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AMG卒業生!W-Kenjiインタビュー

第2回GA文庫大賞にて見事奨励賞に輝き「ふぁみまっ!」シリーズが好評発売中のAMG卒業生、九辺ケンジさんと、同じくAMG卒業生で「きゅーきゅーキュート!」シリーズなどの代表作を持ち、講師として現在もAMGの学生たちへ小説の書き方を伝授してくださっている野島けんじさんの対談を行いました。

同じAMGの卒業生、そしてかつては講師と学生という間柄だったこともあり、和やかな雰囲気で進められた対談となりました。
こちらではその一部をご紹介いたします。

―AMGに入る前

九辺: 僕は大学を出てAMGに入りました。作家を目指していたのは高校生くらいのときだったのですが、大学時代にいざ就職活動のシーズンを迎えたとき、どうしても自分がサラリーマンをやっている姿を想像できなくて、それなら小さな頃からの夢にチャンレンジしてみようと思い、この業界の門を叩きました。
野島: 福岡の高校で社会科の非常勤講師をやっていました。高校には自分でマンガを描いたり、物語をつくったりしている生徒さんもいたので、そういう子たちと作品を見せ合ったりしていたこともありました。
その時から、角川書店の「ザ・スニーカー」などに作品を投稿しては佳作をもらっていたりして。「佳作」をもらえることで、なんとなく業界と繋がっていられるような気がしたんですね。ある時、「ザ・スニーカー」の広告でAMGを知ったのをきっかけに、体験説明会に来て、入学を決意しました。

―AMGを選んだ決定打

野島: 角川の雑誌にこういう広告を出せるということは、それなりにしっかりとした基盤のある学校なんだと思って…なんだか打算的な理由ですね(笑)。
九辺: 僕の場合は、AMG出版工房の存在が魅力的でした。AMG出版工房では、いろいろな出版社などと取引があって在学中からプロとしてお仕事をもらえるチャンスがあると聞いたんです。
ここに来れば、モノを書きながらご飯が食べられる方法が見つかるんじゃないかと思ってAMGを選びました。

―講師の先生方との関わり

野島: 僕の場合は同じ作品をいろんな先生に見てもらっていました。他の人からすれば「何をやってるの?」といった感じだったかとは思いますが、先生によって見方は違いますし、もらえるアドバイスも違います。吸収できるものは全部吸収してしまおうというのが当時の僕でした。
九辺: 講師の皆さんは憧れの皆さんなわけですから、やはり最初はとても緊張しました。
この学院に入って初めて作家さんを見たものですから。後々は講師の先生方とはざっくばらんに、何でも気兼ねなく言える関係になりましたね。個別で指導してくださるときも、褒めるところは褒めて、指摘するところは指摘する。メリハリのある関係でした。

―印象に残っている講義

九辺: それはもう、もちろん野島先生の講義ですよ(笑)。
でも本当に野島先生の講義は効果的で、いつも講義の最後に、その日習った技法を使って短編を仕上げる課題があったんですが、そこで面白かった作品は次週の講義の最初に発表されるんですよ。
僕はそれに選ばれたくて毎回頑張っていたのですが、結局1回しか選ばれませんでした。
野島: あ、あの講義ですね。あれは僕いつも名前を隠してから作品を読むようにしてるんですよ。そうした方がフェアでしょう? 僕が在学中に印象に残ってる講義と言えば、石河先生の講義ですね。もともと編集の方なので、作品をシステマティックに分析して、その手法を抽出するという講義でした。キャラクターを鳥瞰するように小説を読み解く授業で、とてもためになりました。

―野島先生が映画を見る理由

野島: 学生の頃に先生によく「映画を見なさい」と言われていて、それからは1日1本の映画を見るようになりました。
ですので、年間に340本~350本は見ている計算になります。
それも単に見流すわけではなく、シーン数をメモしたり、可愛い女優さんが現れたら「なぜその女優さんが可愛く撮れているのか」を分析したりしながら見ていました。
九辺: 野島先生の講義ではよく映画の話が出てきます。講義中に出てきた映画のタイトルを自分も見るようにしていて、よく次週にその話題で盛り上がったりしていました。
僕の場合は、人の心の動きを描く時、よく映画を参考にしています。

―学院が実践している産学共同カリキュラムについて

九辺: 在学中からプロのステージで仕事ができるという経験はとても良いことだと思います。
自分もそうでしたが、一度プロの現場で仕事をすると、作品に対する考え方が一気に変わりました。
在学中からそんな経験ができるなんて、うらやましいくらいです(笑)。
野島: 素晴らしい取り組みだと思います。特に、自分の作品が認められているという実感が持てる点と、具体的な目標を持って作品を書くという経験ができる点が素晴らしいと思います。
自分の作品が世の中から必要とされているんだという実感を一度得ると、それがすごくプラスに作用して、また新しい作品を書くときも自信を持って書けるようになると思うんです。AMGの産学共同カリキュラムは、そうした好循環を作り出せるシステムだと思います。

―受賞・デビュー当時のこと

九辺: 携帯に電話があったとき、何かのイタズラかと思いました(笑)。信じられなくて。
そして、心配をかけた家族にまずは報告して、その後野島先生に電話しました。
一番嬉しかったのが、おばあちゃんが祝ってくれたことでした。
ところで、野島先生に電話したとき、先生ちょっと酔ってましたよね(笑)?
野島: だから酔ってないって!…でも酔っ払いって自分のこと「酔ってない」って言いますよね(苦笑)。
ちょうど知人と飲んでいたときでした。しかもその知人に、「あとちょっと磨きがかかれば、すぐにでもデビューできそうな学生がいるんだよ。」と、九辺君のことを話していたそのときに九辺君から電話があって。一気に酔いも冷めてしまいました。
教え子がデビューしてくれるのって、本当に自分のことのように嬉しいものですね。

―それはすごいタイミングですね!ちなみに野島先生は受賞したときのお気持ちや、周囲の人の反応はどうでしたか?

野島: 僕も九辺君と一緒で、最初は信じられないできごとでした。いろんな賞に送ってはダメで、送ってはダメ…その繰り返しで萎えていたときでしたから。
それでいよいよデビュー作が発売になって、母親がその表紙を見たときの一言。

「あんた、絵が上手なのね~。」

それ僕が描いたんじゃないよって…(一同爆笑)

―これから作家を目指す皆さんへメッセージを!

九辺: まだ作品を書いたことのない人は、とにかく1本長編を完成させてみてください。
途中、大変だと感じることもあるかもしれませんが、くじけず、根気よく続けて欲しいと思います。自分の作品を持っていないと新人賞にも応募できませんし、スタートラインに立つことすらできません。
そうするともちろん、デビューすることもできません。
ひとまずは1作品完成させてみてください、それが今後の自信にもつながりますよ!
野島: 書くことを楽しんでください。1人で書くのと学校で仲間たちと書くのとでは踏み台の量が圧倒的に違います。
皆さんのアイデアを引き上げてくれる窓口の数も違います。作品を書いている途中、どうしてもアイデアが浮かばす大変だと感じるときもあるかもしれません。
そんなときは、完成した作品が書店に並んでいる光景をイメージしてください。友達とも応援し合ってください。どんな仕事にも辛いときはあります。だから、どうせなら好きなもののために苦労したいじゃないですか。
皆さんと共に業界で活躍できることを、楽しみにしています!

©野島けんじ/
メディアファクトリー
イラスト/武藤此史

【プロフィール】
野島 けんじ 2002年3月卒業

第5回角川学園小説大賞で優秀賞受賞。
『ネクストエイジ』(角川スニーカー文庫)でデビュー。
『君が望む永遠』『鳥は鳥であるために』『きゅーきゅーキュート!』シリーズ(MF文庫J)など著書多数。
最新刊は『俺が彼女に迫られて、妹が怒ってる?』(MF文庫J)。
ノベルス学科の講師としても活躍中。


©九辺ケンジ/ソフトバンク クリエイティブ(GA文庫)
カバーイラスト/鶴崎貴大

【プロフィール】
九辺 ケンジ 2009年3月卒業

第2回GA文庫大賞で奨励賞受賞。
受賞作『ふぁみまっ!』(GA文庫)でデビュー。
最新刊は『ふぁみまっ!6』(GA文庫)

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九辺ケンジさん、野島けんじさん、楽しい対談をどうもありがとうございました!
このあとも作品作りのことなどで盛り上がった対談ですが、続きはノベルス学科のパンフレットに掲載しています。対談の続きを読みたい方はパンフレットをご覧ください!
AMGでは、現場実践教育の理念のもと、プロの作家さんによる執筆指導や特別講義などを随時行なっております。

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