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ゲームクリエイターになったきっかけ

017.jpg東風輪:僕が専門学生の頃にプレイステーションが発売されたんです。それを機に、それまでドット絵がメインで色数も少なかったゲームのグラフィックが、3D主流に変わってきた。それが自分に向いているんじゃないかと思ったんです。
もしまだファミコンの時代が続いていたら、ゲームクリエイターにはならなかったでしょうね。その後しばらくは、普通のデザイン事務所でグラフィックデザイナーの仕事をしていたんですが、『FFVII』のCGを初めて見たときに、「やっぱりすごい。映画よりインタラクティブだし、これからますますグラフィックデザインを生かせる業界になるんじゃないか」と改めて魅力を感じて……1ヶ月後にはゲーム業界に転職していました(笑)。面接を受けたのも1社だけでしたね。当時のアイデアファクトリーは今より規模も小さくて、奇抜なことに挑戦している会社だったんですが、それがまた良かったのかもしれません。

平岩:僕の場合は子どもの頃から漫画やアニメが好きで、もともと絵描きにはなりたかったんです。もちろんゲームも好きで、当時は絵の善し悪しだけでソフトを買っていたぐらいでしたから、進路を決めるときにも「キャラが描きたい」と思ってゲーム業界入りを目指しました。それで専門学校のCG科を卒業した後に、アイデアファクトリーに入社したんです。当時は、まだまだメインになれるだけの画力はなかったと思うのですが、絵のタッチや方向性がうちの会社の作風と似ていたのをかってもらえたんじゃないでしょうか。

東風輪:実は彼が最初に入ったのは、今とは違う部署だったんです。でも家庭用ゲーム機向きの絵を描いていたので今の部署に異動になった。もとから上手かったんですが、入社後に相当レベルアップしましたよ。

平岩:いやいや、当時の自分の絵なんて本当にもう見たくないぐらいですよ(笑)。でも常にそう思っていないと、成長しないのかもしれませんね。

■グラフィッカーになるためには

東風輪:たくさんありますし、業種によっても違うんですが、僕が採用の基準にしているのは、まず「やる気」ですね。会社で仕事を覚えて伸びていくのは、たいてい「がんばれる人」なんです。たしかにキャラクターデザイナーは才能の比重が大きいのも事実ですが、それもやる気しだいですごく伸びる。逆に言うと、作品がとんでもなく上手い人でも、やる気がなかったり、自分の絵に対するこだわりや向上心がなくって、ダメなこともありますね。それからクリエイターとはいっても、ゲーム会社のサラリーマンなので、最低限のマナーや常識をわきまえていることも必要です。
平岩:たしかに情熱と協調性というのは必要だと思います。それがあれば、会社に入って1~2年仕事を続けているうちにスキルは確実に上がりますから。ただ、個性が伸びるかというと、また別の話なんですが……。

東風輪:実際に求人する立場からのアドバイスとしては、作品を送るとき、点数を増やすために昔の作品を入れるのは避けた方がいいですね。正直なところ、大半は納得できる作品なのに、最後の1枚だけが不安で判断がつかなくなる……なんてケースもあるわけですから。点数ではなく、本当に自信が持てる作品だけを集めた方がいいでしょう。それに実際に送られてくる作品を見ていると、中途半端なところで終わらずに、もっと完成度にこだわった方がいいのに……と感じることが多いんです。完成度というのは、時間や努力で必ず上げられるものですからね。

平岩:僕は就職活動の時にたくさんの作品を送ったんですが、たしかに自分が苦手なもの……特にデッサンとかは送らなかった覚えがある(笑)。あと僕自身が専門学校卒なんで皆さんにアドバイスできるのが、ソフトの使い方などの基本的な技術というのは学校で教えてくれるのですが、それを自分でたくさん実践しないとスキルは上がらないってことです。それからその時のテーマも、自分1人でやっているとついつい得意なものや好きなものばかりに偏ってしまいます。僕の場合は、友人と課題を出し合うことで、苦手なもの、描いたことがないジャンルのものも、なるべく多く描くように心がけていました。

■共同制作に取り組んでいる学生たちへ

023.jpg東風輪:早い段階で実際にゲームを作ってみるというのは、非常にいいことだと思います。ただ、そのときに重要なのは、途中で終わらせないで、とにかくゲームを完成させること。目標に向けてきちんと完成させるということがゴールなのですから、あくまで決められた時間内で完成度を上げるように頑張ることが大事です。それはゲーム制作の現場で重視されることであり、アイデアファクトリーが特に大切にしていることでもあります。

平岩:僕も専門学校時代にキャラを描くときは、「色を塗り始めたら、完成まで1日で終わらせる」と決めて作業していました。そうやって作業をしているうちに、ペースバランスも身に付くし、数もこなせるようになるんです。とにかく絵描きの場合は、たくさん描かなければ上手くなれませんから、そのためにも時間を決めて作品をきちんと仕上げるという練習は重要でしょうね。

[PROFILE]
東風輪 敬久
グラフィックデザイナー経てアイデアファクトリー入社。TVアニメ『まみむめ☆もがちょ』のキャラクターデザイナー、PSPソフト『新天魔界 ~GOCIV アナザサイド~』のグラフィックディレクターとして活躍。

平岩 洋司
専門学校を卒業後、5年前にアイデアファクトリーに入社。主に『ジェネレーション オブ カオス』シリーズで、キャラクター原案やキャラクターデザインを担当。濃密な世界観を描き出す独特の感覚に定評がある。

2005年8月26日 「短期集中ゲームクリエイター養成講座2005」より

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