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ふなつ一輝先生 菊一もんじ先生 特別講義

ふなつ一輝先生 菊一もんじ先生 特別講義

週刊ヤングジャンプにて『華麗なる食卓』を連載中のふなつ一輝先生による特別講義を開催しました。
また、ふなつ一輝先生のもとでチーフアシスタントを務め、ご自身もマンガ家として活躍されている菊一もんじ先生も講義に参加してくださいました。

毎年恒例のこの特別講義は、学生たちが心待ちにしているイベントのひとつです。マンガ家になる前のことや、マンガ家になってからの生活、マンガの作業工程など、たくさんのことを楽しく話していただきました。

まずは、学生からの質疑応答を絡めたトークからはじまりました。その一部をご紹介します。

Q.マンガ家になるまでの、下積み時代のお話をお聞かせください。

ふなつ先生:元々絵を描き始めたのは小学校からだったんですが、マンガをたくさん描き始めたのはサラリーマンをしていた時代ですね。朝仕事に行って、夜帰って来て、深夜までマンガを描いて、また出社する…をほぼ毎日繰り返していました。
24歳くらいまでその生活をしていたんですが、仕事との折り合いもつけなければならなくなって来て、それで「次で賞を取れなかったらマンガをやめよう」と覚悟を決めて、できるだけキレイに、できるだけ工夫して作品を描きました。そこで賞を取れて、マンガ家を本格的に目指し始めましたね。

一週間のスケジュール

一週間のスケジュール

終始笑いが耐えない、非常に楽しい講義でした

終始笑いが耐えない、非常に楽しい講義でした

Q.アシスタントの経験はありますか?また、その時の思い出などをお聞かせ下さい。

ふなつ先生:アシスタント時代、自分の描いた背景を他のアシスタントさんに指摘されて、すごくへこんだ経験があります。その経験を経て、もっと上手くなるための姿勢ができた気がします。
それと、アシスタントに行っていたマンガ家の先生に「理想は常に高く持つのが大事。特に週刊連載などは時間との折り合いで、必ずどこかで妥協しなければならない部分が出てくる。でもその時妥協点をどこに持ってくるかで差がでてくる。」と言われたのが、良い経験になりました。

菊一先生:僕は今現在、ふなつ先生の所でアシスタントをしながらマンガ家の活動をしていますが、やっぱり自分のスケジュール管理が一番大変です。
自分の作品づくりに使えるのが多くて週に3日程なので、ペースを維持することに気を使っています。
あとは、ネタ収集ですね。使えるネタを拾うためのアンテナを常に張っておく様に気をつけています。

Q.ネームの作業をする時に気を使っていることはありますか?

ふなつ先生:「家でネームしないこと」ですね。家でネームを考えていると、ついつい他のことに気移りしちゃったりするので。最近は近所のファミレスに行く様にしています。
今だとスマホなどで気軽に調べものもできますし。「ネーム以外することが無い状況」を作る様にして、自分を駆り立てています。

菊一先生:僕の場合は、全て家でやります。周りにある資料を見ながらやりたいのと、あとは、一度、外でネームしたこともあることはあるんですが…、やっぱり家で落ち着いてやる様にしています。

この他にも、学生たちの質問に答えつつ、余談、経験談など、たくさんの話をしてくださいました。

生原稿を真剣に見つめる学生たち

生原稿を真剣に見つめる学生たち

トークショーの次は、生原稿披露の時間でした。
ふなつ先生は現在フルデジタルで原稿描かれているので、出力していただいた原稿と合わせて、アナログで描いていた頃の生原稿も見せていただきました。菊一先生の原稿も同時に見せていただき、学生はその線の細やかさ、処理の丁寧さ、またアナログとデジタルの違いを食い入る様に見ていました。

今年はこれだけではありません。講義室で、ふなつ先生のデジタル作画実演を行っていただきました。どういった手順で描かれるのか?どこに気をつけて描かれるのか?途中に質疑応答も挟みながらの実演を行ってくださいました。

ふなつ先生:仕事場ではいつも、自分専用のショートカットを設定したデバイスを左手側に置いて使っています。それがあると作業スピードが全然違いますね。今回はいつもとちょっと環境が違うので、どうかな・・・。

デジタル作画実演中のふなつ先生

デジタル作画実演中のふなつ先生

制作の様子

制作の様子をスクリーンに投影しました

制作の様子
制作の様子

描く際のアドアバイスなども話ながらサラサラとペン入れをしていくふなつ先生。
アタリなしで描き始め、あっという間に下書き完成。
白紙に何かが見えているかの様に進む線のスピードと、下書きで学生の完成原稿の上を行くクオリティを、学生はただただ黙って見つめていました。

ふなつ先生:普段ならこれくらいのキャラ絵なら5分~10分前後で描けるんですが、やっぱり左手の動きが遅いですね…。左手のスピードでどれだけ描く速度が上がるかが決まると思います。

制作の様子

そして、完成。ここまでで約30分の工程でした。

途中、学生が手元の動作を見たいということで、近くに寄って見る時間も含まれました。
様々な環境の違いや、トークもしていただきながらのこの作業は、やはりプロのマンガ家さんの職人技といった所でしょうか。非常に参考に学ぶことの多い、実りある実演でした。

今回も3時間に渡っての講義となりましたが、終始笑いのたえない、濃密な時間となりました。
ふなつ先生と菊一先生、本当にありがとうございました。
最後に、ふなつ先生から、マンガ家を目指す皆への言葉で締めさせていただきます。

完成画像

ふなつ先生からのメッセージ

マンガ家になるには、とにかく描くことが大事です。
ぜひ描き続けてください。
自分の中で「完璧だ!」と思える作品づくりを心がけるのは確かに良いことですが、完璧を求めすぎると、作品が完成しないことがあります。そういう時は、とりあえず描いてみる。それでダメだったら、それはまた次の作品でクリアして行けばいいんです。
そして、それを続けられる一番の活力は、「好きでいること」です。
描き続けて、好きでありつづけてください。
本日はありがとうございました!

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