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AMG×講談社「月刊アフタヌーン」タイアップカリキュラム!!

AMG×講談社「月刊アフタヌーン」

『ああっ女神さまっ』『寄生獣』『無限の住人』『げんしけん』『おおきく振りかぶって』など数々のヒット作を送り出してきた、講談社「月刊アフタヌーン」とのタイアップカリキュラムが実現しました!

これまで多くのマンガ家を輩出してきた「四季賞」でのデビューへ向けた作品指導を編集長・編集部の皆さんがマンガ学科の学生に直接指導。
編集部批評会とは違い、ネームから原稿に至るまでの徹底指導で作品のクオリティーを高めます!!

© 講談社

タイアップカリキュラムの様子は学科ニュースや学科ブログで随時お伝えしていきますので、ぜひお楽しみに!

【第1回】プロット

講談社から発行されている月刊マンガ雑誌『アフタヌーン』と、AMGによるタイアップカリキュラム特別講義が開催されました。

月刊アフタヌーン編集部より
吉田編集長(左)、鈴木副編集長(右)

この講義、全6回にわたって継続的に開催されます。
講義のコンセプトは「プロの編集者と一緒に、プロと同じ環境で作品を描き、今の自分が出せる最大限の力を発揮して1作品を完成させる」というもの。

マンガを描く技術の向上はもちろんのこと、「どういった作品が商品としての価値が高いのか」という観点を常に持っている編集者とやりとりをしながら、読み手が面白いと感じられる作品を描くのがこの講義の狙いです。

講師として、『月刊アフタヌーン』編集長である吉田昌平さんと副編集長である鈴木直之さんにお越しいただきました。

第1回目の講義となるこの日は、事前に書いたプロットを元に、物語を構成するコツやどんな作品が読者の心を動かすかなどのお話をしてくださいました。
学生たちは講義を聴きながら自分のプロットをチェックし、再考の余地がある部分を確認していました。
今回は吉田さん、鈴木さんによるお話の一部を紹介します。

■好きな作品のどんなところが好きかを考えよう

ここにいる皆さんはマンガ家を目指しているわけですから、当然、好きな作品や感銘を受けた作品がいくつかあると思います。

まず皆さんに考えてもらいたいのは、好きな作品をたくさん挙げてみることです。そして、自分はなぜその作品が好きなのか、どんな部分が面白いと感じたのかを1作品1作品分析してみることです。

そうすることで、自分が「好き」と感じるもののエッセンスを抽出することができます。その「好き」と感じるエッセンスは、経験を積むことで「得意」へと変化していきます。まずは「自分は何を描きたいのか」を決める過程で、この作業はとても重要になります。

■良いストーリーの法則

「好きなもの」を描くことは大事。それをいかに「商品」として成立させられるかが大切という吉田編集長

良いマンガには、ある法則があります。
その法則とは、「主人公が●●する話!」と、ひと言で言えることです。
例えば『月刊アフタヌーン』に連載の人気作『ああっ女神さまっ』を例に取ってみましょう。とても長期の連載ですし、これまでにいろいろな物語が展開されています。しかしこの作品は「人間の男たちが女神さまに恋をする話。」とひと言で要約できますね。

人にも説明しやすいですし、そのひと言を聞いただけで、「なんだか面白そうだな」と思わせる作品です。編集者としての経験上、ひと言で要約できる作品はとても売れます。
逆に説明するときにかなりの説明量が必要なマンガは、余程の技術量がないと物語が破綻することが多いです。

■プロットづくりについて

プロットは作品の骨格であり、脚本となります。
プロットを書くときに必ず1番最初にやって欲しいことがあります。それはタイトルを決めることです。

タイトルを後から考える人もいますが、やはりタイトルはその作品のすべてを表すもの。
これを決めずにスタートしてしまうと、どこか物語がぼやけてしまいがちです。

タイトルを考えたら、今度はA4用紙1枚をマンガ10ページぶんだと思ってストーリーを書いてみましょう。
例えば30ページのマンガを描くのであれば、A4用紙3枚でストーリーを書くのです。

講義の後、個別にプロットを見てくださいました

この「分量を考えながら書く」という作業はとても大切です。なぜなら、マンガの月刊誌は最初から1作品ごとにページ数が決まっています。この講義でみなさんに描いてもらう作品にも、決められたページ数がありますよね。

ストーリーを考える段階から、決められたページ数を意識して物語を組み立てていきましょう。

この他、実際に書いてきたプロットを見ていただいたり、過去のアフタヌーン作品などを例に物語の組み立て方について大変参考になるお話をたくさんしていただきました。

次回、第2回目の講義ではネームを見ていただきます。
この日の講義で書いて来たプロットの指摘された部分をもう一度考え直してから、次回講義までに学生たちはネームを描いて来ます。

こうして全7回の講義を通して、1作品の完成まで指導をしていただきます。
現場の第一線でプロのマンガ家さんの作品に触れている編集者の視点から作品を見ていただくことで、よりデビューに近づくことができます。
月刊アフタヌーン編集部 吉田編集長、鈴木副編集長、講義してくださり本当にありがとうございました。

2回目以降の講義についてもレポートしていきますので、ぜひお楽しみに。

【第2、3回】ネーム検討会

講談社から発行されている月刊マンガ雑誌『アフタヌーン』と、AMGによるタイアップカリキュラム特別講義が開催されました。

月刊アフタヌーン編集部より
吉田編集長(右)と鈴木副編集長(左)

全7回のプログラムを通して1つの作品を完成するこのカリキュラムは、「プロの編集者と一緒に、プロと同じ環境で作品を描き、今の自分が出せる最大限の力を発揮してマンガを完成させる」というものです。

月刊アフタヌーン編集部の吉田編集長と鈴木副編集長がお越しくださり、学生たち一人一人に長年の経験を元にしたきめ細やかな指導を行なってくださっています。

マンガを描く技術の向上はもちろんですが、それ以上にマンガ家としてデビューを果たし、マンガをずっと描き続けていくために、四季賞への応募を目指します。

第1回目の講義でプロットをつくり、その添削をしてもらった学生たちは、今度はいよいよネームの添削に入ります。第2回目と第3回目は「ネーム検討会」を行ないました。
ネームを参加する人数分印刷し、全員で一度目を通してから、感じたこと、思ったことなどを自由に発表。そして最後に吉田編集長と鈴木副編集長からアドバイスをいただくという、まさに四季賞選考会議さながらのネーム検討会となりました。

自分の作品をさまざまな角度から見てもらえる機会とあって、学生たちは終始真剣な表情で取り組んでいました。
ネームを直すとき、一体どんなふうに考えたのか?
まったく違う話に見えるほど変えた人は、何故そうしようと思ったのか?
描いた本人は自分の考えを言葉で伝え、それも踏まえて、他の学生も意見を出し合います。
それぞれの良いところを引き出し、「面白い!」「もっと読みたい!」と読者に思ってもらえるマンガを作るためには、とても大切なステップです。

プロのマンガ家さんと同じプロセスで作られる学生たちの作品は、講義の回を追うごとに確実にブラッシュアップされていきました。
ネームの添削が終わり、次はいよいよ作品の制作に入ります。

【第4、5回】下描き~完成原稿

下描きを見てくださっている月刊アフタヌーン編集部
鈴木副編集長

第4回目では、前回のアドバイスやディスカッションを参考に描いた下描きと、前回提出したネームを鈴木副編集長に見比べていただき、「どれだけ読者にとって読みやすいか」、「どれだけ読者に伝えられるか」など、読者の視点に立ち、学生一人ひとりに対して、マンツーマンで1ページずつじっくりと指導していただきました。

学生からは、読者に伝わりやすい見せ方は?など、様々な質問がありました。また鈴木副編集長は長年の編集経験を元に、ペン入れや仕上げの注意点などきめ細やかに指導してくださいました。

そこでいただいたアドバイスをもとに、自分で新たに気づいた点をふまえてのペン入れ作業に入ります。
1ヶ月という決められた時間の中で、プロとして〆切までに仕上げることの大切さを教えていただき、各々原稿完成に向けて、真剣に作業に取り組みました。

■第5回 完成原稿のチェック

完成原稿を個別に見ていただきました

そして第5回目、学生がペン入れをし、ベタ塗りやトーン貼りまで仕上げた完成原稿をチェックしていただく日を迎えました。
学生の中も、何度も完成原稿を書いた人から初めて完成原稿を書いた人まで様々ですが、今回のカリキュラムを通して一緒に仕上げた作品の初のお披露目になります。

マンガは脚本、キャラクターデザイン、構図、美術、設定などあらゆる事を自分で考えていきます。それらを1本の作品としてまとめあげるのは大変な作業ですが、クラスメイトや編集さんと一緒に進めていくことで、マンガを完成させ、自分の描きたいテーマやキャラクターを世に送り出していくことができます。

今回の講義では、作品そのものに対して踏み込んだりせず、背景や仕上げの方法、描いていて学生自身が気になったことを話し合いました。
「背景部分が全体的に白いのが気にならないか」
「下描きから、見せ方の構図を変えてみたんだけどどうだろう?」
完成原稿をもとに最後の質問が飛び出し、残りの時間で出来ることについてご指導いただきました。

作品指導の様子

作品指導の様子

第6回目は、実際に「月刊アフタヌーン四季賞」にて行われている選考会議の形式で、作品の講評会を行ないます。学生自身が他の学生が描いた作品にも点数をつけ、長所や短所をはじめとして、テーマ、画力、キャラクター、ストーリーや内容などの寸評をシートでまとめ、お互いの意見を聞いていきます。
自分の作品は、他の人にはどう見えているのか?
プロの現場では作品がどのように選考されているのか?
四季賞選考会で使用されている評価シートに近い形式で、選考過程についても体験します。

【第6回】作品講評会

講談社『月刊アフタヌーン』
鈴木副編集長(左)   吉田編集長(右)

いよいよ終盤となる第6回目の講義では、あらかじめ講義前に完成原稿を読み合ったうえで、吉田編集長と鈴木副編集長とともに作品講評会を行ないました。

採点方法は、「この作品なら賞を狙える」「1次選考は通るのではないか」「まだまだこれから頑張ろう」等、基準を決めて総合得点をつけていきます。この講評会では得点を発表するだけではなく、作者が自分の作品について、よく描けた点や描くときに気をつけたところを発表します。

そしてこれからの課題について「絵がとても上手だからこんなストーリーを描いてみては?」など、さまざまなアドバイスも交えて話しあう内容となりました。

日頃から気をつけていることですが、これまでの講義で吉田編集長や鈴木副編集長もおっしゃっているように、ただ作品を批判するのではなく「どうすればもっと良くなるのか」「作者が気付いていなかっただけで、実は面白いところがある」など、成長していくための話し合いにすることが大切です。

この日採点・総評をしてくださった『月刊アフタヌーン』編集部のお2人も、「この中では良く出来てる人には高得点」という採点の仕方ではなく、『月刊アフタヌーン』が主催する『四季賞』に応募されてきた作品を見るときと同じ絶対評価で採点をしてくださいました。

自分の作品をみんなに説明する学生

学生たちにとっては、1回1回の講義でプロの編集者から意見やアドバイスをいただけたこと、プロと同じ環境で作品の制作を行なえたことで、スキルアップしたり四季賞に応募できるとても素晴らしい機会となりました。

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他にも、AMGでは編集部の方をお招きして作品を添削していただく編集部批評会や、著名なマンガ家さんによる特別講義などを随時行っています。詳しいカリキュラムを知りたい!という方にはパンフレットを無料で配布いたしております。

また、実際に学校を見てみたい!授業を体験してみたい!という方には、学校見学・体験説明会を随時行っておりますので、お気軽にお申し込みください。

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