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小説『犬飼さんちの犬』にてデビューを果たしたノベルス学科在校生2名と監修をしてくださった秋口ぎぐる先生との師弟対談が実現!

産学共同カリキュラムの最新作『犬飼さんちの犬』(竹書房刊)。
今回そのノベライズを執筆し、小説家デビューを果たしたノベルス学科2年倉木佐斗志くん・各務慎一くん。
現在好評発売中の『犬飼さんちの犬』の出版を記念し、11月13日ノベルス学科の体験説明会で開催されたトークショーの様子をお伝えします!
当日は、学院講師で監修にも携わっていただいた秋口ぎぐる先生もお招きして学院の産学共同システムや執筆秘話を語っていただきました。

犬飼さんちの犬cover(上)(下)

上巻©各務慎一/吉田聡史/AMG出版工房  下巻©倉木佐斗志/吉田聡史/AMG出版工房

インタビュー前の秋口先生と学生達

今回の作品『犬飼さんちの犬』は「ノベライズ」とのことですが、そもそもノベライズとはどういったものですか?

秋口ぎぐる先生(以下秋口先生):そうですね、プロ作家として仕事をする場合、一口に「ノベライズ」と言っても形式はひとつではないんです。例えばゲームだと作品と設定資料から、アニメだったらDVDと設定資料から物語のプロットを作る。物語の内容も、「原作には無いエピソードを」というものから「特定のキャラクターにスポットを当ててほしい」というものまで様々です。

いわゆる「オリジナル」と呼ばれる小説とは違うんですね。

秋口先生:はい。元の作品が別の形で存在している、ということですね。今回は学院の内部にあるAMGエンタテインメント事業本部製作中のテレビドラマ『犬飼さんちの犬』を比較的忠実にノベライズするという仕事でした。この場合だと、ストーリーを考えるのが好きな人にとっては一番やりにくい、そしてひたすら文章を書くのが好きな人にとっては一番やりやすい仕事だったのではないでしょうか。そのあたりの感想は執筆者の2人に聞いてもらえたらと思います。

楽しそうに話す各務君と倉木君

今回のノベライズ執筆に当たっては秋口先生が二人を選ばれたということですが、ポイントはどんなところだったんですか?

秋口先生:普段指導している中で、向いてそうだなと思ったということですね。今回は実写のテレビドラマのノベライズだから一般文芸を書いている学生ということで、倉木くん。でも上下巻なんで分量も多い。だから、倉木くん同様に一般文芸寄りの文章書いている各務くんとなりました。

2人は今回プロの現場でひとつの仕事に関わり、小説家デビューを果たしましたが、実感はどうですか?

各務:もともと一般文芸志望だったので、ライトノベルはもちろん両方の畑に手が出せるというのが一番の魅力でした。『犬飼さんちの犬』の話をもらった時は一瞬「僕でいいのかな」という気持ちが過ぎりましたが、すぐに「やるしかない!」と心を決めました。こうやって本になるまで全然実感なんてなかったんですが、手にとって1ページ目に自分の文章が載ってて「本当に載ってる。不思議だな」と実感がわいてきました。

倉木:この2年のうちに何かしら結果を残さないとな、と思っていましたのでチャンスをもらえて素直にうれしかったです。今の心境ですが、僕はまだ実感というものがあまりないんですよ。ほんとにもう、秋口先生のお力がすごく大きかったので。次は自分の力で書き上げて本を出して、「デビューしたんだ!」という実感を持ちたいですね。

秋口先生を前に楽しく話す学生達

執筆中辛かった思い出はありますか?

各務:フラッシュメモリを無くした事! 書いた文書のバックアップを取っておくのは本当に大事ですね。あとは、秋口先生に第1話の原稿を見てもらった時、自分が考えていた「面白いこと」が無駄だと指摘いただきました。最初は少なからずショックを受けましたが、書いていくうちに「必要なもの、必要でないもの」がわかってきました。思い込みが激しすぎて独りよがりになってしまっていたということですね。辛かったのはこれぐらいです。

倉木:そうですね、最初の方で出した作品があまりにもひどすぎて、秋口先生に最後まで読んでもらえなかったのは堪えました。プロの現場の厳しさを思い知りましたね。

秋口先生:そっかー、それは申し訳なかったな。普段の講義でそういうことはしないんだけれど、やっぱり仕事だから。「仕事」ということになると、〆切に遅れたら発売予定日に発売できない。出版社というのは全国の書店さんに対して、『○月○日にこういう本を配本します』という連絡を約2ヶ月前には行ってるんですよね。それ通りに入ってこなかったら本屋さんも困ってしまうわけで、営業の人が謝りに行ったりしなければならない。
印刷所だって、かなりの数を印刷するわけだけど、それを印刷するための機械をその時期に確保しているわけで、こっちが遅れるとその機械を使えなくなる……たくさんの人に迷惑をかけてしまいます。そういうプレッシャーの中で執筆をしていると、普段の課題のやり取りとは比べ物にならないくらいのものすごい緊張感があるんですが、そんな中で2人はどんどんステップアップをしてくれましたね。

犬飼さん家の犬のポスターを前に秋口先生と3ショット

では最後に。デビューした先輩として、これから作家を目指してこの学校に入学しようと考えている後輩の皆さんにそれぞれメッセージをお願いします。

各務:チャンスが来たら確実にモノにできるように、何でもいいから食い下がること。そしたら身になることもあるはずです。あとは本とか映画とか常に見てると刺激になるので、そういう作品に触れるということを忘れないでいるのは大事ですね。

倉木:書いた分だけ人の文章は変わります。頑張ってください。

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当日はトークショーに加え、実際にノベライズを書いてみるという体験授業も開催。秋口先生と執筆者2名が参加者の方の書かれたノベライズを添削してくださるなど、大盛況のうちに終了となりました。
『犬飼さんちの犬』は現在書店で好評発売中! 可愛いサモエド犬のサモンが目印になっていますので、見かけた際にはぜひ手にとってみてくださいね。