タングトリルは声優や歌手にとって必要な巻き舌のボイストレーニングです。
タングトリルをマスターすれば、オーディションやレコーディングの本番前などのウォーミングアップとして役立ちます。
しかし「タングトリルが上手くできない」「続かないのはなぜ?」など疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はタングトリルの練習方法や上手くできないときの対処法を紹介します。
「タングトリルのやり方が合っているのか分からない」など悩んでいる方は、ぜひこちらの記事を参考にしてください。
目次
タングトリル(巻き舌)の効果とは?
タングトリルは歌やボイストレーニング時によく行われる練習法です。タングトリルを練習することで得られる効果は以下のようなものがあります。
- 舌をリラックスさせられる
- 喉が開く
- 滑舌がよくなる
- 呼吸法のトレーニングになる
- 舌の筋力がアップする
それぞれの効果を詳しく見ていきましょう。
舌をリラックスさせられる
タングトリルの効果として一番に挙げられるのは、「舌をリラックスさせられる」ことです。
声を生業とする方々にとって、舌をリラックスさせることは滑らかな発音のために重要なものとなります。
特にタングトリルは舌の力を入れるとできないトレーニングでもあるので、できるようになれば舌がリラックスしている状態といえます。
さらにタングトリルを習得することで舌を自由に動かせられるようになり、リップノイズを防いだり歌が上手くなったりというメリットも。
喉が開く
喉を開くことは歌うときの基本となります。喉が開いていない状態で声を出すと、喉を痛めてしまうこともあり気をつけなくてはなりません。
タングトリルは喉を開いた状態で行わないとできないボイトレなので、練習することで必然的に喉が開くようになるのです。
喉が開くことで緊張がほぐれ、伸びのある声が出せますよ。
滑舌がよくなる
滑舌の良さは声優や歌手にとって、オーディションの合否や仕事量に関わってくるといっても過言ではありません。
タングトリルの巻き舌を練習すれば舌がスムーズに動かせるようになり、滑舌がよくなります。
特に日本語は舌をあまり動かさなくても良い言語なので、トレーニングしないと滑舌が悪くなってしまうのです。
アミューズメントメディア総合学院(AMG)の声優学科の記事も参考にしてください。
呼吸法のトレーニングになる
タングトリルを習得すれば、正しい呼吸法ができるようになります。
呼吸法とは腹式呼吸のことで、お腹を使って息を吐いたり吸ったりすることです。これにより強い呼吸力が身につきます。
タングトリルは舌をふるわせる練習方法ですが、しっかりと腹式呼吸ができなければ上手くできないボイストレーニング。
タングトリルをするだけでも呼吸法の練習になりますよ。
舌の筋力がアップする
舌の動きや形をスムーズにするためには舌の筋力が必要です。発声するときや歌をうたうときに舌の筋力が弱いと思うようにいきません。
またタングトリルは舌根の筋力も重要になってきますが、トレーニングすることで自然に鍛えられます。
タングトリルを練習することで、あなたの舌の状態を把握できますよ。
タングトリル(巻き舌)する前の準備
いきなりタングトリルをしても上手くできないことがほとんどです。タングトリルを練習する前に舌をリラックスさせてから始めましょう。
ここでは
- 舌根のエクササイズ
- 舌のストレッチ
- リップロールを行う
を中心にトレーニングします。
舌根のエクササイズ
前述したように、舌根はタングトリルが上手くできるかのキーポイントになってきます。タングトリルを練習する前に舌根を良くほぐしましょう。
舌根のエクササイズは以下の通りです。
- ティッシュなどを使って舌を持つ
- 舌が気持ち良いと感じるところまで前に引っ張る
- 15秒キープする
- 3回繰り返す
最初は1回だけでも良いですが、慣れてきたら3回行ってみてください。この方法を行えば口の中が広く感じられ、舌がスムーズに動くのがわかるでしょう。
舌のストレッチを行う
舌を大きく口の中で回してストレッチしましょう。
舌のストレッチを行うことでタングトリルがしやすくなるだけではなく、顔のたるみ予防にもつながりますよ。
- 音楽に合わせて舌を30秒ほど上下させる
- 唇を閉じて上下の歯の外側に沿って舌を大きく回す
- 時計回りと反時計回りで行う
大きく舌を回す方法は5回からはじめてみてください。慣れてきたら徐々に回数を増やして20回を目標にしましょう。
リップロールを行う
リップロールとは唇を閉じて、息を唇にあてて震わせるボイストレーニングです。タングトリルの準備運動として、リップロールを行うのもおすすめです。
- 唇を軽く閉じる
- 両頬の下を指で軽く抑える
- 息を吐く
この方法は口周りのリラックス効果があり、タングトリルの準備運動として活用できます。
以下の記事にはさらに詳しいリップロールの方法が記載されていますので参考にしてくださいね。
リップロールはボイトレの基礎!メリットや効果的な練習方法のやり方をご紹介
タングトリル(巻き舌)のやり方を解説
タングトリルは息を均一な速度で吐くことがポイントです。
- 舌先を前歯の裏の付け根の位置にあてる(ラ行を発音する位置)
- 力を入れずに息を吐き続け舌を震えさせる
息は真っ直ぐ前に吹きかけるようなイメージで行い、上顎と舌先が合わさった部分に息を吐くようにしましょう。
また「ラ行」を上の歯に付け根にあてながら発声する練習方法もあります。
- 「とぅら・とぅり・とぅる・とぅれ・とぅろ」を上の歯にあてながら発生する
- 息を吐きながら巻き舌にしていく
発音が難しい方は「らりるれろ」を繰り返し、徐々に「とぅら・とぅり・とぅる・とぅれ・とぅろ」に変えてみてください。
慣れてきたら音楽に合わせて、ラ行のところだけを巻き舌にする練習もおすすめです。
タングトリル(巻き舌)が上手くいかない原因
タングトリルは最初から上手くいくとは限りません。しかしできない理由はちゃんとあるので、以下のことをチェックしてみてください。
- 呼吸法がしっかりできていない
- 舌に力が入りすぎている
これらのポイントを見ていきましょう。
呼吸法がしっかりできていない
呼吸法ができていないと息が漏れてしまい、タングトリルが上手くできません。上記でも記載したように、安定した息を吐き出すためには腹式呼吸をマスターする必要があります。
腹筋を使っているか意識して「ハッハッハッハッ」と強く息を吐き出してみてください。
タングトリルを成功させるためには、まず腹式呼吸のトレーニングを行いましょう。
舌に力が入りすぎている
タングトリルは舌をリラックスさせるボイストレーニングです。舌に余計な力が入ってしまうと、舌を振動させられません。
タングトリルの準備運動として、上記に解説した舌根のエクササイズや舌のストレッチを行ってみてください。
最初は気負わず軽い気持ちで「らりるれろ」と発音するのもおすすめです。
タングトリル(巻き舌)ができないときの練習方法
タングトリルができない場合は、鏡で見ながら「ラ」を発音する前の状態にします。
舌先が上に持ち上がっているのを確認し、その状態のまま息を吐き舌を震わせましょう。
息を吐くことで舌先が少し下がったり、上顎にくっついたりするのが分かります。これを繰り返せば自然にタングトリルができるようになるでしょう。
また同じ「ラ行」でも人によって「ル」が得意だったり「ロ」が得意だったりします。いろいろ試して、自分に合った発音を見つけてください。
以下の記事も参考に、タングトリル(巻き舌)を練習しましょう。
ボイストレーニングを本格的に学ぶなら専門学校がおすすめ
プロの歌手や声優でもボイストレーニングとしてタングトリルを取り入れています。
独学でボイストレーニングする方法もありますが、間違えて行うとかえって喉を痛めたり変なクセがついたりする可能性も。
そうならないためにも専門学校で本格的に学ぶことを視野に入れましょう。
専門学校ならタングトリルだけではなく、声優や歌手に必要な知識や技術が短期間で身につきます。
基礎をしっかり学べばいつでもどこでもボイストレーニングができ、舌をスムーズに動かせられますよ。
まとめ:タングトリルのボイトレで滑舌をよくしよう
タングトリルはこれから声優や歌手を目指す方に必要なトレーニングです。しかしタングトリルは思ったよりも難しく、練習してすぐできるようになるものではありません。
間違った方法で行っても効果はないどころか、喉を痛めてしまう危険性があります。声帯を鍛えて本格的にボイストレーニングするならプロの講師に教わるのがベストです。
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