ご存知の方が多いかと思いますが、ライトノベルは一般的な小説とはその性質が違います。
表紙がアニメ絵になっていたり、読みやすく柔らかい文体であったりと小中学生でも手が出せるものになっています。
普通の小説家を目指していた人でライトノベルにシフトしようかと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
ライトノベルは、いくつかのポイントを押さえて書くだけでとても良くなります。
ここではライトノベルを書く上でのポイントについてお教えしようと思います。
- この記事の監修者
- アミューズメントメディア総合学院は、東京恵比寿にあるゲーム、アニメ、マンガ、小説、声優などの業界や職業を目指す方のための専門の学校です。小説・シナリオ学科のurlはこちら。
- 小説・シナリオ学科では、1年次から個別で文章力の指導や、発想心理学、アイデア創造、キャラクター造形、世界観設定などを学び、文章作成における基礎を学びます。また2年次では、シナリオやトレンド分析など売れる作家となるための勉強を行っていきます。
- ライトノベル専攻や文芸小説専攻、ゲームやアニメシナリオライターを目指す人のためのアニメ・ゲームシナリオ専攻があり、それぞれのジャンルに特化した技術を学べますので、 是非、体験説明会に参加してみてくださいね!
- 体験説明会はこちら。
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守るべきルール
ライトノベルは文章の読みやすさや柔らかさを重視しているためか、文章のルール自体を無視してしまう作家志望の方が多いみたいです。
しかし読みやすいという特性はあれど、それ以外の部分は一般的な小説と同じだということを覚えておく必要があります。
したがってライトノベルの公募に関しても、基本的な文章ルールに則って書いた方が審査員の印象が良いみたいです。
以下に小説の代表的なルールをご紹介していきます。
①改行後は1字下げる
段落変えやセリフを挟んだことなどによって改行をした場合、改行直後は1字分空白を入れてから書き始めることになります。
例文
僕は嬉々としてハンバーガーを頬張る。
「そんなに急いで食べることないのに」
彼女が心配そうに言った。
この例文ではセリフの後が改行になるため「彼女が~」の前に1文字分の空白があります。
ちなみにセリフの部分に関しては、改行されてはいるものの空白は入りません。1文字あけるのは改行後の地の文のみと覚えておきましょう。
②三点リーダー・ダッシュは2つセットで使う
三点リーダー(…)やダッシュ(ー)は二つをセットにして(……やーーのように)使います。
例文
ーー僕は目を疑った。
「嘘だろ……」
このように、沈黙や間を表したい時には2つでセットとして使います。
もし長い沈黙を表したい場合には、偶数個(2×◯個)で使いましょう。しかし、多く使いすぎるのはあまり好ましくありません。よほど長い沈黙は言葉で表すなりするのが賢明です。
③感嘆符(!)と疑問符(?)の後は1文字分空ける
セリフなどでよく使う!と?ですが、これらの後には全角または半角で1文字分の空白を入れましょう。
例文
「え? 今なんて言った?」
「だから! 次お前だって!」
例文のように文中の!と?の後には空白を入れますが、セリフの末尾(」の前)の場合は空白を入れません。
また、感嘆符と疑問符を複数で多用するのもあまり好ましくないため極力避けましょう。
④表現、表記の統一
小説内で使用する表現や表記はできる限り統一しましょう。
これは分かりやすくするために謝った例も書きます。
例文
×ガラスの破片が散乱している。僕はその散らばった欠片を拾い集めた。
○ガラスの破片が散乱している。僕はその散らばった破片を拾い集めた。
×僕の台詞は簡単なのに、彼女のセリフはとても難しそうだった。
○僕の台詞は簡単なのに、彼女の台詞はとても難しそうだった。
×2万円のコートを買った。本当は三万円するものの方が欲しかったけど、我慢した。
○2万円のコートを買った。本当は3万円するものの方が欲しかったけど、我慢した。
同義語や同じ言葉の変換表記はできる限り統一しましょう。また数値の表し方も、数字か漢字か数字+桁かなど様々ですが、統一していった方が見栄えがいいですね。
ギャグ
ギャグはライトノベルを飛躍的に面白くする要素であり、ライトノベルならではのものと言えます。
しかしギャグはウケを狙って書く分、小っ恥ずかしくなってしまったりスベることを恐れたりして書きづらい面もありますよね。
ここで忘れないで欲しいのは、最初から面白いギャグを書ける人なんていないということです。文章表現や物語構成と同じで、ギャグも何回も書いていくうちに上達していきます。
要はボケるキャラとツッコむキャラの掛け合いを上手く書くことが目標なので、会話文の訓練だと心得るといいですね。訓練次第できっとコツが身につくはずです。
公募などでは審査員がギャグを会話文のスキルとして評価する場合もあります。
キャラの描写
ライトノベルではキャラクターの魅力も作品の良し悪しを大きく左右します。作者が与える情報を基に、読者はキャラクター像を頭の中で描いていくわけです。
特に外見の描写に関してはテクニックが問われるポイントですね。もし外見の描写がほとんどない場合、読者にとっては手がかりがないためキャラクターの姿が全く想像できません。しかし反対に外見を詳細に描写しすぎても、想像する楽しさが半減してしまいますし、ひょっとすると読者のストライクゾーンから外れてしまう可能性もあるのです。
適度に外見を描写することによって、読者はその情報からある程度のイメージを持ち、そこから想像で無意識に自分好みの姿に近づけていくのです。
どの程度、またどのタイミングで描写するかというのがキャラの魅力を強めるポイントです。
世界観づくり
ライトノベルでは一般小説に比べて、異世界転生モノなどのSFチックな作品が多いです。そこには現実世界とは異なった世界観が広がっていて、独特の雰囲気や常識があります。
実はライトノベルにおいてはこの世界観づくりが非常に重要になってきます。
世界観づくりというのは言うなればその作品の主軸となる物語のルールを決めることでもあります。
漫画ではありますが、その分かりやすい例として「デスノート」がありますね。名前を書き込むとその者が死ぬという”デスノート”というアイテム。そして顔と名前がわかっている相手でなければ殺せないというルールなどが物語をより面白くします。
いかに世界観を設定するかによって、物語の進む方向や面白さが変わってきます。上手くルール決めされた小説は展開の幅も広くなり、書いていても面白くなるでしょう。
推敲
どんなに有名な小説家でも、第1稿を書き上げた段階で完璧な作品に仕上がっている人などいません。編集者がチェックし、校閲担当が校閲し、直してまた2稿を仕上げていくというように何回も直して作品として仕上げていきます。
アマチュアの作品には出版社の編集がつかないため、これを自分でチェックしなければなりません。「気をつけて書いたから大丈夫」と思ってしまうこともありますが、執筆時は書くことに集中しているため、見落としてしまうミスもあるんです。
1稿書き上げたら時間を置き、一度作品を読み直してみましょう。誤字や脱字、文章や文脈の違和感、語彙の間違いなど細かいところまで見ていくことで作品をさらに洗練させることができるはずです。
まとめ
ライトノベルは一般小説に比べて簡単だというイメージを持たれがちですが、特有の難しさも秘めています。
基本ルールをはじめ、ギャグや世界観などラノベらしさを意識しつつ質を高めることで、さらにクオリティの高い作品に仕上げることができるはずです。
ライトノベル特有のポイントをしっかり把握し、一般小説にない良さをたくさん出していきましょう。
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