覚で歌う
- 吐息を吐きながら声帯が震えているかを確認する
- 息を吸う音も軟口蓋に当てて発する
歌の語尾や休符部分でブレス音を発すると、聴き手の心に響きやすくなります。
息継ぎする場所もブレスアピールすれば、曲の表情が豊かになり歌が上手く聞こえるでしょう。
ボイトレ③アクセントトレーニング
アクセントトレーニングは大事な詞にアクセントをつけて強調する方法です。これを行うことで、歌の意味をわかりやすく伝えられます。
- 歌詞を朗読する
- 大事な言葉に印をつける
- 印の部分を強調して歌う
印の部分を強調して歌うことで、
ポイントは歌詞を見なくても歌えるようになることです。歌のストーリーを理解し、あなたが主人公となって歌うことを意識してください。
カラオケで練習する場合は本人映像で、憧れの歌手になりきって歌うのもおすすめです。
またスマホで動画を撮影して、自分にあった歌い方をしているかもチェックしましょう。
ボイストレーニングの注意点
ボイストレーニングを行う際の注意点として、独自で行う場合は変なクセがつきやすいことが挙げられます。
ボイストレーニングは自宅でできてお手軽なのがメリットですが、基礎がしっかりできていないと効果がないどころかかえって喉を痛めてしまうことも。
また短期で習得するのは難しいため、専門の学校やスクールなどに通うのがおすすめです。
近年は「歌える声優」の需要が高くなり、高いスキルを求められています。どんな仕事がきても対応できるように、しっかりボイストレーニングしておきましょう。
まとめ
今回は歌が上手くなるためにリップロールやタングトリルなどのボイストレーニングを紹介しました。
毎日ボイストレーニングを行うことで、喉が開き、発声のコントロールもしやすくなります。
しかし、間違えた方法でのトレーニングは意味がなく、喉も痛めてしまうので避けたいものです。
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