歌を歌うときに「喉が痛くなる」、「歌声が安定しない」といったことを感じている方は歌い方を改善する必要があるかもしれません。
今回は喉が痛くなる原因や正しい歌い方に必要な練習をご紹介します。
喉を痛めてしまう歌い方
喉を締めている
「大きな声」や「無理に高い音」を出そうとして喉に力を入れてしまうと、喉を締めてしまいます。
声帯周りの筋肉を緊張させた状態で歌うのは喉への強い負担となり、やがて痛みを伴うようになります。
呼吸が荒い
大きな声や高音を出すために、息を強く吐き出すように歌う人がいますが、これは喉を痛めてしまう歌い方です。
声量の調整で必要以上に息を強く吐いたり、吸う息の量を増やしたりしてしまう人も喉を痛めやすい傾向にあります。
息の量というのは、大きな声でも高い声でもほぼ一定で、必要以上に息の量が多いと、喉が乾いて疲弊しやすくなってしまいます。
喉が乾燥した状態で歌い続けると声が枯れたり、喉が痛くなったりします。
正しい呼吸法やテクニックは練習することで誰でも身につけられます。
喉に過度な負担がかかる歌い方は歌を楽しむためにも早めに改めるようにしましょう。
喉声になっている(高音が綺麗に出ない)
喉ばかりを使うような歌い方は「喉声」と呼ばれています。
喉声は喉にダメージを与えるだけでなく、高音が汚く聴こえてしまうので、良いことがありません。
音に響きが生まれない歌い方ため、表現力が乏しくなってしまうのも難点です。
腹式呼吸なら喉を痛めずに声量と高音を出せるようになる
「腹式呼吸」とは肺の下部を使って呼吸する方法です。
よく「胸式呼吸」と比べられますが、胸式呼吸は肺の上部分を使って息を吐いたり、吸ったりする浅い呼吸。
歌うときに胸式呼吸では歌声が安定しないので、安定感を出すためにも腹式呼吸が最適です。
肺の下部分の近くの横隔膜が上がったり、下がったりしている感覚で腹式呼吸ができているかは判断できます。
普段無意識に行っている呼吸は基本的に胸式呼吸なので、腹式呼吸は意識的にトレーニングをして習得していきましょう。
「腹式呼吸」の練習方法
腹式呼吸は正しい歌い方の基本になるので、自然にできるようになるまで練習していきましょう。
- 背筋を伸ばした正しい姿勢を保ち、へそのあたりに手をそえる
- 鼻からゆっくり空気を4秒程吸い込み、へそのあたりが膨らんだのを確認する
- 吸った時の倍以上の時間をかけてゆっくり息を吐き出す
息を吐くときに時間をかけると、副交感神経が働くので体をリラックスさせる効果が得られます。
また、寝ているときは誰でも自然と腹式呼吸をしているので、横隔膜が膨らむ感覚を簡単につかむことができます。
上手く腹式呼吸ができているかわからない時は、仰向けになって歌ってみるのもおすすめです。
まとめ
歌を上手く歌おうとすると、音に強弱をつけたり、安定した声を出したりするため、吐き出す息の量を意識的にコントロールしなくてはいけません。
しかし、間違った呼吸法をしていると、息の量を調節できずに喉が緊張したままの状態になるので、声帯に負担がかかってしまいます。
そのため、息の量をコントロールしやすい腹式呼吸をマスターすることが先決です。
最初は意識的に腹式呼吸をする練習が必要ですが、慣れれば余計に力むことがなくなり、喉の負担も軽くなるので、今まで以上に長く美しい声を出し続けることができるようになるでしょう。
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