2月25日(木)、神楽つな先生による特別講義が開催されました。 神楽つな先生と言えば、週刊少年チャンピオンやVジャンプにてコーナー連載の経験もあり、主に取材マンガを描いていらっしゃいます。
この日は前半に神楽先生が得意とする「取材マンガ」とはどういうものかについてお話しいただき、後半は実際に生徒たちでペアになり、互いを取材しあいながらマンガを作るという体験もしました。
■取材マンガとは
取材マンガとは主に、編集者・ライターさんとともに企業やイベントに出向いて、取材やインタビューした内容をマンガにするお仕事のことです。
神楽先生がこれまでにおこなった代表的な取材マンガの例を挙げてくださりました。ゲーム製作会社の現場、心霊スポット、テレビ局、占いの館等、実に多岐にわたります。
また、取材マンガの一種であるCMマンガも積極的に手がけており、企業が提供している商品やサービスを実際に利用してみて、それを広告用のマンガとして制作するなどのお仕事も紹介してくださいました。
■取材マンガのメリット・デメリット
取材マンガのメリットとしては
・長期連載になりやすく、安定した仕事になりやすい
・人脈が広がり、他の仕事を増やすきっかけになりやすい
・取材で得た経験を自分の創作活動に生かせる
・原稿料に取材費も含まれるため、報酬が高い
などの点を挙げてくださいました。
一方でデメリットはと言うと・・・
・単行本になりにくい
・取材へ行くため、スケジュールがタイトになりやすい
などの点を挙げてくださいました。
「好きなことをして食べて行く」ということは、誰もが憧れることです。 絵を描くことを通してそれを実現している神楽先生の姿は、学生たちにとっても励みになったことでしょう。
■取材マンガを描いてみよう!
最後に、2人組のペアになってお互いのことを取材しあい、それを4コママンガにすることになりました。
4コママンガに取り組む前に、読みやすい構図の取り方、フキダシの配置・文字の量を紹介し、読者に読んでもらうために必要な「読みやすい絵・読みやすい文字」の重要性を説明してくださいました。
また取材の際は、学生全員がマンガ家になったつもりで、「○○先生にインタビュー!」といった形式でインタビュー取材をしました。
普段からよく知っているクラスメイトのことでも、こうして改めて取材をしてみることで新たな発見があったりと、それぞれが楽しくインタビューを進めていきました。
また神楽先生からもアドバイスがあった通り、相手の言ったことをしっかりメモすることの大切さを実感しました。
先日行われたアフタヌーン編集部批評会でもあったように、物事をしっかり調べる「取材力」は、取材マンガだけでなく、あらゆる作品のアイデアにつながる力です。
この日の体験はこれからの作品制作に大きく生かされることでしょう。