「これから小説を書き始めたい」「小説を書き始めたばかりで勉強中」という人は、起承転結がどういうものか、まだ掴めていないかもしれませんね。
起承転結に沿って物語を作ることで、読者が読みやすい内容になります。
この記事では、小説を書き始めたばかりの初心者向けに、起承転結の意味や例文、小説の書き方のおおまかな流れを解説します。
- この記事の監修者
- アミューズメントメディア総合学院は、東京恵比寿にあるゲーム、アニメ、マンガ、小説、声優などの業界や職業を目指す方のための専門の学校です。小説・シナリオ学科のurlはこちら。
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そもそも起承転結とは?
起承転結とは、話や文章の内容を分かりやすく伝えるための、構成の組み立て方です。
簡単に説明すると、話や文章の内容が、起、承、転、結の4つのパートで構成されているということ。
起承転結は、プレゼンテーションなどのビジネスの場面で使われることもあれば、作文や論文から小説、漫画、シナリオまで幅広いジャンルで使われています。
この記事では、小説などの物語を考えることを前提に説明していきます。
起承転結という単語に使われている、それぞれの漢字の意味は以下の通りです。
- 起…物語の始まり。世界観や設定の説明、物語が展開するきっかけが起こる。
- 承…物語の展開が本格的になる。山場に向けて話が進んでいく。
- 転…物語の流れを変える何かが起こる。物語で一番伝えたい内容。
- 結…「転」で逆転した結果を書く。物語の締めくくり。
起承転結それぞれの配分
起承転結の4つの要素が文章に反映されていると、読者にとって分かりやすい物語に仕上がります。
それでは、起承転結それぞれの配分はどうしたらいいのでしょうか。
まず知っておきたいのは、起承転結それぞれを同じ配分にしなくても良いということです。
400ページの小説があるとして、起、承、転、結それぞれのパートを100ページずつにする必要はありません。
むしろ、起承転結をそれぞれ4等分してしまうと、「起」の部分が長すぎてなかなか物語が進まず、読者が飽きてしまう可能性が高いです。
起承転結それぞれの目安の配分は、「起」が10%、「承」が40%、「転」が40%、「結」が10%とされています。
しかし、この配分を絶対に守らなくてはいけないという決まりはないので、あくまで参考として考えていいでしょう。
起承転結の起源
起承転結はもともと四字熟語で、中国の漢詩で使われていた文章の構成方法が由来です。
漢詩は中国の伝統的な文体であり、「古詩」や「律」といった様々な種類があります。
そのうちの1つで特に短い「絶句」と呼ばれる構成方法は、現在の起承転結そのものです。
文字数が限られている「絶句」では、内容をいかに簡潔にまとめて伝わりやすくするかが重視されてきました。
そのため、文章の構成が分かりやすいように「起句」「承句」「転句」「結句」の4つに分けられました。
「起句」で詩の意味を言い起こしたら「承句」で受け、「転句」でこれまでの内容を転じて発展させ、「結句」で全体をまとめます。これが起承転結の起源と言われています。
有名作品における起承転結の例文
起承転結について理解できたところで、実際の例文を見ていきましょう。
桃太郎、浦島太郎、シンデレラ、赤ずきんの物語を例に、それぞれの物語の起承転結について解説します。
例1. 桃太郎
起:おばあさんが大きな桃を見つけ、その桃から桃太郎が生まれる。
承:桃太郎は悪い鬼を退治するために鬼ヶ島へ出発。道中で犬、猿、キジを仲間にする。
転:鬼ヶ島へ乗り込んで、鬼を退治する。
結:島の財宝を持って故郷に帰る。
有名な昔話である桃太郎ですが、桃から人が生まれるという、昔話特有の世界観を「起」で説明しています。
そのため「承」で鬼や人間と会話ができる動物が登場しても、違和感がありません。
例2. 浦島太郎
起:浦島太郎は、亀が子ども達にいじめられているところを助ける。
承:亀を助けたお礼として、竜宮城に招待され、楽しい時を過ごす。
転:「絶対に開けてはいけない」という玉手箱をもらい、竜宮城から帰る。
結:我慢できずに玉手箱を開け、おじいさんになってしまう。
このお話のメインとなるのは、浦島太郎の竜宮城での不思議な体験です。浦島太郎が亀を助けたことが、物語が始まるきっかけになっています。
浦島太郎のお話の場合は、「転」よりも、「結」で描かれるオチのインパクトの方が強いという特徴がありますね。
例3. シンデレラ
起:継母と義姉にいじめられているシンデレラは、お城の舞踏会に連れて行ってもらえず、1人で家事をさせられていた。
承:突然やってきた魔女がシンデレラに魔法をかけ、ドレスと靴、馬車を与える。シンデレラは舞踏会へ向かう。
転:シンデレラは舞踏会で王子と親しくなるが、魔法が切れそうになり、慌てて帰ってしまう。
結:もとの生活に戻ったシンデレラ。しかし、落としたガラスの靴がきっかけで、王子がシンデレラを見つけ出し、2人は結ばれる。
シンデレラの物語は、「転」で一気にシチュエーションが好転したと思わせて、主人公が再びピンチになるという特徴があります。
しかし、最終的には、シンデレラの「辛い生活から解放されたい」という願いが、王子との結婚という形で叶うハッピーエンドです。
例4. 赤ずきん
起:赤ずきんはお母さんのお使いで、森を抜けた先のおばあさんの家に行くことに。
承:赤ずきんは道中で狼にだまされ、寄り道をしてしまった。
転:赤ずきんがおばあさんの家に行くと、おばあさんは既に狼に食べられていた。狼は赤ずきんのこともだまして食べてしまう。
結:おばあさんの家の異変に気がついた狩人が、赤ずきんとおばあさんを助け出し、赤ずきんは無事に家に帰れた。
赤ずきんの物語では、「承」で狼が登場し、不穏な雰囲気を漂わせます。
「転」ではなんと、おばあさんが狼に食べられていたという事実が分かるだけでなく、主人公の赤ずきんまで食べられてしまうので、かなりショッキングな展開です。
しかし、最終的には狩人によって助けられてハッピーエンドになるので、安心できますね。
小説の書き方の流れ
起承転結の例文を見て、理解が深まったところで、小説を書いた経験があまりない人のために、小説の書き方の流れを簡単に説明します。
1. テーマを決める
まずは物語のテーマを決めましょう。
何についての物語を書きたいのか、読者に何を伝えたいのかを考えてみてください。
2. ジャンルを決める
恋愛、SF、ミステリー、ファンタジー、ホラー、歴史ものなど、小説には様々なジャンルが存在します。
最初は自分が好きなジャンルを選んでみると良いでしょう。
3. ターゲットを決める
どんな年齢層や性別の人に向けた小説にするかを考えます。
ターゲットによって、文章表現や物語の内容が違ってくるので、必ず決めておきましょう。
4. プロットを作る
プロットとは、小説のあらすじを簡単にまとめたストーリーの構成です。起承転結を意識しながら、物語の流れを作っていきましょう。
5. キャラクターを作る
小説に登場するキャラクターの設定を考えます。大切なのは魅力的なキャラクターを作ることです。
最低でも、キャラクターの名前、年齢、性別、職業、性格はここで決定しておきましょう。
小説家を目指すなら専門のスクールへ通うのがおすすめ
これまで起承転結の内容や起源、例文、小説の書き方をご紹介してきました。
起承転結は、小説やシナリオを作成する際の基本的なテクニックです。
これから小説を書きたいと思っている人は、ぜひ起承転結を意識して物語を考えてみてくださいね。
プロの小説家を目指すのであれば、専門のスクールに通って学ぶことをおすすめします。
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