株式会社トリガーの取締役を務める舛本和也氏が来校。アニメスタジオの考え方や技術=DNAを学ぶ特別講義を実施しました。
⇒特別講義の概要はこちら

株式会社トリガー 取締役
アニメーションプロデューサー
2000年に制作進行としてアニメ会社に就職。デジモンシリーズ・金色のガッシュベル・おジャ魔女どれみ(東映アニメーション)やポポロクロイス物語・とっとこハム太郎劇場(トムスエンターテイメント)、はじめの一歩(マッドハウス)等に携わる。2006年にGAINAX入社。
「天元突破グレンラガン」(TVシリーズ・劇場等)の制作デスク&制作プロデューサー、「Panty & Stocking with Garterbelt」のプロデューサーを担当。2011年、今石洋之、大塚雅彦とともに株式会社トリガー設立。「ダンジョン飯」「GRIDMAN UNIVERSE」「キルラキル」「ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨン」「宇宙パトロールルル子」「SSSS.GRIDMAAN」「プロメア」ではアニメーションプロデューサーを担当。『アニメを仕事に トリガー流アニメ制作進行読本』著(星海社)。

講義の冒頭では、国内と海外の売上を比較したアニメ産業や制作会社の売上、日本で制作されたアニメの海外展開に関するレポートなどを挙げながら、アニメーション業界の現状について触れていただきました。さらに、そこから見えてくるアニメ業界全体の課題についてもご紹介いただくなど、今後のアニメ業界を担う学生たちはメモを取りながら真剣にお話を聞いていました。
アニメ業界の現状を知ることで、アニメが年間で何作品つくられるのか、クリエイターは何人必要なのかなど、数年先の見通しを立てることができます。「皆さんがよく名前を聞くようなアニメ制作スタジオは、2029年まで制作や新人育成の計画が既に決まっています」と、舛本さん。技術指導だけでなく、こうした業界の最新情報を授業の中で聞けるのは、とても貴重なことです。

また、アニメ業界の職種について「アニメーターの数が足りていないという現状があります。その理由は、作品数が増えているからです。トリガーを含め、制作スタジオは皆さんを求めています。技術職なので、誰でも良いから採用するということはできませんが、アニメーターを目指している皆さんにとっては良い状況だと思います」と、舛本さんはおっしゃいます。
加えて、もともとアニメーターを目指していらっしゃったものの、現在はプロデューサー、会社の常務取締役として活躍されている舛本さん自身のご経験から「アニメに関わる仕事って、アニメーター以外にもたくさんあるんですよ。今は自分の好きなことを目指して良いと思うけれど、結果的にその目標が叶わなかったとしても、絵を描く以外の能力を活かせる場所はたくさんあるので、諦めずにアニメ業界を目指し続けてほしいです」と、話してくださいました。
さらに、トリガーで制作中の「ダンジョン飯」の原画や絵コンテなどもたくさんお持ちいただき、休憩時間中も熱心に研究している学生が大勢いました。講義終了後は、個別にポートフォリオを見ていただき、その場でアドバイスもいただきました。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
AMGの講師は全員が業界の第一線で活躍する「現役のプロ」。
協力企業様、講師の皆様と共に、エンタメ業界を目指す在校生へ、今後も実りある講義を提供していきます。
産学共同カリキュラムや授業内容は資料請求又はオープンキャンパスで詳しくご説明しています。