
AMGの産学共同・現場実践教育
AMGでは、制作現場の第一線で在校生・卒業生がクリエイターと共に作品を制作し、世に送り出す取り組みを行っています。プロの現場に参加することで実践的な能力を身に付けながら、業界への就職やプロデビューのチャンスが得られる環境を提供しています。
今回の『機械じかけのマリー』でも、その仕組みが活かされ、多数の在校生がキャラクターボイス(CV)として卒業生と共に参加しました。
さらに、アニメーション制作では卒業生の先川幸矢さんが代表を務める株式会社ゼロジー/株式会社リーベルが担当。監督にはAMGアニメーション学科講師の西村純二さんが務め、AMGの産学共同を実現した取り組みとなりました。
トークイベントを開催
2025年11月9日には、原作者のあきもと明希さん、監督の西村純二さん、声優の石谷春貴さんをお招きしたトークショーも開催しました。
「機械じかけのマリー」誕生のエピソードなど、作品に関するお話から、エンタテインメント業界の変化と未来といった大きなテーマまで、ゲストの皆様にたっぷりとお話しいただきました。

マンガ業界について、「現在は、webtoonや海外のコミック作品が数多くあり、その制作方法も「お話を作る人」と「絵を描く人」で分業になっていることも多いです。なので、絵が本当にすごく上手なんですよね。全ページフルカラーで見応えのあるマンガがスマートフォンなどで手軽に読める時代になったので、そうしたレベルの高い作品に対抗していかなければならないのは大変だなと感じます」と、あきもとさん。

縦読みコミックなどの技術の進歩について、西村さんは「最初に縦読みコミックを読んだときは、構成や演出がどうなっているのかということに興味を持ちました。演出って、技術の進歩と同時並行で変わっていくものなんですよね。例えば映像ですと、無音の時代から音がつき、色がモノクロからカラーへ変化し、デジタル化が進んでいく中で、アニメーションの制作でも当たり前のように便利になったものがたくさんあります。新しいことって本当に面白いですよね。
ただ、デジタルになって制作時間が短縮されるはずだと思っていたけれど、時間は未だに全く足りませんが(笑)。技術の進歩によって今後も可能性は格段に上がっていくと思います。その分、自分が表現したい軸をぶらさず持っていないと埋もれてしまう。そういう危機感を持ちつつ、既存のことにプラスして、まだ誰もやっていないことに挑戦していきたいです」と、話してくださいました。

また、声優の現場の変遷について石谷さんから「吹き替えの現場で、昔はスタジオの前方に設置されているモニターにイヤホンジャックをたくさん繋いでいたので、10人ぐらいの声優がマイクの前を移動しながら収録すると、イヤホンの線が真ん中でよく絡んでしまってました。それを休憩時間にほどくのが、新人声優の仕事でもあったり(笑)。アナログの時代は、今聞くと信じられないような苦労もありましたね」と、エピソードを交えたお話がありました。
トークの後は「機械じかけのマリー」のアフレコも披露され、石谷さんがアーサーに声を吹き込む様子を間近で見ることができました。マリー役は声優学科2年の学生が演じました。

最後はエンタメ業界を目指す皆さんへ「声優は、声のお仕事だけでなく、歌やダンスなど多岐にわたります。自分の好きなことを突き詰めていくのはすごく大切なことです。後悔しないように、いま出来ることを全力でやっていただければ、その先には皆さんの『好きなこと』や『得意なこと』に繋がると思います。(石谷さん)」「今日は、作品に携わってくださったお二方とお話ができてとても楽しかったです。
私は、まさか自分のマンガ作品がアニメ化するなんて思っていませんでした。なので、クリエイティブな職業を目指している皆さんにも、ぜひ大きな夢を持って取り組んでいただきたいなと思います。(あきもとさん)」「自分の技術で勝負する仕事なので時にはリスクも伴いますが、面白くやりがいのある仕事です。アニメの制作会社は近年、福利厚生なども含め、とても働きやすい環境になったので、安心して目指してください。(西村さん)」と、素敵なメッセージをいただきました。
出演・スタッフ情報
卒業生出演

トビー役 原 俊太郎さん(2024年卒) スワロウ所属
在校生出演
仁井田春彩、金田菜々美、勅使川原悠貴、小室哲平、宮浦菜々子、持月渚、石井那幸
齋藤那々子、小橋泰介、小齋優斗、片岡将海、大塚晴、三澤颯
株式会社ゼロジー/株式会社リーベル


代表取締役・プロデューサー:先川幸矢さん(2000年卒業)
西村純二さん(アニメ監督、演出家、脚本家)

AMGアニメーション学科講師
代表作:「プロゴルファー猿」、「らんま1/2熱闘編」、「逮捕しちゃうぞ」シリーズ、「今日からマ王!」シリーズ、「true tears」、「グラスリップ」、「ばくおん!!」、「ViVid Strike!」など多数
『機械じかけのマリー』作品情報

「ついに完成いたしました。機械人形(ロボットメイド)のマリーです」
元天才格闘家の少女・マリーは人間としての身分を隠し、人間嫌いの大財閥の御曹司・アーサーの屋敷に“機械人形(ロボットメイド)”として働くことになったが・・・
──正体がバレれば即処刑!?
“機械人形(ロボットメイド)”として、持ち前の無表情を活かして職務を全うし、アーサーの命を狙い襲い来る暗殺者から彼を守るため奮闘する。
しかし、マリーを溺愛するアーサーに人間だとバレるピンチも訪れ、日々ヒヤヒヤ、ドキドキ!
ロボットのふりをするメイド×人間嫌いな御曹司
笑って泣けるハートフルラブコメディ開幕!
嘘から始まる主従関係が、やがて思いがけない恋へと発展していく。
キャスト・スタッフ
【メインキャスト】
マリー:東山奈央
アーサー:石谷春貴
ノア:小林千晃
ロイ:梅原裕一郎
マリー2:小清水亜美
メイナード:梶田大嗣
ブリジット:中野さいま
イザベル:大地葉
トビー:原俊太郎(AMG卒業)
カールおじさん:山口勝平
シャーロットおばさん:高橋理恵子
【メインスタッフ】
原作:あきもと明希「機械じかけのマリー」(白泉社・花とゆめコミックス)
監督:西村純二
助監:菅野幸子
シリーズ構成:國澤真理子
キャラクターデザイン:菊地洋子
アニメーション制作:ゼロジー×リーベル
■リンク
公式HP:https://mechanicalmarie-anime.com/
公式X:https://x.com/Mmarie_anime?s=20
© あきもと明希・白泉社/機械じかけのマリー製作委員会
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