去る7月3日(金)毎年恒例の富士見書房の髙木幸治編集長をお招きし、ノベルス学科1・2年生特別授業として編集部批評会(※)が開催されました。
『スレイヤーズ』シリーズ(著:神坂一)、『生徒会の一存』(著:葵せきな)『ご愁傷さま二ノ宮くん』シリーズ(著:鈴木大輔)など多数の人気作品を生み出し、学院卒業生の雨木シュウスケさんも『鋼殻のレギオス』を現在刊行中の富士見ファンタジア文庫を発行する富士見書房。
学生一人ひとりの作品を
丁寧に批評して頂きました。
雨木さんの育ての親とも言える髙木編集長から、「今業界で求められている作品とは」「商品として通用する作品とは」等々、貴重なお話しをたくさんして頂きました。
「意識した読者の年齢層」「読者に何を感じてもらいたくて書いたのか」「作品の狙いはどこにあるのか」など高木編集長の質問に緊張しながらも懸命に答える在校生。作家として執筆活動もさることながら、自分の作品について編集者に表現する力も大切なのだと実感したようです。
また、「オリジナリティを出していく大切さ」「ありがちな作品だと思われない為にどうすればよいか」など作品を作る上での重要なポイントをわかりやすく丁寧にお話くださいました。
2年生はもとより1年生もこの批評会を区切りにして、この夏の目標とする新人賞を決め込み、執筆を本格始動しています。
頂いたアドバイスをもとに、よりよい作品を作りあげてくれることでしょう。 教務スタッフは、講師陣とも連携しサポートを強化しつつ、その中から一人でも多くデビュー者がでることを期待しています。
たくさんの貴重なアドバイスいただきました、髙木編集長ありがとうございました!
< 髙木幸治氏プロフィール >
(株)富士見書房 編集部 文芸第二グループ編集長。ファンタジア文庫では、担当編集者として『鋼殻のレギオス』(著:雨木シュウスケ)を立ち上げる。現在は単行本シリーズ<Style-F>の編集長を務める。
※1 編集部批評会とは……
大手出版社などの編集者が来校し、直接アドバイスがもらえるという学院独自のサポートシステムです。出版業界事情や編集部が求める作品の傾向、投稿に関する注意事項、創作に関するポイントについても学べるほか、一人一人の作品を見て、個別に指導してもらえます。また、編集の方との人脈づくりの機会にもなります。このチャンスをいかしてデビューへの足がかりをつかむ学生も少なくありません。