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人気グッズのデザインを手掛けるタケヤマ・ノリヤ先生とキャラクターデザイン学科卒業生のスペシャル対談

「先生から学生たちへのメッセージ」「在学中の作品がグッズ化されるまでの道のり」など、貴重なお話をお届け

授業の枠を超え、在学中から多くの学生がデビューできるようサポートしてくださっているタケヤマ先生。今回は、キャラクターデザイン学科卒業生で見事グッズ化を果たした平凡さん(ペンネーム)とのスペシャル対談を実施しました。タケヤマ先生の教育理念や在校生・卒業生に向けた思い、平凡さんのイラストがグッズ化されるまでの経緯などを楽しく語ってもらいました。

タケヤマ先生

プロフィール

(株)タカラ(現タカラトミー)、リカちゃん課にてリカちゃんのパパの企画開発、こえだちゃんなど担当。独立後、ソニー・クリエイティブプロダクツ主催<第一回キャラクターコンテスト>優秀賞受賞。「宇宙百貨」の雑貨デザインで大人気となる。ディズニー、サンリオとのコラボも多数手掛ける。現在は企画、プロデュース方面でも活躍。イラストレーター歴も長く、さらに精力的にキャラクターを生み出している。

担当学科/科目

キャラクターデザイン学科/卒業制作・終了研究/グッズ企画

AMG講師歴

20年程


平凡さん(2022年卒業生)

平凡さん

プロフィール

絵本のようなあったかい世界を描くイラスト作家
海の生き物ラテアートやキノコ、食べ物系をメインに作家活動中


INTERVIEWタケヤマ先生が繋いでくれた夢。在学中にグッズ商品化のチャンス到来

タケヤマ先生:今日はスペシャル対談ということですけど、普段はなんていうお名前で活動してるのかな?

平凡さん:普段は「平凡」という名前で活動しております。

タケヤマ先生:どうしてまた「平凡」という名前を付けたの?

平凡さん:親しみやすい名前にしたいと思ったのがきっかけです。私が普段描いているのが「異世界のどこかの世界を切り取ったような絵」なので、切り離された世界ではなく、そこに親しみやすさを持ってもらいたいという思いから「平凡」という名前を付けました。

タケヤマ先生:「平凡」っていうペンネーム、インパクトがあって面白いよね(笑)。今回、平凡さんが描いたキャラクターが遂にガチャガチャ(カプセルトイ)になったんだよね。

平凡さん:いつかの授業終わりに、カプセルトイに興味があることをタケヤマ先生にお話ししたんです。そしたら、タケヤマ先生のお知り合いの会社の方にポートフォリオを見ていただく機会を作ってくださって。その時はまだ具体的にカプセルトイを意識したイラストなどは描いておらず、もともと書き溜めていたものでしたが、その時に見ていただいたポートフォリオの中から今回のカプセルトイのキャラクターが採用されることになりました。

INTERVIEW「完成したグッズにライトがついた時は、言葉にできないほどの感動がありました」――平凡さん

タケヤマ先生:カプセルトイの商品化って、結構ハードルが高いんです。SNSでバズってるとか、もともと有名なキャラクター、有名な作家さんの作品とかじゃないとなかなか難しい。でも、最近はカプセルトイのメーカーさんが増えたこともあり、なによりも「面白いもの」「ユニークなもの」を探しているんです。だから、若い作家さんにもチャンスが増えてきていて。そんな中で、平凡さんのイラストを見た時に、これは面白いものになるんじゃないかって僕も感じたので、背中を押そうと決めたんです。
すごく暑い日でしたけど、リクルートスーツを着た平凡さんと一緒にカプセルトイメーカーの会社・Qualiaさんに行ったんだよね。その時、平凡さんは確かまだ一年生だったね。
だから、ものすごく就職を意識するとか、絶対に仕事に繋げなきゃという気持ちではなく、純粋に人気メーカーさんの現場を見せてあげたいという思いが僕の中では大きかったんです。でも、それが思いのほか順調に話が進んでいって良かったね。

平凡さん:自分の描いたキャラクターが商品になるというのは本当に嬉しかったです。ライトの色も改良され、最終的には暖色系の色に落ち着いて暖かい雰囲気が演出されました。完成したグッズにライトがついた時は、言葉にできないほどの感動がありました。

タケヤマ先生:そうだね。でも、そこに至るまでにはすごく時間が掛かりました。コロナの影響で海外の生産工場が稼働できず、日本に商品が入ってこなくなったのが原因です。だから、実際に商品として完成したのは、平凡さんが卒業した後だったんだよね。でも、だからこそ、6種類のキャラクターが並んでライトがついた時は、僕も涙が出るほど嬉しかったです。是非この経験を足がかりに仕事を広げていってほしいと思います。
平凡さんと世代は違うけど、AMG卒業生のペパーミントさんもQualiaからカプセルトイが発売されることになりました。こうしたデザイングッズはまだまだ可能性が広がっていると思います。

INTERVIEW「毎日たくさんの刺激を受けながら、充実した学院生活を送ることができました」――平凡さん

タケヤマ先生:平凡さんはAMGで2年間勉強した中で、一番楽しかったことはなんですか?

平凡さん:クラスには様々なタイプの絵を描く人がいるので、毎日たくさんの刺激を受けながら、充実した学院生活を送ることができました。一番印象に残っているのは、卒業制作です。クラスのみんなとお話ししたりお互いの作品を見たり、展示会で一緒にグッズの販売をおこなったりと、すごく新鮮な経験を積むことができました。

タケヤマ先生:平凡さんの世代はちょうどコロナの影響もあって、そうした状況下での作品づくりの難しさも同時に体感していたよね。だからというわけではないんだけど、大変な時期を乗り越えた学生たちの作品は、完成した時の感動もひとしおだったと思うよ。

▲平凡さんが描いたイラスト

INTERVIEWAMGならではのOB・OGネットワーク。「卒業後も、在学中と変わらず相談してほしい」―― タケヤマ先生

タケヤマ先生:夢を叶えた平凡さん、AMGの後輩たちに向けてメッセージをお願いできますか?

平凡さん:私もまだまだ未熟なので、実行している最中ですが、とにかくたくさん絵を描いて、SNSなどで発信することが大切だと思います。手を止めずになんでも良いから描き出してみることをおすすめします。そして、ちょっとでも気になったことは先生に相談してみてください。在校生の皆さんは、グッズのことならタケヤマ先生に相談してみるのが一番だと思います。

タケヤマ先生:在校生はもちろん、卒業生の皆さんも是非。僕を含めAMGには現役のプロとして活躍している先生方がたくさんいらっしゃるし、せっかく「OB・OGネットワーク」があるんだから、在学中と変わらず相談してほしいなと思います。SNSで直接連絡をくれるのも良いんだけど、AMGを通じて相談してもらえると、在学中には気付かなかったような発見もできて、良い刺激があるんじゃないかなと思います。平凡さんもまたいつでも相談してくださいね。

平凡さん:ありがとうございます。今後もご相談させていただきます。

INTERVIEW「教えるんじゃなくて“コーチする”」「学生一人ひとりが目覚めてくれるのを待つことを心がけています」――タケヤマ先生

タケヤマ先生:AMGには色んな学科があって、どれも素晴らしい学科ばかりだけど、キャラクターデザイン学科は進路選択の幅が広いから、卒業後いろんな道で活躍している人が多いよね。

平凡さん:そうですね。描いている絵のタイプもまちまちで、すごく面白い学科だと思います。タケヤマ先生が授業の時に大切にされていることはなんですか?

タケヤマ先生:「教える」って言うと、僕の作風になっちゃうので、「コーチする」という感覚でやっています。学生たちに、こうしろああしろって言うほうが簡単かもしれないけど、そこは辛抱強く、その子が目覚めるのを待つということを心がけています。平凡さんは、在学中からみんなが描かないような個性的なキャラクターを描いてたよね?

平凡さん:イケメンとか美女とか、みんなが描いているものとは違う方向性で描いてみようと、在学中から思っていました。

タケヤマ先生:クリエイティブな仕事をするうえで、人と違うことっていうのは常に考えなければいけないよね。ただ、人と違うことを突き詰めていくうちに今度は一般の人の感覚から離れていってしまうから、そこの調整は必要。例えば、今回商品化された平凡さんの作品も6種類あるけど、それぞれのキャラクターにファンがいるはずなんです。そういう意味では、亀やクジラは一般の人向けのチョイスだけど、そこにフグを入れてくるあたりが平凡さんらしいよね(笑)。

平凡さん:フグ、すごくお気に入りです(笑)。

タケヤマ先生:ちなみに、この6種以外のアイディアも平凡さんの中にまだまだたくさんあると思うから、第二弾として他のキャラクターも商品化にチャレンジできると良いね。

平凡さん:ありがとうございます。頑張って描きます!

▲タケヤマ先生デザインのグッズ

INTERVIEWイラスト、グッズの観察をすることがルーティーン。「商品はもちろん、売り場を見ることはとても大切です」――タケヤマ先生

タケヤマ先生:平凡さん、休日は何をして過ごしてるの?

平凡さん:絵を描いてるか、寝てるか…たまにちょっと外の空気を吸いたくなったときは、近くを散歩してます。

タケヤマ先生:やっぱり絵を描いちゃうよね。僕も「絵を描く」って、好きでやってる仕事だから、完全に休みっていうのはないかもしれないです。仮に映画やアニメを観るにしろ本を読むにしろ、ものづくりをするうえで全て繋がってるから、休日という感覚がないのかもしれないです。絵は普段、家で描いてるの?

平凡さん:私の場合は、自分しかいない隔離された場所だと他のことをしちゃうので(笑)、カフェみたいに、人がいて少しガヤガヤしている場所のほうが仕事がはかどる気がします。

タケヤマ先生:僕もアイディアを出す時は、カフェとかでおこなうことも多いね。あとは、よくグッズの売り場を見に行きます。子どもの頃からかもしれないけど、どういう物を売り出しているのか、どういう陳列になっているのか観察する癖があるんです。それは仕事にすごく役立ってる気がしますね。それで、つい先日、授業の一環として在校生を連れて渋谷PARCOに行ってきました。
現場を見ることはすごく大切なので、僕の中ではルーティーン化してます。グッズ商品そのものを見ることはもちろんだけど、どんなお客さんがその売り場にいるかなどを観察するのも大切です。

INTERVIEW夢に向かって頑張る学生たち、AMGからエンタメ業界に羽ばたいていった卒業生へ

タケヤマ先生:気付けばAMGの講師として20年程になるけど、キャラクターデザインの業界、環境はすごく変化してきました。絵を描くツールも進化しているし、イラストもその時代の流行りがあって。でも、最先端のものではなく、今だからこそ感じられるアナログの良さもあるんです。

授業ではもちろんプロの現場で通用するデジタルのテクニックは教えるんですけど、それがアナログになった時の楽しさも同時に伝えられたら良いなと思ってます。僕も今回、展示会では筆で描いた絵を出したんです。絵具の筆の流れとかを感じながら描くことが今はすごく楽しいんですよね。さらに、業界の話をすると、カプセルトイの市場規模だけでも2022年に600億を超えていて、キャラクタービジネス市場は2兆円以上。
アニメやゲームもそうですけど、最終的にはかたちとして手元に置きたいという方が多いんです。それもすごくアナログな話ですよね。デジタル化しているのに、アナログの良さもちゃんと残ってる。本当に可能性に満ちた業界だと思います。

皆さんにもたくさん絵を描いて、ものを作って、たくさん悩むことを継続してほしいなと思います。

【海のいきもの ラテアートランプ】
商品名:海のいきもの ラテアートランプ
発売元:株式会社 Qualia
発売日:2023年5月
価格 :400円 全6種
素材表示
本体:ATBC-PVC、ABS

▼株式会社Qualia様オフィシャルHP内 商品情報ページ(外部サイトへ移動します)
https://qualia-45.jp/distinations/latte-artlamp/

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