キャラクターデザイン学科では、「今年の夏はいつもよりアツい」を合言葉に有名クリエイターを招いての特別講義やトークイベントを連続開催!その第一弾として7月30日に行われた、美樹本晴彦先生と出渕裕先生によるイベントの様子を、写真と動画でレポートします!!
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「あのクリエイターに会える!」
美樹本晴彦と出渕裕という2人のトップクリエイターがやってくる!ということもあって、会場となった教室には、イベント開始前から熱気でいっぱい!気温30度を軽く超える夏日もなんのその。すでに座席のほとんどは一般の参加者とキャラクターデザイン学科の在校生で埋まっています。
司会による挨拶の後、ついに待ちに待った2人の先生が教室に登場。穏やかな語り口の美樹本先生と、ちょっとファンキーな(笑)出渕先生。両者のキャラクターがその佇まいにも表れています。もちろんトークもそのままで、絶妙に絡みあいながら会場を盛り上げます。
まずはデビューの経緯を…ということで、アニメーションの世界に入った頃の話や、2人の馴れ初め(笑)を披露。当時の業界では、まだプロとアマの間に差がなかったこと、学院のようなクリエイター教育の場もほとんどなかったことから、気がつけばプロの世界に飛び込んでいたという話に、参加者一同興味深々。当時の「スタジオぬえ」は人材の宝庫でした……。
「人と違った創造力、妄想力を持つこと」「自分が見たいものを、他の人がやってくれないから自分で描いてる」「自分の表現したいものを描くことが一番。デッサンも大事だけれど表現するものがなければ技術があっても意味がない」……2人のやりとりから学ぶことができる言葉の数々には、枚挙に暇がありません。キャラクターデザイナー、メカデザイナーとしての経験の数々に裏打ちされたこれらのメッセージを受け取ることで、参加者の多くはクリエイターを目指す上で大切なモノを得ることができたはず!!
後半はそれぞれの先生による講義+質疑応答。まずは美樹本先生が、連載中の作品で使用したイラストや単行本の表紙の画像データをモニターに表示して、デジタル環境でのイラスト製作手順やテクニックを披露。比較的“オリジナル”に近いものが流通しやすいCGですが、トップクリエイターの“生データ”を前に、本人の作品解説が聴ける機会はめったにないのでは?!当日は、「CGはこれから」という参加者が多かったのですが、美樹本先生自身の体験から、デジタルに移行する際のノウハウやトラブル体験など、解りやすく講義してくれました。質疑応答では、美麗なイラストで知られる美樹本先生の創作の秘密に参加者が肉薄……「可愛い女の子を描くとき、どんなことを考えてますか?!」
「いやあ、役に立つ話をしろって言われてきたんだけどさぁ……」と、とぼけた調子で再び壇上に上がった出渕先生ですが、参加者の質問を受けていざ話を始めると、ホワイトボードをいっぱいに使っての熱心な講義に。「色々なものに興味を持つことが大切」と、自らの経験から、演劇の舞台美術をヒントに特撮番組のセットをデザインしたことや、「仮面ライダーアギト」の怪人デザインを題材に、ただ絵を描くのではなく、様々な条件や制約を盛り込んだ上で、さらに作品の世界観を体現していくといったデザインへの取り組みについてなど。
講義終了後、参加者が持ち込んだ自作のイラストやキャラクターデザイン/設定を、ひとりひとり丁寧に評価、アドバイスをしていただきました。トップクラスのクリエイターに自分の作品を評価してもらえるという貴重な体験に、参加者も真剣! 美樹本先生と出渕先生も参加者の熱意を受けてか、イベント終了予定を超える、時間を忘れての熱い指導となっていました。
講師からのメッセージ
イベント終了後、美樹本先生、出渕先生から、クリエイターを目指す人に向けてのメッセージをいただきました。
キャラクターデザイン学科ではこれからも様々なイベントを企画していきます。キャラクターデザインの世界に関心がある人、クリエイター志望の人なら貴重な体験ができること間違いなし!!みなさんの積極的な参加をお待ちしています。