音楽アーティストの収入・年収は？声優が音楽活動をすべき理由

音楽アーティストは「収入が不安定」と思われがちな仕事です。
しかし、具体的にどれくらいの収入が得られるのかあまり知られていません。

今回は音楽アーティストの収入について、具体的な金額や、給料の仕組みを解説します。
さらに、音楽シーンに登場することも多くなった「声優アーティスト」についても紹介しましょう。

アーティストの年収はどれくらい？

アーティストは年収100万円に満たない人もいれば、年収数億円稼ぐ人もいます。
このように個人差が大きいため、収入の平均を出すのは難しいでしょう。

なお、音楽アーティストにはライブのバック演奏を務める「サポートミュージシャン」や、楽曲制作を行う「作曲家」も含まれますが、この記事では、楽曲を演奏し楽曲のリリースやライブ活動を行う歌手やバンドのことを示します。

アーティストの収入の仕組み

アーティストの収入は、CDの売り上げやライブの動員数によって決まります。
収入の個人差が大きいのは、このためです。

アーティストの収入の仕組みについて、もう少し詳しく紹介しましょう。

印税収入

楽曲の売上に応じて、1〜3%のアーティスト印税が入ります。
楽曲制作に携わった場合は、作詞なら1.5%、作曲なら1.5%の著作権印税も発生します。

1%のアーティスト印税なら、1,000円のCDが1枚売れるごとに10円の印税が入る計算です。
作詞作曲も担当していれば、1枚につき合計40円の印税が入るということです。

他にも、楽曲がカラオケで歌われた時に2〜7円のカラオケ印税が発生します。

アーティストにとって印税は、長期的に収入を得るための貴重な収入源です。

ライブ収入

チケットや会場でのグッズ販売の売上が、ライブ収入です。
ただし、売上がそのまま収入になるわけではありません。
会場費やスタッフの人件費などの費用を差し引いた分が、収入となります。

新人アーティストの場合は、小規模のライブハウスでライブを行うケースが多いです。
ライブハウスではチケットノルマが課され、ノルマを超えた分から報酬が発生する仕組みです。

たとえばチケットノルマが10枚、11枚目以降は50％の報酬の場合、1,000円のチケットを11枚数売ったら500円の収入が得られます。

新人のうちはライブ収入が思うように伸びないこともありますが、ファンをたくさん集めて大きなステージで演奏できるようになれば、1回のライブで億単位の収入を得ることも夢ではありません。

テレビやイベントの出演料

アーティストがテレビやイベントに出演する場合、プロモーションの意味が大きいため、出演料はそこまで高くありません。

歌番組は、大物アーティストでもほぼ0円ということもあり得ます。
バラエティ番組でも、出演料は数万円ほどです。

一方でCMの出演料は高く、年間数千万円にも上るケースもあります。
ただしCMに出演できるのは、すでに名前が知られている人気のアーティストであることがほとんどです。

イベントでは、プロモーションのためギャラが発生しないこともありますが、多ければ200万円程度のギャラがもらえることも。

注目が集まる「声優アーティスト」

最近では、声優が音楽活動をする「声優アーティスト」の人気が高まっています。
水樹奈々さんや蒼井翔太さんなどが有名ですね。

声優アーティストは、アニメソングを歌ったり個人名義でオリジナル楽曲をリリースしたりすることが多いです。

声優アーティストの楽曲がオリコンチャートにランクインするのは、今や当たり前です。
他にも声優のオリジナル楽曲を有名アーティストが手がけるなど、声優アーティストは音楽業界で大きな影響力を持っています。

声優アーティストのメリット

声優業界では声優のマルチタレント化が進んでいて、アフレコ以外にも幅広く仕事を受けるケースが増えています。

アフレコだけでなくプラスアルファで仕事ができる声優は、さまざまなメディアに出演でき、人気も出やすいでしょう。

また音楽活動など仕事の幅を広げることで、収入源が増え、収入も安定しやすいのが魅力です。

声優アーティストになるには

声優アーティストになるには、音楽活動にも力を入れている声優事務所や、声優アーティストに強い音楽事務所に所属すると良いでしょう。

声優アーティストには、演技力や滑舌といった従来の声優に求められるスキルの他、歌唱力やステージ上でのパフォーマンスも必要です。

声優専門学校や声優養成所で声優アーティスト志望であることを伝え、幅広いスキルを身に付けるよう意識しましょう。

まとめ

アーティストの収入は個人差が大きいため、正確な平均金額は分かりません。
アーティストの主な収入である印税収入やライブ収入は、売上や動員数、つまり人気に左右されるため、一概にいくらとは言えないのです。

最近では、声優アーティストが音楽業界で大きな影響力を持っています。

声優のマルチタレント化が進む中、演技力も歌唱力もある声優アーティストは人気が出やすいでしょう。

演技にも歌にも興味がある人は、ぜひ声優アーティストを目指してみてはいかがでしょうか。

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