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『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』 開発スタッフが語る“ダイヤモンド・パールへの道” vol.2

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セミナー前半の内容はコチラ
◆セミナー後半は、共同制作の最終段階を制作中の1年生に対して、具体的なエピソードを含めながら、プログラマー、グラフィッカー、プランナーに必要なスキルについて話をしていただきました。
(以下、本文中では敬称略)

■ゲーム制作は最終のバランス調整が命!

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小宮 現在、1年生の共同制作を行なっているんですが、最終段階に入っていまして…
森本 バランス調整の時期ですね。大変だ(笑)
小宮 結構、ゲームって仕様書のとおりに創って、いわゆるベーター版が出来てからのほうが、調整関連で大変ですよね。
森本 紙の上で考えたことと、実機で動かしたときに思うことって食い違いが出るんですね。遊んでみないと解らないことがある。だから、調整してバランスを取ることが大事。それをないがしろにしてしまうと、見掛けは良いけど、遊んでみるとアレっ? って思うソフトが出来上がってしまう。
増田 先ほども話した、解りやすいゲームって、まさにソコの部分ですよね。プレイヤーのことを考えないで創れば押し付けになるし、それでは皆に遊んでもらうことは出来ない。創り手のエゴだけでは、楽しんでもらうことは出来ないですよね。

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森  僕がやっているプログラムに関しても、結局はプレイヤーに嫌な思いをさせないことに集約されると思います。その意味で、バグは出さないのが当たり前で、どれだけ気持ちよくプレイできるプログラムになるかが重要な点だと思います。
吉田 そうですね、最終段階でグラフィックの修正をするときも、見てもらう、プレイしてもらう人のために直すことを心がけています。
小宮 ゲーム制作の最終局面を迎えている1年生には、まだ、終わりじゃないんだよって、とこですね(笑)
増田 そうです!でも、この最終局面を迎えた時の意識は、すぐには身につきません。だから、皆さんが、現在の共同制作の最終局面で、いろいろ試行錯誤することは、スゴク重要な事なんです。最後まで手を抜かずに頑張ってください。
小宮 期待されちゃったね。手抜きはダメです!(笑)

■基本技術とコミュニケーションが重要
~最後の質疑応答では、共同制作中の在学生から、今、学ぶべき事柄の質問が続出し、それに対し答えていきました~

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小宮 学院での共同制作のカリキュラムって、どうでした?
森  僕の頃(1期生)は、まだ、きちんとしてなかった(笑)部分や、パソコン慣れしてない人もいた中でだったので、もっと近い先輩のほうが良いでしょ。ね、吉田さん!
吉田 そうですね、私は4年前なので(笑)。みなさんも、そうだと思うんですけど、やはり一番痛感したのはチームワークとコミュニケーションの重要さ。
小宮 ああ、君のチームはトラブルあったからねぇ。
吉田 ええ、まぁ(笑)。でも、ゲームを創った経験があったから、今の職場でもコミュニケーションに気を付けて、プログラマー、プランナーの方と話しているとは思いますね。
小宮 仕事場に出て、ボディブローが効いてくる(笑)
吉田 そうですね。それは、普段の基礎も一緒ですね。学内で受けていた講義内容や話、それら全てが現在の基礎になっています。同じ仕事を目指しているクラスメート同士、ライバルとして接したことも良かったと思います。

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森 そうですね。でも、ライバルに関しては、僕は少し違う意見を持っています。学内のトップは学内のトップ。学内のライバルは大事ですけど、同じ時期に卒業する、全てのプログラムを学んでいる若者が、皆さんのライバルです。それは、肝に銘じて欲しい。
小宮 プログラム上達のために心がけていることってありますか?
森  僕の場合は数をこなすことだと思います。やっていく中で、反省してやるべき事を見出していく。失敗してわかることのほうが多いですから。
増田 そうですね、森、吉田の言っている事は、全てのゲームクリエイターに共通している事だと思います。もちろん、プランナーも一緒ですね。さっきの調整の話、最初のコンセプトの話、共に共通することですが、失敗と成功を繰り返してわかることは多いんです。
森本 やりきれなかった事が、次への活力になることも多いですしね。
増田 『ポケットモンスター』で遊んでくれた皆さんと、『ポケットモンスター』を創る時代になってきました。まずは、1本ゲームを創って色々学び、そうしたら、ここにいる先輩たちに続いてゲームを創る人になってください! 皆さんの、やる気こそが大事なんです!

このセミナーを受け、在学生たちは共同制作の作業に向かっていきました。
セミナー受講の甲斐あって、無事にマスター版を提出し、制作発表会を終えることができました。
株式会社ゲームフリークの皆様、本当にありがとうございました!

[PROFILE] masuda-070925_04.jpg

増田 順一 氏
株式会社ゲームフリーク 取締役 開発部長
『ポケットモンスター』第1作から開発に携わる
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』ではディレクターを務める
また、数々のポケモンサウンド作曲者としても有名

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森本 茂樹 氏
株式会社ゲームフリーク プランナー
『ポケットモンスター』シリーズ第1作から開発に携わる
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』ではバトルディレクターを務める


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森 昭人 氏
株式会社ゲームフリーク プログラマー
アミューズメントメディア総合学院 1996年3月卒業
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』では通信部分のプログラムを担当


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吉田 絵美 氏
株式会社ゲームフリーク グラフィックデザイナー
アミューズメントメディア総合学院 2004年3月卒業
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』ではゲームグラフィック、一部のポケモンデザインを担当

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