アニメ声優を目指そうか迷っている人によくある悩みが、収入です。
声優に憧れはあるけど、「アニメ声優って生活していけるの?」と心配で、なかなか次の一歩が踏み出せませんよね。
今回は、アニメ声優の収入の相場や仕組みを紹介します。
記事の最後には、収入アップの方法も紹介!
収入の不安を解消して、アニメ声優になる夢を本気で考えてみませんか?
目次
アニメ声優の収入は?平均年収をチェック
アニメ声優の収入の相場は、30分作品1話につき15,000円〜45,000円です。
アニメ声優に限定した平均年収のデータはありませんが、声優全体の平均年収は約200万円とも言われています。
令和2年の日本の平均年収433万円と比べると低いですが、平均年収だけでは声優の収入は判断できません。
声優の収入は平均年収で判断できない
声優の収入は、経験年数、仕事の種類、出演作品数などに左右され、個人差がとても大きいものです。
例えば、売れっ子声優の推定年収を見てみましょう。
林原めぐみ | 推定年収7,000万円 |
---|---|
野沢雅子 | 推定年収4,000万円 |
堀川りょう | 推定年収3,000万円 |
山寺宏一 | 推定年収2,000万円 |
水樹奈々 | 推定年収1,600万円 |
このように年収数千万円稼ぐ声優もいる一方で、駆け出しで年収が100万円に満たない声優もいます。
声優の収入は個人差が多いので、平均年収だけ見て「収入が少ない」と声優になる夢を諦める必要はありません。
アニメ声優の収入・ギャラの仕組み
では、声優の収入はどうやって決まるのでしょうか。
アニメ声優の収入・ギャラの仕組みを解説します。
アニメ声優の収入は「ランク制」で決まる
アニメ声優の収入は「ランク制」によって決まります。
ランク制とは、日本俳優連合が定めた報酬基準のことです。
ランク制では、作品の本数や尺ごとに収入が決められています。
セリフの量に関係なく、一言だけしゃべった場合でも長時間しゃべった場合でも、ランクが同じであれば収入は同じです。
ジュニアランク
デビュー後3年間の新人養成期間は、ジュニアランクに当たります。
ジュニアランクでは、作品1本につき15,000円のギャラが発生します。
ランカー
ランカーになると、作品の尺30分ごとにギャラがもらえるようになります。
最低ランクで15,000円、ランクが1つ上がるごとに1,000円単位で値段が上がり、最高ランクは45,000円です。
ノーランク
ベテランのノーランクになると、仕事1本ごとにギャラの交渉をします。
ただし、ギャラが高くなると起用されにくくなることもあります。
そのため、ナレーションの仕事を受けたり声優学校を立ち上げたりと、アニメの仕事以外で収入を得るベテラン声優も多いようです。
実際のアニメ声優の収入を計算してみよう
では、ランク制を元にアニメ声優の収入を計算してみましょう。
今回はランカーに上がってすぐの、声優4年目を想定します。
30分のアニメに1クール(12話)毎話出演した場合、15,000円×12話=18万円の計算です。
アニメがヒットし、DVD化やネット配信などが決まれば、転用料が発生します。
その場合ギャラは2.4倍ほどになるため、アニメ1クール分の最終的なギャラは43万円ほどということです。
アニメ声優の収入は多い?
実際のアニメ声優の収入を見て、多いと感じましたか?少ないと感じましたか?
声優の仕事は、アニメの他に映画、ナレーション、ボイスドラマなどさまざまあります。
アニメ声優の収入の相場は他の分野の声優に比べると、やや少ない傾向にあります。
アニメの仕事単体では収入が少なめですが、他の分野の仕事も受けることで、収入を増やすこともできます。
アニメ声優が収入や年収を上げるには
最後に、アニメ声優が収入や年収を上げる方法を紹介します。
主役級のキャラクターを演じる
ランク制度では、出演するアニメの話数が多いほど収入が上がります。
つまり、毎話出演する主役級のキャラクターを演じることで、収入も上がるということです。
主役級のキャラクターを演じるには、高い演技力とオーディションを勝ち抜く実力を身に付けましょう。
仕事の幅を広げる
先ほども説明した通り、アニメの仕事の収入はやや少なめです。
収入を上げるには、相場の高いゲームやナレーションの仕事など、分野を広げて活動するのがおすすめ。
またアニメ声優だけでなく、アイドル声優としてステージや雑誌に登場する声優も増えています。
マルチに活躍できる声優を目指して、歌やダンスなどさまざまなスキルを身に付けることを意識すると良いでしょう。
まとめ
アニメ声優の収入は、ランク制によって決まります。
アニメの仕事単体の相場は低めですが、主役を演じたり仕事の幅を広げたりすることで、収入アップを狙えます。
アニメ声優の収入は実力に大きく左右されるので、デビュー前から戦略を立てて「どうやって声優業界で活躍するか」を考えることが大切です。
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