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有限会社グッドスマイルカンパニー 代表取締役社長 安藝 貴範

グッドスマイルカンパニーはfigmaやねんどろいどを世に送り出した、フィギュアメーカーのトップランナー。アニメやゲームの人気キャラクターを高いクオリティで立体化するだけではなく、ただ飾るだけではない、新しい遊びを提案することにも力をいれています。2次元のキャラクターの魅力を3次元の造形物として表現するクリエイター集団を率いる、安藝貴範社長にお話を伺いました。

――グッスマは数多くのクリエイターとコラボレーションをされていますが、安藝社長からみて現在の若い世代のクリエイターはいかがでですか。

超能力者ですよ(笑)。うちの子供も中学生なんだけど、家にはHDDレコーダーがあって番組は全部録画してくれるし、生まれた時からインターネットがあるから、少しでもわからないことがあればパソコンで調べれば情報は何でも手に入る。そんな超能力を備えた状態で、さらに何ができるかと悩んでいる世代です。

――制作環境がデジタル中心になったことで、個人がやれることの範囲も広がりました。

自分でストーリーを考えて、絵を描いて、音楽を作って……と一人で何でもできる環境で、何が一番かを決められないように見えます。でもそれは彼らの進みたい方向性と、業界や世の中の形が上手くかみ合わなくなっているからという感じるんです。

社会の構造と、育とうとする子達の形が合わなくなっているなら、僕らのような企業がやることで、その歪みは消していきたい。世の中と新しい人たちをマッチアップさせていく仕組みを柔軟に作り変えていく会社であろうとしています。

――ネットの投稿サイトで支持されるクリエイターのように、作り手が世に出る形もかわってきていますよね。

作り手側が変わっても生産性が上がるように、沢山の人達がこの世界を目指してくれるように頑張っていきたいですね。彼らが現場でクリエイターとして自分を磨き続けて一流になっていけるよう助けたいし、率直にいえば力を利用したいんです。

その可能性を摘まないよう、型にはめずに、その都度プロジェクトの離合集散を繰り返すような環境がまだないので、クリエイター達のパトロン的に会社をやりながら、その中で優秀なプロデューサーとクリエイティブを育てていくマネジメントをしていきたいですね。

――プロジェクトの中で、イラストレーターやフィギュアの原型師といった異なるクリエイターどうしの間を繋ぐ苦労みたいなものはあるのでしょうか?

何も考えてないですね(笑)。クリエイターと僕たちの考える今のカタチをすり合わせてビジネスをするんですけれど、次のプロジェクトではもう同じカタチが通用しないんですよ。全てがすごいスピードで変化しているので、毎回オーダーメードになってくる。その為にはすごく感覚的で柔軟で、経験も豊富じゃないといけない。

©Crypton Future Media, Inc. ALL RIGHTS RESERVED
「figma 初音ミク」(マックスファクトリー) 「ねんどろいど 鏡音リン」「ねんどろいど 鏡音レン」 「ブラック★ロックシューター」(PVC塗装済み完成品フィギュア/グッドスマイルカンパニー) ©huke (グッドスマイルカンパニー) ©Crypton Future Media, Inc. ALL RIGHTS RESERVED

――既存のルールにとらわれず、すべてをフラットに見るからこそ、決まった方向性が見えないということですね。

苦労は多いですが、企業でも個人でやっている若い人でも、自分のフィールドで頑張っている人たちとのマッチアップはどれも楽しくて、飽きさせてれくれないですよ。

一つひとつ形は違うし、同じやり方は通用しないけど、それら全てを許していく仕組みを会社に作りたい。それは大きな組織ではできないので、小さなグループが会社の中にあって、そこでディシジョン(決定)をできるほうが素晴らしいと思うんですよ。

クリエイターにもそれぞれの魅力があって、駄目に見える人にも良いところはある。そこを伸ばすのはプロがやってあげないといけないなと。社内のスタッフも、外部のクリエイターも同じで、どちらが上とか下とかは関係なく、いいところは伸ばして足りないところはフォローする。それがオーダーメードという意味かもしれないし、それを続けていくことで何かが出来るのかなと感じます。

――クリエイターの変化に合わせて、企業としての目線も変わらなければ、面白いものはできないということでしょうか。

現場の意見を集めて、トップが決定していくのが従来の組織論で、効率を追求する上ではずっとそうだったんですけど、グッドスマイルカンパニーは全く逆かもしれないですね。僕やプロデューサー達がシーンを眺めて「今はこういう流れだから、どう?」と現場のディレクターやクリエイターにサジェスチョンしていく。決断するのは現場にいる彼らなんです。

僕はそういう仕組みを作ることが好きなんですよ。他にも趣味はいっぱいありますけど、現場が頑張れるカタチを作るのに、フィギュアがよかったのかなと思います。でも本当に完成形って無いんですよ。

有限会社グッドスマイルカンパニー 代表取締役社長 安藝 貴範

[PROFILE]
安藝 貴範。
有限会社グッドスマイルカンパニー 代表取締役社長。
「figma」「ねんどろいど」などで人気のフィギュアメーカー。最新の流行に敏感に反応し、ベテランから若手まで様々なクリエイターと共に、多くのファンを楽しませることで支持されている。「初音ミク」や「らき☆すた」などのキャラクターを自在に動かすことができるfigmaシリーズは、「よく動く、キレイ」のキャッチコピーと共に、好きなキャラにポーズをとらせ撮影する等、新しい遊びと表現の世界を拡大中。

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