歌が上手いことを褒められたり、歌に自信がついてきたりすると、選択肢としてボイストレーナーという職業が頭をよぎることがありますよね。
今回は、ボイストレーナーの仕事内容や資格、年収などについて詳しく説明していきます。
ボイストレーナーに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
ボイストレーナーの仕事内容
ボイストレーナーはその名の通り、発声や歌唱などの指導をします。
具体的な指導内容は
- 発声方法
- 腹式呼吸の方法
- ブレス(息継ぎ)のタイミング
- 滑舌・アクセント改善
- 歌唱テクニック(ビブラート、鼻腔共鳴など)
- 喉のメンテナンス方法
- ウォーミングアップの方法
- 声帯のメカニズムについて
などです。
生徒になるのは、クラシック歌手やポップスシンガー、俳優、タレント、アナウンサー、声優など、声を使う仕事をする人たち。また、プロではなく趣味の一環としてカラオケが上手くなりたい人に指導することもあります。
ボイストレーナーになるには資格が必要?
ボイストレーナーに公的な資格は存在しないため、知識と経験があればどんな人でもボイストレーナーを称することができます。
ただし、民間資格として、日本ボイストレーナー連盟による“JAVCERT(ジャヴサート)”という資格があります。1級から3級までランクがあり、それぞれの内容と取得の条件は次の通りです。
【3級ライセンス】 筆記75点~82点 3級用実技試験80点以上 |
発声、もしくは発声に関連する事業を生業としていない方々(※1)を対象にボイストレーニングを実施する事が許可されます。 プロフェッショナル(※2)の生徒にボイストレーニングを行う場合は2級以上のライセンスを取らなければなりません。 ※1 一般のカラオケをうまくなりたい方など ※2 シンガー、アナウンサー、ナレーター、声優など |
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【2級ライセンス】 筆記83点~92点 2級用実技試験80点以上 |
3級ライセンスに加えて、 シンガー、アナウンサー、ナレーター、声優など 声に付随するプロとして活動している方々を対象にボイストレーニングを実施する事が許可されます。 |
【1級ライセンス】 筆記93点以上 1級用実技試験80点以上 |
マスターボイストレーナーの称号を付与します。 2級ライセンスに加えて、ボイストレーナーの育成も可能となります。 また、法人・公共団体・公官庁から講演依頼があった際の斡旋等、日本ボイストレーナー連盟からの業務委託なども優先的に行わせて頂きます。 |
※一般社団法人 日本ボイストレーナー連盟より引用
難易度はそこそこに高いといわれており、取得するには勉強をしてしっかりと知識を身につける必要があります。資格なしで活躍しているボイストレーナーも数多くいますが、JAVCERTの資格を持っていることでボイストレーナーとしての信頼性が上がりやすくなるので、チャレンジしてみるのもいいかもしれません。
ボイストレーナーになるまでのステップ
実際にボイストレーナーになる上で大切なのは、まずは自分がボイストレーニングを受け、知識とスキルを身につけることです。
自分に十分な知識とスキルが身についたと確信できたら、ボイストレーナーとして羽ばたくとき。
ボーカルスクールや専門学校などで講師としてボイストレーナーになりたい場合は、求人情報をチェックして応募するところからスタートです。
フリーランスのボイストレーナーとして活躍したい場合は、料金の設定やスタジオの確保、SNSなどでの生徒募集などを準備していきます。
音楽業界は人との縁が仕事に繋がることもあるので、ボイストレーニングを受けている間の人脈などを駆使して、働き先や生徒を紹介してもらうのもおすすめです。
音楽関係の事務所やレコード会社と契約し、プロのアーティストの歌唱指導を行うケースもあります。
ボイストレーナーの年収について
ボイストレーナーとしての年収は、働き方や1回のレッスン料金などによって大きく異なるため、一概に平均を出すことは難しいです。
フリーランスでのレッスン料金相場は、クラシックで1回10,000〜50,000円程度、ポップスで2,000〜10,000円といわれており、これを月に何回行うかによって収入が変わってきます。
ボーカルスクールや専門学校でアルバイトや業務委託として働く場合は、時給1,000〜1,700円が相場となっているようです。
ボイストレーナーとして実績を積んだり、生徒数が増えれば1回のレッスン料金や時給のアップが見込めるため、年収アップにも繋がります。
ボイストレーナーに向いているのはこんな人
ボイストレーナーに向いている人の特徴としては、発声や発音に関する知識とスキルがあるのに加えて、
- ボイストレーニングを心から楽しいと思っている人
- 生徒それぞれの個性を活かせる人
- ボイストレーニングについて日々学習する意欲がある人
などが挙げられるでしょう。
生徒が楽しくボイストレーニングをできるような意識づけや空気作りができることは、指導する立場として欠かせないポイント。
そして、生徒の個性を活かしながら発声方法を教えていくのは最も重要と言っても過言ではありません。10人いれば10人それぞれの声色や個性があるので、その個性を壊さずによりきれいな発声ができるような指導をすることが大切です。
また、発声方法はボイストレーナーによって異なる場合があります。自分が学んできた方法だけでなく、他の発生方法などについても学習しながら、講師としてもさらにスキルアップする姿勢が大切になってくるでしょう。
ボイストレーナーの需要は今後も増えていく
ボイストレーナーというと、プロに対する指導が仕事である印象が強いかもしれません。
しかし、カラオケ、YouTubeやTikTokなどのSNS、配信アプリなど、声を使って自身を発信できるツールが増えている近年では、一般の人に向けてのレッスンの需要も増えてきています。
また、アニメ文化や歌い手文化もこれまでより広く認知されるようになったこともボイストレーナーの需要が増えた一つの要因と言えるでしょう。
ボーカルスクールや専門学校での講師やフリーランスのボイストレーナーとしての活動の幅が、今後どんどん広がっていくかもしれません。
まとめ
以上、ボイストレーナーについてでした。これまでの内容をまとめると、
- ボイストレーナーになるには、知識とスキルがあれば資格は必要ない
- “JAVCERT(ジャヴサート)”という民間の資格はある
- ボイストレーナーの収入は働き方によって大きく異なるため平均値を出すのは難しい
- 柔軟性と向上心がある人がボイストレーナーに向いている
- ボイストレーナーとしての活動の幅は今後広がっていくかもしれない
といったものでした。
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