児童文学とは?主なジャンルと日本・海外の有名作品、執筆時のポイントを紹介

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    子どもが読書の楽しみを知るきっかけとなる児童文学。

    この記事では、そんな児童文学の主な種類や有名な日本作品・海外作品を紹介します。

    一般文学と比べた執筆時のポイントについても紹介しますので、読む側から書く側になりたいと考えている人もぜひ参考にしてみてくださいね。

    • この記事の監修者
    • アミューズメントメディア総合学院は、東京恵比寿にあるゲーム、アニメ、マンガ、小説、声優などの業界や職業を目指す方のための専門の学校です。小説・シナリオ学科のurlはこちら
    • 小説・シナリオ学科では、1年次から個別で文章力の指導や、発想心理学、アイデア創造、キャラクター造形、世界観設定などを学び、文章作成における基礎を学びます。また2年次では、シナリオやトレンド分析など売れる作家となるための勉強を行っていきます。
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    児童文学とは

    児童文学とは一般的に、子ども向けに書かれた文学作品のことを指します。

    0歳〜10代の子どもを主な読書対象としているため、読みやすく、挿絵やイラストが入っているものが多いのが特徴です。

    ただし、実際には大人気の「ハリー・ポッターシリーズ」のように子どもから大人まで楽しめる作品も多いため、明確に定義するのが難しいジャンルでもあります。

     

    児童文学の主なジャンルと有名作品

    児童文学の主なジャンルと有名作品

    作者が子どもを主な読書対象として執筆した場合、その作品は児童文学という分類になるため、児童文学の範囲は非常に幅広いのが特徴です。

    そのなかでも主な児童文学のジャンルとしては、以下の種類があげられます。

     

    • 絵本
    • 童話
    • ファンタジー
    • SF
    • ヤングアダルト
    • ライトノベル
    • ノンフィクション
    • 伝記

     

    絵本

    絵と文で構成される子ども向けの本です。

    0歳の赤ちゃんから小学校高学年向けのもの(12歳頃)まで、子どもの発達段階や年齢に応じてさまざまな内容のものがあります。

     

    海外の有名作品:

    はらぺこあおむし(エリック・カール・1969)

    スイミー(レオ・レオニ・1963)

    わすれられないおくりもの(スーザン・バーレイ1986) など

     

    日本の有名作品:

    ぐりとぐら(中川李枝子(作)・山脇百合子(絵)・1963)

    100万回生きたねこ(佐野洋子・1977)

    からすのパンやさん(かこさとし・1973) など

     

    童話

    読み聞かせなど、子どものために創作された物語のことです。

    古くから語り伝えられてきた「桃太郎」などの昔話や、教訓的な内容を含む「イソップ物語」などの寓話などもこのジャンルに含まれます。

     

    海外での有名作品:

    グリム童話(シンデレラ、赤ずきん、白雪姫など)
    イソップ物語(北風と太陽、うさぎとかめ、オオカミ少年など)
    海外の民話(おおきなかぶ、3匹のこぶた、ジャックと豆の木など)

    日本での有名作品:

    桃太郎
    さるかに合戦
    こぶとりじいさん など

     

    ファンタジー

    空想上の世界を舞台する架空の物語です。

    ドラゴンなどの想像上の生き物が登場したり、魔法などの超自然的な現象が起こったりします。

    世界観のベースとして伝承や神話を採用しているものが多いのも一つの特徴だといえるでしょう。

     

    海外での有名作品:

    ハリー・ポッターシリーズ(J・K・ローリング・1997)
    指輪物語(J.R.R.トールキン・1954)
    モモ(ミヒャエル・エンデ・1973) など

     

    日本での有名作品:

    魔女の宅急便(角野栄子・1985)
    銀河鉄道の夜(宮沢賢治・1934)
    精霊の守り人(上橋菜穂子・1996) など

     

    SF

    サイエンスフィクションの略称で、科学的な知識や裏付けに基づいた物語です。

    未来の世界や宇宙などが舞台として選ばれることが多く、同じく空想の世界を描く幻想的・神秘的なファンタジーに対して、ロボットやタイムトラベルなど科学的な要素が強いという特徴があります。

     

    海外での有名作品:

    海底二万里(ジュール・ヴェルヌ・1870)
    宇宙戦争(H・G・ウェルズ・1898)
    アルジャーノンに花束を(ダニエル・キイス・1959) など

     

    日本での有名作品:

    きまぐれロボット(星新一・1966)
    時をかける少女(筒井康隆・1967)
    No.6 など(あさのあつこ・2003)

     

    ヤングアダルト

    10代を主な読者対象とする児童文学と一般文学の中間のジャンルです。

    YAと略され、実際に児童書から大人向けの本に移行する10代向けの本を集めた「YAコーナー」を設置している図書館も少なくありません。

    友情や恋愛、家族や進路関係など、思春期特有の悩みや複雑な感情をテーマとした作品が多いのが特徴です。

     

    海外での有名作品:

    ライ麦畑でつかまえて(J・D・サリンジャー・1951)
    赤毛のアン(L・M・モンゴメリ・1908)
    穴(ルイスサッカー・1998) など

     

    日本での有名作品:
    都会のトム&ソーヤ(はやみねかおる・2009)
    フリーター、家を買う(有川浩・2009)
    バッテリー(あさのあつこ・2000) など

     

    ライトノベル

    日本における比較的新しい小説のジャンルで、ヤングアダルトと同じく、10代の中高生をターゲットとしたジャンルです。

    ヤングアダルトよりもエンターテイメント性が強く、イラストや挿絵、登場人物(キャラクター)などの点でアニメ・漫画要素が強いという特徴があります。

     

    有名作品:

    ソードアート・オンライン(川原礫・2009)
    とある魔術の禁書目録(鎌池和馬・2004)
    僕は友達が少ない(平坂読・2009) など

     

    ノンフィクション

    実際に起こった事件や出来事、作者の実体験などを描くジャンルです。

    実話に基づいているため、社会問題や道徳について考えさせられる内容が多くなっています。

     

    海外での有名作品:

    アンネの日記(アンネ・フランク・1947)
    夜と霧(ヴィクトール・フランクル・1946)
    サクラー日本から韓国に渡ったゾウたちの物語(キム・ファン・2007) など

     

    日本での有名作品:

    星になった少年(坂本小百合・2001)
    タロとジロ 南極で生きぬいた犬(東多江子・2011)
    五体不満足(乙武洋匡・1998) など

     

    伝記

    実在する人物の記録についての記録や文書です。

    児童文学では、何らかの形で歴史に名を残した人物の生涯をストーリー仕立てで描いたものが多く見られます。

     

    海外作品でよくとりあげられる偉人:

    ヘレン・ケラー
    マザーテレサ
    エジソン など

     

    海外作品でよくとりあげられる偉人:

    福沢諭吉
    野口英世
    坂本龍馬 など

     

    児童文学を書く時のポイント

    児童文学を書く時のポイント

    「読書が好き」「幼い頃よく本を読んでいた」という人のなかには、大人になった今、読む側から書く側になりたいと考えている人も多いでしょう。

    児童文学を書くとき、一般文学と比べて何を意識しなければならないことはあるのでしょうか?

    児童文学を執筆するときに気をつけるべきポイントを紹介します。

     

    成長のきっかけとなるテーマを設定する

    児童文学は、大人まで楽しめる内容のものも多いジャンルですが、その主な読書対象はあくまでも子ども。

    このため作品のテーマは、子どもの未来につながったり、成長のきっかけとなったりするようなものに設定することが大切です。

    いじめやいのち、戦争と平和など自分ごととして一人ひとりが考えてほしいテーマや、友情や愛情の大切さなど、子どもたちに物語を通して伝えたいことをテーマに執筆しましょう。

     

    読みやすさを意識する

    主な読書対象が子どもであるということは、読みやすさも重要になります。

    絵本など対象年齢が低い本の場合は漢字をひらく、できるだけ簡単な言葉を使う、反対に小学校高学年などが対象の場合は、読書を楽しみながらさまざまな語彙や知識を身につけられるような工夫が求められるでしょう。

     

    子どもの視点に立つ

    児童文学では、「雲の上に乗りたいな」「どうして空は青いの?」など子どもならではの気持ちや疑問を大切にしなければなりません。

    幼い頃の自分を思い出してなるべく同じ目線に立ち、子どもに寄り添った描写を心がけましょう。

    実際に子どもと遊んだり、触れ合ったりしてみると、おもしろい表現や執筆のヒントにつながるかもしれません。

     

    まとめ

    子どもを主な読書対象とする児童文学では、絵本やファンタジー、SFや伝記など幅広いのが特徴です。

    「懐かしいあの頃を思い出したい」「もっと児童文学について知りたい」という方は日本や世界でロングセラーとなっている作品を読んで、それぞれの世界を味わってみてくださいね。

     

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