3月9日(火)、多くの人気アニメなどを手がけてきたもりやまゆうじ先生による特別講義を開催しました。

講義では、事前に出された５つの課題についてそれぞれどのようにすればうまく描けるかを、ホワイトボードを使いながら解説。遠近法やカメラのレンズによる、画（え）の違いなど、描き上がる工程を見ながら、解説内容を確認することが出来ました。

折に触れて、学生時代にしておくべきことなどのアドバイスも。
「たくさんの映画や写真などに触れて欲しい。」ということ、それらを見る際も、「ただ物語を追うだけでなく、フレームやレイアウトで世界を見る癖を付けて行って欲しい。」とのこと。

レイアウトが上手くなるヒントは、日常の中にもあるのだということを教えてくださいました。

その後は、学生が書いたレイアウトをその場で添削。

もりやま先生が絵を添削しているお手元を、そのままスクリーンに映し出すことで、聴講している学生にもポイントが一目瞭然！

こうして、いつも見てくださっている先生とは違った先生に見て頂くことで、また別の角度からアドバイスをもらうことが出来、学生の作品にさらに幅を持たせることが出来るようになるのです。

※レイアウト
背景、キャラクターの位置と移動範囲、カメラワークなどを計算して描かれる。背景の原図（下絵）も兼ねている。

■もりやまゆうじ氏プロフィール
アニメーター、キャラクターデザイナー、監督、作画監督と、幅広く活躍。
代表作に、「朝霧の巫女」（監督）、「幻想魔伝最遊記」（キャラクターデザイン）、「東京アンダーグラウンド」（キャラクターデザイン）、「劇場版BLEACH Fade to Black 君の名を呼ぶ 」（作画監督）、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 」（作画監督）など、多数。