【ミステリー小説の書き方】基本のポイントと山場を作るコツ

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    ミステリー小説はドラマ化や映画化されることも多い人気のジャンル。読んでいるうちに、「自分もミステリー小説を書いてみたい」と思ったことがありませんか? しかし、トリックやアリバイを考えながら、読者にとって面白い内容を考えるのは簡単ではありません。

    そんな方のために、今回はミステリー小説の書き方についてわかりやすく解説していきます。基本のポイントと、山場を作るコツについて解説しているので、これから執筆にチャレンジしてみようと思っている方はぜひ最後まで目を通してみてください。

    • この記事の監修者
    • アミューズメントメディア総合学院は、東京恵比寿にあるゲーム、アニメ、マンガ、小説、声優などの業界や職業を目指す方のための専門の学校です。小説・シナリオ学科のurlはこちら
    • 小説・シナリオ学科では、1年次から個別で文章力の指導や、発想心理学、アイデア創造、キャラクター造形、世界観設定などを学び、文章作成における基礎を学びます。また2年次では、シナリオやトレンド分析など売れる作家となるための勉強を行っていきます。
    • ライトノベル専攻や文芸小説専攻、ゲームやアニメシナリオライターを目指す人のためのアニメ・ゲームシナリオ専攻があり、それぞれのジャンルに特化した技術を学べますので、 是非、体験説明会に参加してみてくださいね!
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    ミステリー小説とサスペンス小説・推理小説との違いは?

    ミステリー小説と似ているジャンルの小説には、サスペンス小説や推理小説があります。明確な定義があるわけではありませんが、ざっくりと次のような違いがあるため知っておくと良いでしょう。

    ミステリー小説 “謎”に焦点が当てられた小説です。メインとなる謎を解き明かしていくストーリー展開となります。
    サスペンス小説 恐怖や不安といった心理描写に焦点が当てられた小説です。登場人物に感情移入しやすくスリルのあるストーリー展開となります。
    推理小説 ミステリー小説に含まれるジャンルの一つで、“謎解き”に焦点が当てられた小説です。読者が読みながら一緒に謎解きできるようなストーリー展開となります。

     

    ミステリー小説の書き方【基本をおさえておこう】

     

    小説を書く際はまず土台となる“プロット作成”を行うのが基本です。プロット作成のやり方や手順は書く人によって異なりますが、舞台の設定やストーリーの大枠はこの時点で作ってしまう場合がほとんどです。

    この記事で紹介していくポイントは、プロット作成で活かしやすいでしょう。

    小説の書き方についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も目を通してみてください。
    >小説の書き方【著作実績700冊|プロット〜ストーリーまでプロが完全解説】

    どんな謎に焦点を置いて書くかを明確にする

    ミステリー小説における“謎”は、大きく3つに分類することができます。

    まず1つ目は「誰がやったか」。話の途中まではAが犯人だと思っていたものが実はBだった、といったようにどんでん返しの展開を作りやすくなります。

    2つ目は「なぜやったのか」。キャラクター設定が重要になりますが、人間ドラマのように感情移入のしやすい展開になるでしょう。

    3つ目は「どうやってやったのか」で、推理小説はこれに当てはまります。

    これらを参考に軸を1本置いておくことで、読者をハラハラワクワクさせるような謎を提示することができるでしょう。いくつかの要素を組み合わせてみるのもいいかもしれません。

    王道パターンとその特性を知っておく

    数多くのミステリー小説がこの世に溢れている中で、王道と呼ばれるパターンがいくつかあります。それぞれにストーリーや展開の特性があるため、把握しておくと物語を構成しやすいでしょう。

    隔離 ・天災や事故などで外部との連絡手段が断たれて隔離されてしまう中で、殺人事件や怪奇現象などが起きる

    ・逃げ場がないのでストーリーの山場を作りやすい

    ・登場キャラクターや行動範囲を絞れるのでストーリーがわかりやすい

    素人探偵 ・自分の身の回りで起きた事件を解決する素人(事件現場に居合わせた、被害者の関係者であるなど)が主人公のストーリー

    ・素人ならではの感性や知識を活かして謎を解く面白さがある

    ・素人であることを理由に、事件に関係する専門知識をストーリー内で読者に説明できる

    ・素人が事件を追うことになるキッカケを自然に作るのが重要

    倒叙ミステリー ・犯人がわかっている状態からストーリーが始まる

    ・犯人目線でストーリーが描かれることが多い

    ・犯人側に感情移入しながら追われるスリルを味わうことができる

    警察 ・警察官や捜査官が関わる事件を解決していくストーリー

    ・事件との関わりを自然に演出できる

    ・犯人が警察関係者だったなどというどんでん返しのストーリーを展開しやすい

    この他にもさまざまな王道パターンがありますが、実際にたくさんのミステリー小説を読んで、自分が書いてみたいジャンルを見つけてみるといいでしょう。

    読者が謎解きに参加できるような構成を意識する

    ミステリー小説を好んで読む読者は、作品に入り込み、推理を楽しみます。そのため、本の中で勝手に推理が進んでいき、気づいたら解決しているようなストーリーの展開では読み手におもしろさを感じてもらえません。

    ミステリー小説において、「主人公=読者」となるような構成を意識しましょう。

    読者が納得のいくトリックを考える

    前述したように、読者はミステリー小説を読みながら推理をすることを楽しみます。そのため、推理の内容があまりにも難しすぎず、かつ、推理を楽しめるような難易度に設定しなければなりません。

    また、謎が解けたあとの“納得感”は非常に重要。

    ・解決までに全く伏線がなかった
    ・殺人のトリックが魔法や呪いだった
    ・超能力などによって解決した

    といったような理不尽な解決方法は読者をがっかりさせてしまうので、避けましょう。ただし、超能力や魔法の条件やルールが前述されている場合はOKです。

    ミステリー小説の書き方【山場を作るコツ】

    ミステリー小説を書く基本をおさえたところで、ストーリーに山場を作るコツを2つお伝えします。

    ・キャラクター設定
    ・どんでん返しのあるストーリー

    この2つが重要になってきます。

    キャラクター設定はかなり重要

    ミステリー小説では、被害者、容疑者、事件を解決する人、周りを取り巻く人など、さまざまな人が発する言葉や行動の全てが謎解きの要素として重要になってきます。そのため、登場人物のキャラクター設定はとても重要です。

    「このキャラクターの性格ならこのシーンでどんな行動を取るか」「犯人が明らかになったときどんな反応をするか」は、あらかじめ設定しておいたキャラクター像によって変わってくるので、プロット作成の段階でしっかりと決め込んでおきましょう。

    仕草の描写、まとっている雰囲気、セリフの口調などといった細かい部分まで想像するとさらに読者の想像を掻き立てます。

    どんでん返しをうまく盛り込む

    ミステリー小説だけでなく、物語の構成として重要なのが「起承転結」の流れ。どんでん返しはこの「転」の部分にあたります。このパートは読者の関心を最も引きつけやすい部分なので、これまでの流れをどう覆すかがポイントです。

    また、どんでん返しは大小をうまく使い分け、物語のさまざまな部分に散りばめていくことで読者を飽きさせない構成にできます。

    ただしこのどんでん返しも、読者の納得がいくものであることが大前提です。物語の前半からしっかりとどんでん返しの伏線を盛り込んでおきましょう。

    まとめ

    読者が読みながら推理を進めるミステリー小説では“話の筋が通っていること”が何より重要なポイントです。そして、感情移入できるような物語やキャラクター設定も大切。

    基本のポイントをおさえた上で、オリジナリティのあるストーリーを考えていくことで読者が楽しめる内容になるでしょう。ミステリー小説を書く際はぜひ、この記事を参考に進めてみてください。

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