様々なシリーズで、ビッグヒットを送り続ける株式会社スクウェア・エニックスに内内定した、
ゲームグラフィックデザイナー学科 山下沙羅さんの、ロングインタビューをお届けします。
本学院に入学を決めたきっかけは、何ですか?
アミューズメントメディア総合学院の魅力は、ゲームを実際に作ることができる「共同制作」というカリキュラムが組まれているところだと思います。
共同制作は、複数人でチームを組み約三ヶ月の間で行われます。
昔から絵を描くことが好きで、私の力はどのような分野で発揮できるのかを高校時代に模索していました。
私は考えるよりも行動することの方が多く、絵に対してもそういったアクティブな面があると思っていて、ゲーム業界を目指し始めてからは、どれだけ実践的な経験ができるかを重視して学校を選びました。
高校当時、個人制作を行うことが日常的だった私にとって、他人と一緒に何か一つの物を作り上げることは未知の感覚で、今後ゲーム業界に進む際、この感覚を得ておきたいと感じたため、迷わずこの学院に入学することを決意しました。
役に立ったり好きな講義の先生 その理由を教えてください。
ゲームグラフィックデザイナー学科(以下GG学科)の講義は、基礎画力からツールの使用方法まで、どれも欠かせないものばかりで特別にどれかをあげるのは難しいですが、その中でも特に役に立ったり、好きな講義は、内田先生の「作画・イラストレーション」です。
絵を描く上で大切な「センス・感覚」と、その「表現方法」を養うことのできるのが、この講義の魅力だと思います。
内田先生の素敵なところは、その人の感覚にあった表現方法を短い授業の間に紐解き、的確に指導されていることです。
センスや感覚は、性格や考え方にもリンクしている切っても切れない関係で、時には人生相談にも近いお話をすることもありました。「自分の絵」を深く学ぶとても貴重な時間を得ることのできる講義だと思います。
クラスの雰囲気、教務の先生との思い出を教えてください。
GG学科の教室はみんな明るくて、授業中でも笑いが絶えません。
みんな、作業に集中すべき時やゲームをする時など、メリハリとけじめのある生活を送っていると思います。
特に印象的なのは、クラスメイトや先生に対して、意欲的に質問や疑問が、日常的に飛び交っていることです。
授業内容の補完であったり、課題に対する姿勢、自らの方向性に対しての歩み方、等など、内容は様々ですが、常に成長しようという気持ちが、クラス全体の空気として存在していて、やる気があふれてきます。
ちなみにGG学科の教室がある隣には、先生や他学科の方が行交う教務室があるため、
交流するには持ってこい!な、とても良い立地条件だと思います(笑)。
夏期・冬期共同制作の思い出はいかがですか?
入学前から楽しみにしていたこともあり、全力であたっていきました(笑)。
制作では、チームメンバーや、先生、クラスメイト、たくさんの方に協力を得ました。
初の共同制作はわからないことばかりで、三ヶ月という短い間にチームが望む理想のゲームをどうやって作ることができるのかを、毎日どこにいても考えていたと思います。
ゲーム制作において楽しかったことは、そのゲームに合った絵作りをすることです。
チームメンバーと意識を共有して作り上げていく過程は、自分一人では絶対に完成しない作品であることを実感します。
特に私の絵は独りよがりになりやすい傾向があり、他人のことを考えて描くということを、よく意識して制作を行っていました。
制作は辛いことも多いですが、完成したときの達成感は何物にも代えられませんし、この達成感をチームメンバーと共有できることも、一人では味わうことのできない素晴らしい経験でした。
また、完成したゲームを学院祭などの発表会を通してお客さんに遊んでもらった時の楽しむ反応をみて、私はやはりゲーム業界に行きたいと堅く決意しました。
ちなみに初めて制作したゲームは、学内発表会で行われた企業の方と一般の方のアンケートで見事一位を頂くことができました。協力してくださった多くの方々には本当に感謝してもしきれません。
山下さんのチームが制作した作品「Hair style」
就職活動、就職指導の思い出は?
ポートフォリオの制作に追われていましたが、段取りが悪かったことばかりが印象に残っています(笑)。
何が悪かったのかというと、完璧を求め過ぎてしまったため完成までの道のりが遠かったことと、受ける会社の時期に合わせたポートフォリオの制作ができなかったことです。
「ポートフォリオに入れる作品は、自分のやりたいことを、どんな形でもいいのでどんどん制作する。」
これに気付いてからは、波に乗っていって頻繁に更新していくようになりました。
ポートフォリオとは別に、特に私にとって苦手だったものは面接でした。
私は、昔から絵ばかり描いていて、言葉で表現をするというよりも絵で表現することが多かったので、自分の考えや思いを言葉に置き換えるのに時間がとてもかかっていました。
実際の面接で用意される時間はとても短いです。その短い時間でどんな方法でアピールするかを、何度も面接練習を行っていただいた中でじっくり考えることができました。
前に比べて、人に「伝える」ことを意識するようになり、面接以外の日常会話でも「伝える」ことを意識することが出来るようになりました。
本当に先生方には感謝しています。
これからどんなクリエイターになりたいですか?
ゲームで多くの人に「体験」を伴った喜びと感動を与えたいと思っています。
その手段として、ゆくゆくはアートディレクターのような、ゲームにおいて必要なグラフィックを全面的にディレクションしていくことができたら良いなと考えています。
おもしろいゲームを、より面白く出来るようなグラフィックを常に研究していきたいと思います。
後輩へのメッセージをお願いします
夢を実現するために、前進し続けてください。
いつも目の前にある課題に対して目標と意味を見出して、その答えを導くためにあらゆる手を使ってください。
この学院には切磋琢磨しあえる仲間がいます。
また、ゲームを作るということは、最終的には、多くの人に遊んでもらい感動を得てもらうことに意義があると思います。
作品の向こうに他人がいることを意識して制作を行ってください。とくにグラフィックはゲームにおいて視覚的な印象を強く与える分野です。
万人に伝わるデザインを行うことは、ゲームに限らずデザイナーにとって重要なことだと思います。
私もまだまだ夢を実現する第一歩を踏みだしたばかりです。
その第一歩がこの学院で踏めたことを本当に良かったと思っています。
ゲーム業界のどこかで、みなさんと会えることを楽しみにしています。
一緒にがんばっていきましょう!
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山下さんインタビューありがとうございました。
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