スポーツ作品をはじめ、数多くの作品でアクション作画監督を務める立中順平氏が来校。アニメスタジオやクリエイターの考え方、技術=DNAを学ぶ特別講義を実施しました。
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アニメーター/作画監督
ディズニー・アニメーションジャパン出身。アンサー・スタジオを経て現在はフリーとして活躍。『MAJOR -メジャー-』や『ダイヤのA』シリーズなどの野球アニメでアクション作画監督を歴任。『ユーリ!!! on ICE』では安彦英二氏と連名でフィギュアスケートアニメーションを手掛けた。日頃からスポーツの動きを分析し、実験的に紙に書き起こす作業を行うなど、動きのメカニズムへの探究心の強さや観察眼、そうした長年の経験に裏打ちされた確かな技術によりスポーツシーンなどのアクション作画では高い精度を誇る。YouTube『LiveUPボーンデジタル』チャンネルにて、毎週水曜に視聴者の質問に答えながら雑談やクイックスケッチ配信などを行っている。

ウォーミングアップとして、授業の冒頭で3分×5セットのクロッキーを行いました。立中氏がモデル役で様々なポーズをとってくださるなか、学生たちは懸命に鉛筆を動かし、絵を描いていきます。
その後、「何を意識しながら絵を描いているのか」について、ご自身が前日に描いたクロッキーとともに詳しく説明してくださった立中氏。「頭、胸、腰の3つの塊を捉えて描くのが良いです。この3つは身体の中でも特に強固な骨で支えられているパーツだからです。そして、このパーツがどっちを向いているか、どう配置されているかを把握することが大切です」と、3つのパーツを軸にしたクロッキーの描き方について教えてくださいました。

また、応用編として、写真を見ながら立中氏と一緒に3パーツの配置を決めてから絵を描いていく練習を繰り返し行いました。
手指の関節を曲げる仕草から、筋肉の伸び縮みなどについても分かりやすく説明してくださった立中氏。「輪郭線だけで絵を動かそうとすると、やっぱり上手くいかないことが多くて。だから、中身をしっかり動かして、そこにキャラクターをのせていきます。そのとき感覚ではなくて、解剖学のような中身の知識があると細かい部分まで理解しながら描くことができるので、より良いと思います」と教えてくださり、人体の構造をいち早く捉えるためのコツをしっかりと学ぶことができました。
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