脚本の書き方にルールはある?魅力的な脚本を書くための基本テクニックをご紹介

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    「将来は脚本家になりたい」という人の中には、独学で脚本を書いている人も多いでしょう。

    「自分ルールで何となく脚本を書いている」という人も、結構いるかもしれません。

    しかし、映画やアニメなどのプロの現場で使われる脚本には、書き方のルールが存在します。

    この記事では、脚本の基本的な構成や書き方のルール、脚本家を目指すなら知っておきたい専門用語などをご紹介します。


    • この記事の監修者
    • アミューズメントメディア総合学院は、東京恵比寿にあるゲーム、アニメ、マンガ、小説、声優などの業界や職業を目指す方のための専門の学校です。小説・シナリオ学科のurlはこちら
    • 小説・シナリオ学科では、1年次から個別で文章力の指導や、発想心理学、アイデア創造、キャラクター造形、世界観設定などを学び、文章作成における基礎を学びます。また2年次では、シナリオやトレンド分析など売れる作家となるための勉強を行っていきます。
    • ライトノベル専攻や文芸小説専攻、ゲームやアニメシナリオライターを目指す人のためのアニメ・ゲームシナリオ専攻があり、それぞれのジャンルに特化した技術を学べますので、 是非、体験説明会に参加してみてくださいね!
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    映画の脚本は「3幕構成」が基本

    映画の脚本は「3幕構成」が基本
    映画の脚本を書くときは「3幕構成」にするのが基本です。

    特に英語圏では、映画の脚本のほとんどが、この構成になっています。

    1幕、2幕、3幕それぞれに役割があるので、それらを意識して脚本を書くと、観客にとって分かりやすい物語になります。

    例えば、ピクサー映画は1幕、2幕、3幕の比率が1:2:1になっている作品が多いのが特徴です。

    「3幕構成」のそれぞれのパートについて、詳しく説明していきます。

    1幕で状況設定を伝える

    1幕は、ストーリーの発端になるパートで、登場人物や物語の世界観、状況設定の説明をします。

    どんな人物がいて、それぞれの登場人物がどんな目的を持っているのか、どんな状況なのかという設定を、明確に観客に伝えましょう。

    この1幕で、観客を映画の世界に引き込み、登場人物のその後に興味を持たせられるかどうかが、非常に重要になってきます。

    映画を観たときに、冒頭で面白くないと感じる場合は、この1幕で説明すべきことがしっかりとされていない可能性が高いです。

    また、1幕目はストーリーの発端(起承転結の「起」)に当たるので、何かが起きたことがきっかけで、主人公が困難に直面するという流れを描き、2幕につなげます。

    2幕で主人公の葛藤を描く

    2幕はストーリーの大半を占めるパートであり、登場人物が困難や乗り越えるべき壁にぶつかり、葛藤します。

    この段階では、まだ主人公が抱える問題は解決されません。

    主人公の葛藤や苦労を描くことで、観客が感情移入できるようにします。

    主人公が簡単に障害を乗り越えてしまっては、いまいちストーリーが盛り上がらず、観客に共感してもらえるような魅力的な主人公になりません。

    主人公が問題を解決することを邪魔する、大きな障害が必要となります。

    多くの映画では、主人公よりも敵役が優勢になり、主人公は大ピンチに陥ります。

    観客がハラハラ、ドキドキしながらも応援したくなる主人公を生み出したいなら、心が痛んでも敢えて主人公を辛い境遇に立たせましょう。

    また、このときに、3幕で問題が解決されることを示唆する伏線が表現できると、より奥深い物語になりますよ。

    3幕で問題を解決し、結末を描く

    3幕は、主人公が困難を乗り越えて問題を解決するパートです。

    主人公が目標を達成する場面であり、物語のクライマックスと言えます。

    3幕では、主人公の人間性が物語の冒頭から変化していることが大事なポイントです。

    主人公が変化すれば当然、主人公以外の登場人物も影響を受けて変化していることになります。

    また、これまでに張ってきた伏線は、この3幕で回収するようにしましょう。

    この物語を通して伝えたいテーマを、観客が感じ取れるような脚本にすると、感動がより大きくなります。

    脚本を書く前に知っておきたい専門用語

    脚本を書く前に知っておきたい専門用語
    プロの現場で使用される脚本には、専門用語が使われています。

    脚本家を目指すのであれば、最低限知っておきたい専門用語をご紹介します。

    柱とは、そのシーンの場所や時間の指定を書いたものです。

    柱は文頭に「〇」をつけて書かれます。例えば、場所が主人公(花子)の部屋のベランダで、夕方のシーンの場合は以下のようになります。

    (例文)
    〇アパート・花子の部屋・ベランダ(夕)

    柱は、脚本のシーンをどこの場所でどの時間帯に撮影したら良いのかという、制作側への指示です。

    特に、時間の指定は照明スタッフへの指示にもなるため、明確に記す必要があります。

    一般的には、「早朝」「朝」「夕」「夜」「深夜」と表記し、昼は表記を省略する場合が多いです。

    柱を書くことによって、脚本家が頭の中で描いているイメージをより正確に監督に伝えることができます。

    ト書

    ト書とは、登場人物の動作やそのシーンに映る情景などを書いたものです。

    ト書は、原稿用紙3マス分下げて書くことが多いです。先ほどの例文を使うと、以下のようになります。

    (例文)
    〇アパート・花子の部屋・ベランダ(夕)
       花子、悲しそうに夕日を見つめる。

    ト書を書くときは基本的に、主語の後ろの「が」は必要ありません。

    つまり、「花子が、悲しそうに夕日を見つめる。」と書くよりも、上記の例のような書き方の方が好まれます。

    また、実際に脚本を書いてみると、ト書をどこまで書けば良いのか悩むことでしょう。

    そのような場合は、シーンとしてカメラに映るかどうかを基準に考えてみてください。

    セリフ

    セリフはご存知の通り、役者さんが何をしゃべるかを書いたものです。

    セリフを書くときは以下のように、必ず役名を表記してから、しゃべる内容をカギかっこ「」で表記します。

    (例文)
    太郎「花子、何食べたい?俺は、花子の食べたい物を食べたいな。」

    セリフが2行以上になる場合は、以下のように2行目以降は2マスから書き始めます。

    (例文)
    花子「え〜そう言われるとなんか、迷っちゃうなぁ…
    あ、そうだ!カレーがいいかな!あ…でも昨日の夜ご飯、カレーだったっけ。
    え〜と…じゃあ、オムライスが食べたい!」

    また、感情や動作を交えてセリフを表現したい場合は、以下のようにかっこ()で表します。

    (例文)
    太郎「(苦笑いで)オムライスは一昨日の夜に食べただろ」

    プロの脚本家を目指すなら専門の学校で学ぶのがおすすめ

    これまで、脚本の構成や専門用語について解説してきました。

    プロの脚本家には、視聴者を引きつける魅力的な物語が書ける創造力だけでなく、映像などの制作側の知識や、役者さんやスタッフさんへの指示を分かりやすく文章で書けるスキルも必要です。

    そのため、プロの脚本家を目指すのであれば、専門のスクールに通って知識や技術を身につけることをおすすめします。

    アミューズメントメディア総合学院(AMG)の小説・シナリオ学科なら、現役講師による個別指導が受けられるので、初心者からプロを目指すことが可能です。

    また、2年次にはライトノベル専攻、文芸小説専攻、アニメ・ゲームシナリオ専攻に分かれ、自分が目指す分野に関する知識をより深めることができます。

    また、「産学共同カリキュラム」によって、在学中であっても、大手出版社からプロデビューできる可能性もあります。

    プロの脚本家になることに興味がある人は、まずは無料のオープンキャンパスや、資料請求を利用してみてくださいね。

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