「ボカロpになりたいけど、どんな機材が必要なの?」「ボカロ曲ってどう作ったらいいの?」と悩んでいませんか。
ボカロ曲を作るには、VOCALOIDのソフトはもちろん、DTM(パソコンを使用して音楽の作成・編集をすること)の知識も必要です。
今回の記事では、ボカロ曲制作に必要な機材と、ボカロ曲の基本的な作り方を解説していきます。
ボカロ曲の作り方1:必要な機材を用意する
ボカロの作り方をお話しする前に、ボカロを作るために必要な機材をご紹介します。まずは必要機材をそろえることが第一段階なので、予算と相談しながら、買いそろえていきましょう。
パソコン
ボカロ曲を作るのであれば、パソコンは必須アイテムと考えて良いでしょう。デスクトップPCでもノートPCでもかまいません。WindowsかMacで悩む人も多いですが、どちらでも問題なくボカロ曲を作成できます。
ただし、あまりに性能の低いパソコンで作曲作業をすると、ソフトが固まる、強制終了するといったトラブルが起こりやすく、スムーズに作業ができません。
パソコンのスペックの目安として、最低でもCPUがCore i5、メモリが8GB以上のもの、可能であればCPUがCore i7、メモリが16GB以上のものを選ぶのがおすすめです。
また、ボカロ曲作成時には、オーディオインターフェースやMIDIキーボードといったデバイスをたくさん使用するので、USBポートの数が多いものを選びましょう。
USBポートの規格(コネクタの形状の種類)はいくつか違いがあるので、どのタイプを選んだらいいのかを、事前に調べておくと便利です。
VOCALOID(ボーカロイド)
ボカロ曲を作りたいのであれば、「VOCALOID(ボーカロイド)」が必要不可欠です。「VOCALOID(ボーカロイド)」は、歌詞とメロディーを入力することで、パソコンやスマホ上で歌唱を作ることができる技術です。
人間の歌声を収録した「歌声ライブラリ」と、歌唱編集ソフト「VOCALOIDエディター」があります。
「VOCALOID(ボーカロイド)」「ボカロ」とは、YAMAHAの登録商標であり、クリプトンフューチャーメディア社のV4Xシリーズというソフトが最も有名です。これには「初音ミク」や「鏡音リン・レン」「巡音ルカ」などの人気ボカロが含まれています。
音楽制作ソフト
「VOCALOID(ボーカロイド)」のソフトがあるだけでは、ボカロ曲の作曲はできません。作曲をするには、音楽制作用のソフトが必要です。
音楽制作用ソフトと一口に言っても、楽曲のデータを作成するシーケンサー、データを音として鳴らすための音源、作成した楽曲のミキシングやマスタリングを行うDAWを用意する必要があります。
DAWはDigital Audio Workstationの略で、音楽制作・編集などが可能なソフトウェアの総称です。DAWは、WindowsかMacのどちらかにしか対応していないことが多いので、注意が必要になります。
また、先ほど紹介したV4Xシリーズなどにシーケンサーが含まれているなど、ソフト購入時に入手できるものや、無料で使えるものもあるので、まずはいくつか試してみるのも良いでしょう。
ヘッドホン・スピーカー
ヘッドホンやスピーカーは、作りがしっかりしているものを選ぶと、良い音質で音を聞くことができ、ミックスのときに便利です。
オーディオインターフェイス
オーディオインターフェイスとは、ヘッドホンやスピーカーなどに、高い音質で音を出力できる機材のことです。
ミックスをする場合や、外部のスピーカーやアンプに出力したい場合、歌やギターなどの楽器のレコーディングをする際に必要になります。
MIDIキーボード
MIDIキーボードとは、演奏した音をそのままデータとしてシーケンサーに入力できるキーボード(鍵盤楽器)のことです。
MIDIキーボードがなくても、マウスやパソコン用キーボードだけで、音声データを入力してボカロ曲を制作することができます。
しかし、ピアノなどの鍵盤楽器が弾ける人の場合は、MIDIキーボードを利用した方が便利です。
ボカロ曲の作り方2:ボカロ曲制作の流れ
ボカロ曲を作るために必要な機材をそろえられたら、いよいよボカロ曲の制作に入っていきます。作曲初心者でもわかりやすいように、ボカロ曲の作り方の流れについてお話ししましょう。
1.曲のイメージを決定する
ボカロ曲を作曲するときに最初に行う工程が、曲のイメージを考えることです。ボカロを用いて、ポップス、ロック、アニソンといった様々なジャンルの音楽を作曲することができます。
作りたい曲のジャンルを決めたら、曲調は静かなのか激しいのか、テンポがどれくらいか、歌い手(使用するボカロ)は男性か女性かといったイメージと方向性を決めていきましょう。
最初の段階で方向性が定められていないと、制作途中でイメージと違うものができてしまい、修正が必要になるなど、スムーズな作曲ができなくなる可能性があります。
2.ボーカロイドを決定する
楽曲のイメージがある程度固まったら、使用するボーカロイドのライブラリを決めましょう。お気に入りのキャラクターや声の好みだけではなく、作りたい曲のイメージに合うかをしっかりと考えるのが大事です。
また、ライブラリの種類によって音声データ調整の難易度が変わることも。直感的で初心者でも使いやすいものもあれば、こだわりの音楽を作ることに特化した上級者向きのものもあるので、自分のスキルに合うものを選びましょう。
初心者向けの定番ボーカロイドは「初音ミクV4X」、手頃な価格で様々な声質を使いたいのであれば「VY1V4」、ロック音楽をよく作曲するなら「Megpoid」、バラードにマッチするのは「IA」など、音楽ジャンルやスキルによって使い分けるのがおすすめです。
3.曲の構成を決定する
使用するボーカロイドを決めたら、曲の構成を考えていきましょう。曲は一般的に、Aメロ→Bメロ→サビという流れで構成されていることが多いです。
作曲初心者の人は、どの部分から作ったら良いかわからない場合も多いでしょう。Aメロから作らなくてはならないという決まりはないので、最初は作りやすい箇所から、どんなコード進行にするかを考えると良いでしょう。
コードから作曲することが難しいと感じる人は、メロディから作っても問題ありません。慣れないうちは苦戦するかもしれませんが、各パートのつながりを意識しながら作っていくようにしましょう。
4.メロディを作成する
曲の構成を決めることができたら、いよいよメロディの作曲です。もし、コードを先に考えるよりも、メロディを先に考える方がスムーズだと感じる場合は、メロディから作っても問題ありません。
音楽の専門知識がなくてもメロディを作ることができます。ふとメロディを口ずさみたくなるときがあるかと思いますが、これも立派な作曲です。
メロディが頭に浮かんだら、そのアイディアを忘れないように、スマホのボイスレコーダーなどで録音するようにしましょう。
オリジナルのメロディが思い浮かばない場合は、自分のイメージに近い曲をいくつか聴き、そのメロディに近いものを作ってみる方法もおすすめです。
5.歌詞を作成する
歌詞を作ることもボカロ曲作曲において、とても重要な工程です。歌詞を考えるタイミングは、曲構成やメロディ、コード進行を決める前でも、決めた後でもかまいません。自分の作りやすいタイミングが良いでしょう。
歌詞を作るときに最初に行いたいのは、その曲で伝えたいこと・主張したいことを決定することです。
作詞にルールはありません。自分の感情をストレートに書きつづっても良いですし、暗号のような謎を含んだ歌詞にしても良いでしょう。最初は思うがままに、歌詞を作ってみてくださいね。
6.メロディをDAWに打ち込み、伴奏を作成する
メロディとコードが完成したら、ボカロ曲制作におけるメインの工程に入ります。まずは、メロディをDAWに打ち込みます。ここでは仮の段階なので、音源は何でも大丈夫です。そしてそれをもとに、伴奏をつけます。
伴奏を演奏する楽器は何かを考え、打ち込んでいきましょう。基本的には、ギター、ベース、ドラムなどが必要です。使用する楽器やリズムパターンによって、楽曲のイメージが大きく変わります。
最初は時間がかかるかもしれませんが、自分のイメージに近い楽曲が作れるように、試行錯誤していくことで、楽曲のアレンジスキルも身に付くはずです。
7.メロディをボーカロイドエディターに読み込む
ここまでの工程が完了したら、メロディをボーカロイドエディターに読み込ませましょう。
手順としては、DAWで作成したデータをMIDIデータとして出力して、ボーカロイドエディターに入力します。その後、入力した歌声が自然に聴こえるようにチューニングをしていきます。
ライブラリには様々な種類があり、そういった調整を自動で行うタイプもあれば、自分で調整してこだわりの音声を作り込むことが可能なタイプも存在します。
8.ミックス・マスタリングで調整する
ボカロ曲制作の最終工程として、ミックス・マスタリング作業を行います。
ミックスとは、各楽器のそれぞれの音がバランス良く聴こえるように、ボリュームやパン、エフェクトなどを調整する作業です。
マスタリングとは、ミックスされた音源を、イコライザーやコンプレッサーなどで加工し、CDやDVD、インターネット配信用の音源などのメディアに書き出すために、音量や音質、音圧を調整する作業です。
ミックスとマスタリングが完了したら、ボカロ曲の完成です。
まとめ
これまで、ボカロ曲制作に必要な機材と、DTMにおけるボカロ曲の基本的な作り方について解説してきました。
ボカロ曲を作りたい人の中には、「将来ボカロPとして有名になりたい!」「ボカロ曲を作って稼ぎたい!」という人も多いでしょう。
ボカロPとして活動する場合はVOCALODソフトを使用するため、自身の歌唱力は必要ないと思われることが多いです。
しかし、ボカロPとして認知度が上がった後に、自分自身がシンガーソングライターとして、表舞台に立つことができる可能性もあります。
例えば、米津玄師さんもシンガーソングライターとして有名になる前は、ボカロPとして音楽活動をしていました。彼の歌唱力がなかったら、表舞台で活躍するチャンスをつかめなかったかも知れません。
ボカロPとしての活動だけでなく、シンガーソングライターとしての活動に憧れている人は、歌唱力を磨いておくに越したことはないでしょう。
素晴らしい歌唱力は、発声や表現の基礎を学ぶことから始まります。専門学校や専門のスクールなどでプロの講師に教わるのがおすすめです。
アミューズメントメディア総合学院(AMG)の声優学科には、ヴォーカリストを目指す人向けのカリキュラムが用意されています。
ヴォイストレーニングやヴォーカルレッスンなどはもちろん、発声基礎や表現基礎で、歌唱に必要な正しい声の出し方や呼吸法、感情表現の方法を学ぶことができます。
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