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アニメ「名探偵コナン」鈴木園子役で知られる松井菜桜子先生(声優学科講師)のパーソナルインタビュー

長年ご指導いただいている先生、学生たちから人気の先生など、AMG「名物講師」にインタビュー。エンタメ業界のプロとして、若い世代を育てる講師として活躍する先生方のパーソナルな一面をお届けします。

松井 菜桜子先生

代表作

【アニメ】「名探偵コナン」鈴木園子、「ハピネスチャージプリキュア!」妖精リボン、「ONE PIECE」モネ、「トリコ」ラブ、「ガンダムZZ」ルー・ルカ、「デスノート」南空ナオミ、「ハイスクール奇面組」宇留千絵、「サイレント・メビウス」香津美・リキュー
【映画(吹き替え)】『ゴースト』デミ・ムーア、『フレンチ・キス』メグ・ライアン
【ナレーション】「奇跡体験アンビリバボー」「高橋尚子のスマイルプロ」
他、多数

担当学科/科目

声優学科/アフレコ

AMG講師歴

20年程

好きなもの

ゲーム:『スイカゲーム』
映画:『トップガン』『グレイテストショーマン』
言葉:「どんな人(悪役キャラ)にもその人にとっての正義がある」

デイリールーティーン

寝る前にベッドの上でストレッチ
滑舌の練習方法として、口角をあげて表情筋を鍛えることが大事なので、笑顔で顔の筋トレも

休日の過ごし方

関東のアウトレットはすべて制覇!アウトレットパトロール

挑戦したいこと

筋トレと英会話

一日のスケジュール

7:00

起床

8:00

朝食

10:00

声優学科の演技レッスン開始

17:00

声優学科の演技レッスン終了

声優の仕事に加え、プロダクションの社長業やスタジオ運営をおこなっているため、キャスティングや収録の立ち合い、スタジオ業務全般

20:00

夕飯

21:00

台本を細かく確認、次の日のお仕事のイメージトレーニング、ニュース番組のチェック、「よしもと新喜劇」を観る など

2:00

就寝

INTERVIEWミュージカル俳優に憧れた松井先生が、声優の道を選ぶまで

ピアノ、絵画、ダンスなど、様々な習い事をしながら過ごした学生時代。松井先生の夢は、ミュージカル俳優だった。

松井先生「幼少期から、ピアノ教室や絵画教室など、色んな習い事に通わせてもらってました。学生時代は、テレビ局に勤めていた姉から舞台のチケットをもらうことも多く、劇団四季などの公演を観に行ってましたね。そこで、ミュージカル俳優に憧れを持って、高校生の時はバレエや創作ダンスの教室に通いながら、小劇団の公演にも参加していました」

ミュージカル俳優を目指す中で見つけた“本当に向いているもの”。「声がいいね」という周囲の言葉に後押しされ、声優の道へ。

松井先生「高校卒業後、ミュージカルの養成所に入所したのですが、オーディションで選ばれる人はみんな高身長でダンスが上手な人ばかりでした。そうした状況が続く中で、自分には向いてないのかなって。現実を見つめたほうが良いのかなって思ったのが、ちょうど二十歳ぐらいの時でした。でも、そんなときに周りの方から『声がいいね』って言われることに気づいたんです。

高校生の頃も養成所時代も喫茶店のウェイトレスやスーパーの試食販売員など、3つほどバイトの掛け持ちをしていたんですけど、お店の本社の方やお客さんから『いい声ね』って声を掛けていただくことがあって。“声優”の“せ”の字も浮かばないほど自分では全く知識がなかったんですけど、周りの方から褒められたことをこの先の進路の参考にしたほうが良いなと感じたんです。
その後、本格的に声の仕事をするため、声優の養成所に入りました」

INTERVIEW“やりがい”“幸せ”。松井先生が声優の仕事で日々感じること

長年、業界の第一線で活躍し続けているプロ声優ならではの感覚。仕事でやりがいを感じるのは“自分の心と役がシンクロしたとき”。

松井先生「声優の仕事をしていて、頭で考える演技プランを超えて、自分の心の深いところと役がシンクロできた時は、すごくやりがいを感じます。アニメのアフレコの場合は、二次元の絵に声をあてるわけですけど、長年にわたって演じてきたキャラクターは、私が喋ってるのか、そのキャラクターが喋ってるのかっていう境目がなくなる瞬間があるんですよね。まさに、シンクロしている感覚です。プロの声優でもその経験を持てるのって、なかなかないことだと思うので、これはもう本当に役者冥利に尽きるなと思います」

“ずっとこの時間が続けばいいのに”。人生の中で幸せを感じる瞬間は、“休みの日にも仕事の日にも”。

松井先生「日々の生活の中で幸せを感じる瞬間は、2つ。一つは、休みができた時に何をしようか考えている時間です。以前はハードスケジュールで、食事の時間も十分にとれず、3ヵ月休みがないような生活が続いていたので、ゆっくりできる時間がなかったんです。

同級生の友達が海外旅行に行ってるのを見て、羨ましいなと思うこともありましたけど、当時は、遊んでいる間にオーディションや仕事が奪われるんじゃないかという怖さのほうが大きくて。でも、今は自分の時間も確保できるようになって、自由に使える日に何をしようか考えられる時間があることに幸せを感じます。

もう一つは、仕事中のふとした瞬間です。30年近く続いている『名探偵コナン』のアフレコ現場で、気心の知れたメンバーたちと一緒に仕事をしているとき、この時間をあとどれくらい私は味わっていられるんだろうって思うことが多くなりました。休憩のとき、スタジオの空調の音や風で揺れる壁のカーテンを眺めながら、ずっとこの時間が続けばいいのにって。この空間にいられることの幸せをいつも噛み締めてます」

INTERVIEWAMG声優学科の講師・松井先生の思い

“声で自分の人生を変えられる”ということをもっと学びたい。その思いが、講師の仕事に繋がった。

松井先生「声優の仕事をしている時から講師の仕事に興味があったので、事務所の社長にお願いして特別講義を行うこともありました。同時に声にまつわる本を書きたいという思いもあったんです。声優や役者を目指す方だけに限らず、普段の生活の中でも声で人間関係を少し変えられたり、テンションを上げられたりという経験は多いと思うんです。

20年以上お世話になったプロダクションを辞めて、フリーランスとして活動することになった時は不安な気持ちもありましたが、ちょうどそのタイミングでAMGの講師のお話もいただいて。『声で自分の人生を変えられる』ということを勉強したい気持ちがずっとあったので、自然と講師の仕事にも繋がったんだと思います」

授業では常に、“現場に出たときにみんなが困らない知識、実践で役に立つ情報”を伝えていきたい。

松井先生「プロダクション所属オーディションの自己PRって、大抵30秒なんです。だから、授業では10秒から徐々に時間を伸ばしていって、何パターンも作る練習を行っています。まずは、自分の長所をとにかく書き出してもらいます。
うまく書けない学生がいたら、『子どもの頃に親や親戚、先生から言われたこと、周りの友達から言われること、どんな些細なことでも良いから』って声を掛けて、自分の良いところをリサーチして『自分で自分を褒める能力を高めていこう』と、常に指導しています。また、今は昔ほど大人の人との会話に慣れていない子が多いのかなと思うので、同世代の友達だけで盛り上がる話ばかりじゃなく、上の世代の人たちからも魅力的な子だなと思ってもらうにはどうすれば良いか?という視点も持ってほしいと話しています。それから、スタジオマナーにも力を入れてレッスンを行っています。

現場に入ったら、目を見てしっかりと挨拶をすることが一番大切です。その他にも、ベテランの方よりも早くスタジオに行って、新人は扉の近くに座るとか、スタジオのドアの開け閉めを行うとか、たくさんあるんですけど、初めての現場だと分からないですよね。だから、先に仲間内でリサーチしたり、分からないことは事前にスタジオのスタッフの方やエンジニアの方に聞いたり。AMGの授業の中でも実際にスタジオに入るときを想定して、挨拶の練習もしています。
現場に出たときにみんなが困らない知識、実践で役に立つ情報を学生たちには常に伝えていきたいと思っています」

学生一人ひとりの自由な発想力を大切にし、個性を褒めて伸ばしていく。それが、松井先生の指導理念。

松井先生「学生たちはまだまだ経験も足りないので、気付きが必要です。台本を見ながら、どういうシチュエーションなのか、どうしてこの言葉の繋ぎに間があるのかなど、みんなで一緒に考えるようにしています。
説明をすると学生たちが頷きながらすごく感動しているのが伝わってくるので、教えていて非常に気持ちが良いですね。

授業の課題では、滑舌のトレーニング、アニメや外画の台本の読解などを行うことが多いのですが、AMGの学生は予習、復習をしっかりとやってきている子が多いなって思います。例えば、ディレクターが、現場で自分が考えていた以上の発想を持って役者が演じた時に、新たな発見があってとても嬉しいという話をお聞きしたことがあるんですけど、私もAMGで学生たちを教えていて、そういう瞬間が何度もあって。『そこまで考えてきてくれたんだ!』とか『すごく練習してきたんだね!』とか、それは見ていて分かるんですよね。そういう時に講師としてのやりがいを感じます。

アフレコライブの発表会では、同じアニメを何十回と見ていたはずなのに、成長したなって感動して泣いてしまうんですよね。そんなときは、私が考えるその子の持つ個性を言葉にして伝え、一人ひとりの魅力を褒めて伸ばしていこうと思っています」

夢に向かって頑張る学生たちへ

松井先生「AMGは、声優を養成する学校として、独自のシステムと現役声優の講師陣の多さ、教務の先生達の熱意を感じる素晴らしい学校だと思います。『夢を、夢で終わらせない。』というキャッチコピーも素敵です。実際に、声優になるための一歩を踏み出すこと、そのためにできることはたくさんあります。まずは、日本語の専門家になることから。たくさんの本を読んで見聞を広げ、語彙力を高め、初見能力を身に付けてください」

AMGからエンタメ業界に羽ばたいていった卒業生へ

松井先生「『現場でお会いしたいです!』という卒業時の言葉を叶えて、マイク前に凛々しく立つ卒業生の後ろ姿を見ていると、『よくここまで上がってきたなぁ。辛いことも沢山あっただろうなぁ』とこみ上げてくる想いがあります。華開く時期は、人それぞれ。慢心することなく、初心の志を持ち続けて欲しいですね」

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