講義中の有沢先生
10月10日(金)、現在第一線で活躍中の人気小説家の有沢まみず先生がノベルス学科に来校。特別講義が開催されました。
アニメ化も果たした有沢先生の代表作『いぬかみっ!』を教材に使い、実際に有沢先生が物語を書くにあたって苦心された点など、めったに聞くことの出来ないプロ小説家のリアルな作品の作り方を講義していただきました。
©『いぬかみっ!』
有沢まみず/アスキーメディアワークス
カバーイラスト/若月神無
【物語の中で、自分がしたいことをハッキリさせるのが大事】【書きたいことを決めたら無駄な部分は削ぎ落とす】【シリアスとギャグの書き分け】など次々に飛び出す実践的な内容に、参加した学生は真剣な様子で聞き入りました!
講義後半の質問タイムでは「実は今書いている作品で悩んでいる部分なのですが!」などこの機会を逃してなるものかという気迫のこもった質問まで飛び出し、とても有意義な特別講義となりました。
学生コメント
ノベルス学科 2年生 松村友貴
今回、有沢先生の教えを聞いて大事だと思ったのは、『何があっても譲らない物』を意識して作品を作るという事。
これさえ見失わなければ、書いてる途中に自分が一体何をしたいのかと悩むこともないですし、書きたいことを更に盛り上げるシーンやキャラを考えやすく、それを中心として物語を作っていけば、話が他にそれたり、行く末を見失ったりもしない。
例えば途中で書きたいことが多くなって色々と迷っても、最初に決めた“書きたいこと”を通せば、最後まで書き続けられはずだと実感しました。
もしそれが出来ないのならば、もう一度自分の心に聞いてみるべきなんだと思います。
――『一体自分は、何が書きたいのか』と。
©『ラッキーチャンス!』
有沢まみず/アスキーメディアワークス
カバーイラスト/QP:FLAPPER
<有沢まみず先生プロフィール>
第8回電撃ゲーム小説大賞で銀賞を受賞。『インフィニティ・ゼロ 冬~white snow』で電撃文庫よりデビュー。
代表作は、アニメ化も果たした人気シリーズ『いぬかみっ!』(電撃文庫)。
最新シリーズ『ラッキーチャンス!』は現在4巻までが好評刊行中。