演劇の仕事をしたい人の多くが、十分な収入を得られるのか不安に思っているはず。
「十分な収入を得ながら演劇ができたら…」と思いますよね。
今回は、演劇(劇団員や舞台俳優)の詳しい収入の実態を紹介します。
収入アップの方法は、「あるもの」を持つこと。
演劇の仕事を目指している人は必見です。
劇団員や舞台俳優の収入はいくら?
まず「劇団に所属する劇団員」「芸能事務所に所属する舞台俳優」「フリーの舞台俳優」の3パターンに分けて、収入を紹介します。
劇団員
劇団員は、所属する劇団の規模によって収入が変わります。
小さな劇団は、公演回数が少なくチケット代も安いため、劇団員へのバックはほとんどないのが現状です。
そのため、アルバイトと劇団員を掛け持ちしているケースがほとんど。
大きな劇団では、安定した収入が得られます。
たとえば「劇団四季」なら、3年目で月収22万円、準主役レベルになると年収500万円、主役レベルで年収1100万円以上と、かなりの収入になります。
ただし、劇団四季でさえ研究生1年目は無給となる厳しい世界です。
収入を多く得るためには、大きな劇団で活躍できるだけの実力が必要だと分かりますね。
芸能事務所に所属する舞台俳優
芸能事務所に所属する場合、月収数万円〜十万円が相場です。
ただし舞台以外の仕事を受けることも多いため、劇団員に比べると収入が多くなる場合もあります。
収入は、1作品または1ステージにつきいくらと決まっています。
フリーの舞台俳優
劇団や事務所に所属しない舞台俳優です。
ギャラは自分で交渉でき、1ステージにつき数十万円の収入を得ることもできます。
ただし高額のギャラをもらうには、それに見合ったキャリアや実力が必要です。
演劇の主な収入源
演劇の主な収入源は、次の通り。
以下の収入源から、劇団員や舞台俳優へギャラが支払われる仕組みです。
チケット
最もベーシックな収入源です。
チケット料金×客席数×公演数で収入が決まります。
新型コロナウイルスの流行で、一時期多くの公演が中止になってしまい、演劇の分野は大きなダメージを受けました。
2020年の実演芸術の収入は、前年と比べて79.3%減少したとのデータもあります。
現在も感染予防対策ガイドラインによって、客席数を減らして公演を行なうことが定められているため、チケット収入だけに頼るのはまだまだ厳しい状況と言えるでしょう。
参考URL:演劇など収入減…文化芸術団体が窮状訴え|日テレNEWS24
グッズ
会場で販売しているパンフレットや雑貨、ブロマイドなどの売上も大切な収入源です。
特に、宝塚歌劇団や2.5次元舞台などでは出演者に固定のファンがいることが多く、グッズも売れやすくなります。
チケットは会場のキャパシティが決まっているため売上にも上限がありますが、グッズは売上に上限がないため、貴重な収入源となっています。
映像配信
ライブ配信やアーカイブ配信による収入です。
新型コロナウイルスの影響で、ここ数年で演劇の映像配信がスタンダードになりました。
オンラインチケットは販売数に上限がないので、より多くの集客が望めます。
これまで「観劇チケットが取れない」「遠方で行けない」といった理由で観劇を諦めていた人も気軽に楽しめるように。
通常のチケットに比べ安いため、「この値段なら試しに観てみようかな」と新たなファンを獲得できる可能性も広がります。
その他
大きな劇団や有名な舞台であれば、スポンサーがつく可能性が高いです。
また寄付、助成金による収入もあります。
日本ではまだまだ少ないですが、それでもクラウドファンディングによる寄付や、政府からの助成金で公演が行えるケースは多いようです。
劇団員や舞台俳優の収入があまり上がらない理由
全ての演劇が、上で紹介したように収入を得られるわけではありません。
小さな劇団ではチケットが思うように売れず、赤字になってしまうケースも残念ながら多く見られます。
演劇の収入が少なければ劇団員や舞台俳優へのバックも少なくなるため、収入が低くなってしまうのです。
また稽古の間はギャラが出ないのも、収入が上がりづらい原因の1つです。
劇団員や舞台俳優の仕事だけで稼げる人は一握りで、多くの人はアルバイトと両立して生計を立てています。
演劇(劇団員や舞台俳優)の収入アップの方法
演劇の収入が少ないからと言って、諦める必要はありません。
最後に、収入を上げる方法について紹介します。
劇団員や舞台俳優が収入を上げるには、2つ以上の肩書きを持って活動するのがおすすめです。
記事の前半で、「芸能事務所に所属する舞台俳優は、舞台以外の仕事を受けているため収入が多くなることもある」と紹介しましたよね。
このように演劇以外の仕事にも挑戦することで、収入を上げられます。
たとえば、声優と演劇は相性の良い仕事です。
魅力的な声を活かして朗読劇に参加できる他、2.5次元舞台ではアニメで吹き替えを担当した声優がそのまま舞台に立つこともあります。
「声優」と「舞台俳優」の2つの肩書きで活動すれば、収入アップも望めるでしょう。
まとめ
演劇(劇団員や舞台俳優)の収入は、チケットやグッズ販売の利益を元に決まります。
十分に集客できず、思うように収入を得られない場合も。
それでも、「演じることが好き」という気持ちで演劇を続ける人はたくさんいます。
演劇を続けながら十分な収入を得るには、複数の仕事と両立することが大切です。
特に声優は同じ「演技の仕事」のため、相性が良いでしょう。
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