小説を書くと決めたら、もう早く書きたくて書きたくて、何の準備も算段もなしに書き始めてしまったという人はいませんか?
小説を書くことが好きな人なら特に、とにかく書きたいという気持ちが抑えられない時というのもありますよね。
しかしご存知の通り、新人賞に応募する新人作家も、何万部も売れる売れっ子作家も、いきなり原稿を書き始める人はほとんどいません。
ということでここでは、小説を書き始める前にしなければならない準備についてお話ししたいと思います。
- この記事の監修者
- アミューズメントメディア総合学院は、東京恵比寿にあるゲーム、アニメ、マンガ、小説、声優などの業界や職業を目指す方のための専門の学校です。小説・シナリオ学科のurlはこちら。
- 小説・シナリオ学科では、1年次から個別で文章力の指導や、発想心理学、アイデア創造、キャラクター造形、世界観設定などを学び、文章作成における基礎を学びます。また2年次では、シナリオやトレンド分析など売れる作家となるための勉強を行っていきます。
- ライトノベル専攻や文芸小説専攻、ゲームやアニメシナリオライターを目指す人のためのアニメ・ゲームシナリオ専攻があり、それぞれのジャンルに特化した技術を学べますので、 是非、体験説明会に参加してみてくださいね!
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ジャンルを決める
自分が書きたい小説のジャンルを決めておきます。
小説のジャンルには、主に以下のようなものがあります。
- 恋愛
- 青春
- コメディ
- ミステリー
- ファンタジー
- SF
- ホラー
- バトル
中には”青春ファンタジー”や”ラブ(恋愛)コメディ”のように複数を組み合わせ多様なジャンルの小説もありますよね。
自分がどんなジャンルの小説を書こうとしているのか定めておくことは、書いているうちに物語の芯がブレないようにするためにもとても重要です。
プロットを作成する
ジャンルが決まった後は、プロットを作成します。
プロットというのは俗に”小説の設計図”なんて言われていたりしますが、要は小説のストーリーの流れを手短にまとめたものです。
あらすじと勘違いしてしまう人が時々いますが、あらすじというのが読み手に「読んでみたい」という気持ちを起こさせるために書くのに対して、プロットはあくまで自分、もしくはその小説の制作に携わる人がストーリーの全容と流れを把握できるように書くものです。内容的なことを言うと、あらすじは導入部分や設定などをもとに見どころを示して結末は隠しますが、プロットは終始単調に、結末までを明確に書いてしまいます。
プロットの時点で細部までしっかり決めてしまう人もいれば、プロットは大まかに決めておいて書き進めていきながら細部を固めていくという人もいます。そこは人それぞれですので、各々に適したやり方で良いかと思います。
キャラクターを設定する
ある程度のストーリーを決めたら、次にキャラクターを設定します。
主人公をはじめ、ヒロインや親しい友人、親族、また主人公のライバル的な存在など様々な人物が考えられます。
性別や年齢、職業などを設定していき、主要なキャラクターにおいては細かい容姿や性格なども明確に考えておくと、いざ執筆する際に想像力が広がるでしょう。
また、余裕があれば相関図を描いてみてもいいかもしれません。登場人物同士の関係性を把握していなければ、執筆時に混乱してしまう可能性があります。
ネタとなる出来事や発想をメモしておく
普通に生活していて、ふいに面白いアイデアが浮かぶことってありませんか?
発想というのはじっと机に向かって思い巡らせている時ではなく、日常生活の中の何気ないタイミングで降ってきたりするものです。
そんな時にはその発想のメモを取っておくことをおすすめします。
小説を書いていてアイデアに行き詰まった時にそのメモがヒントをくれたり、もしくはそのメモの中から全く新しい小説の案が浮かんだりすることもあるかもしれません。
また、日常で起きたちょっとした出来事でも小説のアイデアになり得ます。少しでも気になったことや、「これは使えるかも」と思ったものは積極的にメモしておくと後で自分を助けてくれるかもしれません。
まとめ
小説を書き始めるまでには様々な準備が必要なのですね。
面倒臭いと思ってしまいそうなものもありますが、ある程度の準備をしてから書きはじめなければ執筆中に行き詰まってしまったり、取り返しのつかない矛盾を生んでしまったりする可能性もあります。
少しの苦労ですので、厭わずに取り組んでおくことが大切です。
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