©Hideki Morikawa/Takae Kawamura/Amusement Media Academy AMG Publishing 2014 Printed in Japan
2014年11月22日(土)に公開される映画『救いたい』の小説版が全国の書店にて発売中です。
執筆を担当したのはノベルス学科卒業生の森川秀樹さん。今年の2月に発売された劇場版『猫侍』に引き続き、本年2冊目の産学共同プロジェクトによる小説刊行となりました!
麻酔科医の女性を主人公とし、震災後の東北の地で復興に向けて強く生きていく人々の姿を、丁寧な筆致で綴って頂きました。
森川秀樹さんよりコメントをもらいました!
著者・森川秀樹さんコメント
今回、私は、東日本大震災から二年半後の被災地を舞台とした映画の、ノベライズを担当させて頂きました。
巻末のあとがきにも書いたことなのですが、関西に住む私は、被災者ではありません。執筆の依頼を受けたとき、真っ先に、自分でいいのだろうかと悩みました。何の被害も被ってはいない私に、被災地と、そこで生きる人々を描くことができるのかと。
しかし同時に、不安を感じる以上に、私の唯一の取り柄である、文章を書く力で、できることもあるかもしれないと思いました。
書き上がった小説は、とても温かみに満ちたものになりました。この物語が、ほんの僅かでも、人々の心を動かすことができれば、幸いです。
AMGの産学共同カリキュラムから数多くの在校生、卒業生がデビューを果たしています。
産学共同カリキュラムは、AMGだけのデビューチャンスです。
この後の企画も続々進行中!在校生・卒業生の手による作品を是非チェックしてください!
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小説版『救いたい』あらすじ
東日本大震災の二年半後、仙台医療センターで麻酔科医長を務める川島隆子は、日々の麻酔科医としての仕事に励んでいた。夫の貞一はこれまで経営していた「川島医院」を無期限休診とし、地域の人々に尽力するため南三陸で診療所を開いているが、夫婦離れた職場でも思いは同じ。隆子は週に一回しか会いに行けない貞一の世話をしつつ、忙しい毎日を過ごしていた。
特に隆子の部下の純子は震災で父を亡くしたことがトラウマになっており、隆子も気にかけている。そんなある日、隆子の前に一人の青年が現れる。彼は純子の父の遺体捜索に尽力した自衛隊員で……。
震災を乗り越え、悲しみや厳しい現実を受け入れて前向きに生きようとする人々の思いが交錯していく。