ゲームが好きな人なら、オリジナルのゲームを自作することや、企業でゲームクリエイターとして働くことに、憧れを抱きますよね。
ゲーム制作は、初心者にはハードルが高いイメージがあるかも知れませんが、初心者向けのツールを使えば、簡単にゲームが作れます。
この記事では、ゲームを自作する場合の作り方と、企業で制作する場合の作り方を解説します。
また、初心者におすすめのツールや、ゲームクリエイター志望者に必要な知識もご紹介するので、ぜひゲーム作りの第一歩を踏み出してみてくださいね。
- この記事の監修者
- アミューズメントメディア総合学院は、東京恵比寿にあるゲーム、アニメ、マンガ、小説、声優などの 業界や職業を目指す方のための専門の学校です。ゲームクリエイター学科のurlはこちら。
多くの卒業生は、セガゲームス、カプコン、レベルファイブ、スクウェア・ エニックスなどといった有名ゲーム企業に就職をし、ゲームの開発に携わっています。
入学する学生の95%は未経験ですが、1年生からゲーム開発の実践に携わり、短期間でゲームプログラマーとしてのスキルの習得を目指しています。ご興味がある方は、実際にゲーム開発が出来る体験説明会に来てくださいね! - 体験説明会はこちらから。
- この記事の監修者
- アミューズメントメディア総合学院は、東京恵比寿にあるゲーム、アニメ、マンガ、小説、声優などの 業界や職業を目指す方のための専門の学校です。ゲームクリエイター学科のurlはこちら。
多くの卒業生は、セガゲームス、カプコン、レベルファイブ、スクウェア・ エニックスなどといった有名ゲーム企業に就職をし、ゲームの開発に携わっています。
入学する学生の95%は未経験ですが、1年生からゲーム開発の実践に携わり、短期間でゲームプログラマーとしてのスキルの習得を目指しています。ご興味がある方は、実際にゲーム開発が出来る体験説明会に来てくださいね! - 体験説明会はこちらから。
目次
ゲームの作り方(初心者が自作するときの手順)
初心者でも、シンプルな仕組みのゲームであれば、1週間ほどで制作することが可能です。
現在では、無料で使える(ゲームの売上高によって料金が発生する)ゲーム制作ツールが多いので、誰でも手軽にゲーム作りに挑戦することができます。
最初のゲーム制作におすすめなのは、簡単な操作で遊ぶことができるPCゲームです。
初心者がゲームを自作する場合の作り方を、簡潔にご紹介します。
1.ゲーム制作に必要なものを揃える
まずはゲーム制作に必要な、以下のものを揃えましょう。
ゲーム制作用のパソコン
これから本格的に、ゲーム制作をする予定があれば、ゲーム制作用の性能が良いパソコンを用意することをおすすめします。
パソコンのスペックの目安としては、メモリ 8GB、CPU Core i5、ストレージ 256GB程度であれば、問題はないでしょう。
ゲームエンジン・ゲーム制作ツール
ゲーム制作は、ゲームエンジンやゲーム制作ツールがなければ始まりません。
ゲームエンジンとは、ゲーム制作に必要な機能がまとまったソフトウェアのことで、ジャンルに捉われないハイレベルなゲーム開発が可能です。
代表的なものとして、様々なプラットフォームに対応している「Unity」や実写のような高性能グラフィックが特徴の「Unreal Engine」が挙げられます。
ゲームエンジンは、慣れるまで扱いが難しいものも多い一方で、ゲーム制作ツールはプログラミングを必要としないものが多いので、初心者でも扱いやすいです。
代表的なゲーム制作ツールは、「RPGツクールMV」「SMILE GAME BUILDER」などで、用意されたイラストや素材を使い、簡単な操作でゲームを作ることができます。
ネット環境
ゲームを制作するためには、パソコンをネットに繋ぐ必要があるため、ネット環境も用意しなければなりません。
ネット回線が安定していないと、パソコンの動作速度も遅くなってしまうので、注意しましょう。
2. ゲームの仕様書を作る
ゲーム制作に必要なものが用意できたら、どんなゲームを作りたいのかを考えましょう。
アイディアがまとまったら、ゲームの設計図である仕様書を作ります。
仕様書を見るだけでゲームの内容がイメージできるように、以下のポイントを具体的に書きましょう。
- 登場キャラクターの仕様
- ゲームの開始から終了までに必要となる画面の数
- 場面ごとの画像やボタンの配置場所
- ボタンを押したタイミングで発生するイベント
- アクションやイベントを処理する順番
- 場面ごとのBGMや効果音が鳴るタイミング
仕様書を詳細に作り込むことで、ゲームの製作途中で行き詰まったり、挫折してしまったりするリスクを減らすことができます。
3.ゲーム制作に必要な素材を用意する
仕様書が完成したら、その内容に沿って、必要になる画像や音声などのデータを集めましょう。
制作中の場面ごとに必要素材を探すと、効率が悪くなることが予想されるので、最初に必要な素材を全て集めておくことをおすすめします。
素材をデザインソフトで自作する方法もありますが、素材の作成に時間がかかりそうであれば、無料で使える素材を活用するのもおすすめです。
4.プログラミングをする
仕様書の作成や素材集めが完了したら、プログラミングに移りましょう。
仕様書の内容に沿って、キャラクターの動きや画像の配置をプログラムしていきます。
初心者の場合は、プログラミングに必要な言語などの基礎知識を学んでから、挑戦してみましょう。
プログラミング言語の技術を習得するには時間がかかるかも知れませんが、慣れてくれば、複雑な動作もプログラミング表現できるようになります。
5.テストプレイをする
仕様書に沿ったプログラミングが完了したら、テストプレイを行いましょう。
作ったゲームを最初から最後までプレイし、思った通りに動作するかをチェックします。
想定と異なる動きをする、動きが途中で止まるといったバグが見つかったら、デバッグを行います。デバッグとは、プログラムのバグを直す作業のことです。
バグを見落とさないように、隅々までテストプレイをすることが大事になります。
デバッグが全て完了し、ゲームが最初から最後までスムーズに進むようになったら、完成です。自分が制作したゲームを、多くの人に遊んでもらいましょう。
ゲームの仕事は開発・企画・制作など多種多様
自作ゲームの作り方の流れが分かったところで、企業におけるゲーム制作の方法も見ていきましょう。
ゲームソフト・アプリの制作や開発に携わる人を、ゲームクリエイターと呼びます。
プログラマーなどの開発職やプランナーなどの企画職でも、制作や開発に関わっていればゲームクリエイターです。
そのためゲームクリエイターと呼ばれる仕事の中には、多くの職種が存在します。自分が将来なりたい職種を明確にしておくことで、進路が決めやすくなりますよ。
ゲームの仕事の職種一覧
ゲームに携われる仕事は、プログラムのような根幹に関わる「開発系」、指針やスケジュールを決める「企画・管理系」、ストーリーやキャラクターなどの中身を作る「制作系」の3種類に大きく分かれます。
開発系 |
|
---|---|
企画・管理系 |
|
制作系 |
|
いわば、以下では各職種の仕事内容を解説します。それぞれの制作工程におけるスペシャリストと言える存在ですので、ぜひ参考にしていただきたいです。
ゲームプログラマー
ゲームプログラマーの仕事は、その名の通りゲームの制作におけるプログラミングをすることです。
具体的には、『C + +』や『C言語』などのプログラミング言語を用いて、バグが起きないように細心の注意を払いつつ、企画書に沿ってユーザーの思い通りにゲームを動かすようプログラムを設計します。
例えば、特定の操作によってキャラクターを動かす、場面毎のサウンドの設定、システムの構築、ユーザビリティの最適化などを行っていきます。
このようにゲームプログラマーは、ゲームそのものの開発に携わる仕事と言えます。
ゲームデバッガー
ゲームデバッガーは、ゲーム内に発生したバグや不具合を修正する職業です。
ゲーム制作が終わった後は、テストプレイを通じてバグや不具合がないかを確認します。このテストプレイを行い、発見したバグや不具合を修正(デバッグ)するのがゲームデバッガーの仕事です。
ただし、会社によってテストプレイは、ゲームテスターに任されているケースもあります。
ゲームテスターとの違い
ゲームデバッガーとゲームテスターの大きな違いは、デバッグ作業をするか否かです。
ゲームデバッガーは、バグや不具合が見つかった時にデバッグ作業をします。
一方でゲームテスターは、バグや不具合を発見し、デバッガーやプログラマーに報告するまでが仕事です。デバッグ作業には関わらないという違いがあります。
ただし、ゲームデバッガーとゲームテスターの違いは非常に曖昧であり、ゲームデバッガー=ゲームテスターとして捉えている会社もあります。その場合、ゲームデバッガーであっても本来のデバッグ作業に携われないため、クリエイターとして働いている実感は薄いかもしれません。
ちなみに、ゲームデバッガーとゲームテスターは両方、正社員だけでなくアルバイトとして採用されるケースが多くなっています。
ゲームプランナー・デザイナー
ゲームプランナーは、ゲーム制作における企画や構成を担う職種で、ゲームデザイナーとも呼ばれることがあります。
具体的には、世の中の需要の分析をし、どの層に向けてどういうゲームを販売するのかを策定しつつ、ゲームコンセプトや概要を企画します。
企画が通ったら、ゲーム開発における仕様書も、ゲームプランナーが作成します。
仕様書に沿って、ゲームプログラマーやグラフィックデザイナーは仕事をするので、指針を作るという意味で、仕様書の作成も入念に行わなければなりません。
ゲームディレクター
ゲームディレクターは、ゲーム制作の中でも開発現場のリーダー職と言える職種です。
具体的には、開発スタッフへの助言や開発における各工程のスケジュール管理などが仕事内容になり、実作業を自ら行うことはあまりありません。
ですが、ゲームディレクターの能力次第で開発の出来不出来を左右する役職のため、のしかかる責任は大きいです。
また、ゲームディレクターはゲームプロデューサーになるための前段階とも言える役職です。
ゲームプロデューサー
ゲームプロデューサーは、ゲームの制作工程の全体を指揮する職種です。
具体的には、予算や人材の確保、開発も含めたスケジュール管理、販売のためのプロモートなどが仕事内容になり、プロジェクトの進行を担う総責任者と呼ぶべき存在です。
ゲームディレクターと同じように開発などの実作業に携わることはありませんが、役職の性質上、責任は重大です。
また、未経験の方がいきなり務めるケースはほとんどなく、段階を踏んで経験を積むことが必至です。
ゲームグラフィックデザイナー
ゲームグラフィックデザイナーは、ゲームに登場するキャラクターや背景、アイテムや武器などのグラフィックをデザインする仕事で、ゲーム業界に限れば、CGデザイナーとも呼ばれる職種です。
グラフィックの良し悪しがゲームの第一印象を決めると言っても過言ではなく、特にハードウェアの進化が著しい現在では、よりグラフィックデザインの重要性が増しています。
2Dと3Dでは、それぞれで使用するソフトが異なるため、両方を制作できるように満遍なく勉強する必要があります。
サウンドクリエイター
サウンドクリエイターは、ゲーム内で流れる音や音楽を制作する仕事で、ストーリーや場面にマッチしたテーマソングや効果音、BGMなどを作ります。
サウンドはゲームの世界観を構築する上で重要なファクターです。
そのため、サウンドの良し悪しで、どれだけ世界観にのめり込めるかが左右されると言っても過言ではないでしょう。
ちなみに、近年はサウンドを自分でプログラミングしてデータ化することもあります。
ゲームシナリオライター
ゲームシナリオライターは、その名の通りゲームのシナリオ(ストーリー・展開)を制作するライターのことを指します。
ストーリーの重要性も年々増しているため、近年は専任でシナリオライターを務めるケースが多いです。
具体的な仕事内容としては、ストーリーの展開の考案はもちろんですが、キャラクターの人間関係を理解した上でのセリフやサブストーリーの考案など、シナリオに関わることを全般的に担います。
シナリオが破綻していると、それだけユーザー離れが起きてしまう確率が上がってしまうため、ゲームシナリオライターも重要な職種と言えます。
ゲームの作り方(企業で制作・開発するときの流れ)
ゲームクリエイターにはどんな職種があるのか理解できたところで、一般的な企業におけるゲーム制作の流れを見ていきましょう。
一連の流れを見ながら、自分がどの工程に興味があるのか、向いているのかを考えてみると良いでしょう。
企画立案と準備
ゲームの企画を立案する前に、市場やニーズの調査、つまりマーケティングを行います。
マーケティングの結果を基に、コンセプトなどのゲームの概要を企画し、会議などで承認されれば、晴れて企画をどのようにして具体化するのかを考えます。
例えば、人員や予算の確保、スケジューリングや各工程の責任者の決定などを行います。
また、プログラマーなどの指針である、ゲーム開発の規則をまとめた設計図たる仕様書も作成します。
開発スタート
仕様書に沿って、シナリオやサウンド、プログラミングなどの開発工程が始まります。
開発工程で脱線しないように、その都度、ゲームの概要や仕様書に沿ってきちんと進行されているのかをチェックします。
場合によっては、この段階でプロジェクトの中止が決定される事もあります。
品質チェック
α版やβ版を作成し、プログラミングに不具合がないかを、デバック作業を通してチェックします
α版やβ版を通して、クライアントから要望が追加で出されることもあるため、それにも答えつつ、マスター版の完成に向かっていきます。
また、体験版を公開して、その反応を伺うこともあります。
納品・発売
ゲームの制作は1年以上掛かると言われ、場合によっては3年近くの期間が費やされることもあります。
無事マスター版が納品できて発売したとしても、バグが起きてしまうことがあるため、その対応に追われることがあります。
全ての工程を終えた後は、反省を通して問題点を洗い出し、次に活かせるように対応策を練ります。
ゲームの仕事に携われる職場
どんなゲームを作るのか、どのような形でゲーム制作に関わるかなどは、職場によって異なります。
以下に、ゲームの仕事に携われる代表的な職場と、職場ごとの特徴を挙げました。職場ごとの違いを把握しておくことで、就職先を決める時に迷わずに済むでしょう。
ゲームメーカー
ゲームメーカーは、企画から販売までを一貫して行います。比較的企業規模が大きく、人気がありますが、高いスキルが求められる職場でもあります。
開発系、企画・管理系、制作系のすべての職種を働き手として募集しているため、ゲームクリエイターを目指す方には、まずゲームメーカーの就職先を探す方が多いです。
ゲーム制作会社
ゲーム制作会社は、ゲームメーカーからの発注を元にゲームを制作します。
自社オリジナルのゲームを販売することは、基本的にはありません。様々なメーカーのゲーム制作に携われるのが魅力です。
アプリ制作会社
アプリ制作会社は、スマホゲームをはじめとしたアプリ制作を手掛けます。
企業規模は比較的小さいものの、近年は目覚ましい成長を見せているため、人気があります。スマホゲームの制作に携わりたい時の就職先候補です。
また、小規模であることから高いスキルを持つ人材は、常に重宝されます。
その他制作会社・IT企業
ゲーム専門ではない制作会社やIT企業でも、ゲーム開発をしている場合があります。特にスマホゲームの開発を手掛けている会社が多いです。
近年、ゲームクリエイターの新たな就職先として注目されています。
ゲームの仕事に携わるには
ゲームの仕事や開発に携わるには、専門学校や大学などの教育機関に通って就職する、もしくはアルバイトから正社員登用されるのが代表的なルートになります。
以下では、それぞれについて詳細を見ていきます。
専門学校や大学に通う
ゲームに携われる仕事に就くには、専門学校や大学などでゲーム開発のいろはを学び、制作会社やメーカーに就職することが一般的です。
上述したようなそれぞれの職種は専門性が高いため、スキルなしで就職するのは難しいと言えるでしょう。
専門学校や大学の該当する学科・コースなら、通うことで必要なスキルを身に着けることができます。
特に専門学校では上記の職種について徹底的に学べる学科やコースを開設していることがほとんどです。
また、専門学校によっては実際にゲームを開発することに重点が置かれていて、なおかつ実践的なカリキュラムにより、就職がしやすいという特徴があります。
ゲームの仕事に就きたい方は、まずはどの職種で制作・開発に携わるのかを決めるようにしましょう。
ゲームテスター・デバッガーからの正社員登用を目指す
先述したように、ゲームテスターやゲームデバッガーは、正社員だけでなくアルバイトとして働けることが多いです。
発売前のゲームの品質を左右し、なおかつ人手不足も相まって、今後も求人の需要は一定以上あると考えられています。
しかしながらデバッグ作業に携わらない場合、クリエイターかどうかは微妙なラインであることは否定できません。
ですが、ゲーム制作会社によっては、スキル次第でゲームプログラマーやゲームプランナーとして正社員登用されることがあります。
また、プログラマーやプランナーになることを前提に求人募集をしていることもあれば、プログラミング言語やゲームエンジンの研修制度を設けているところもあります。
そのため、将来的にゲーム開発に関わる仕事に就きたいと考えている方は、上述したような制作会社の求人を探して入社することも、1つのルートになります。
ゲームに関わる仕事の年収
ゲームクリエイターは基本的に正社員として働くことが多いため、安定して300万〜600万円は稼げるとされています。
派遣社員の場合は時給1,500〜2,000円、アルバイトやパートの場合は時給1,000〜1,500円が平均的な給与です。
ただし、職種によって年収は変わります。
以下では職種ごとの年収を、さらに詳しく見ていきます。
開発系
平均年収 | 平均給与幅 | |
---|---|---|
ゲームプログラマー | 487万円 | 442万〜500万円 |
ゲームデバッガー | 456万円 | 200万〜500万円 |
ゲームプログラマーは正社員以外に派遣社員やアルバイト、パートとして働くケースがあり、雇用形態によって年収に差があります。
ゲームデバッガーは基本的に、アルバイトでの雇用になります。給料は時給で支払われることが多く、平均年収は表の通りです。
以前は時給が低いイメージのあったゲームデバッガーですが、近年はスマホアプリゲームが盛んであることから需要が高まり、年収も上昇傾向にあります。
企画・管理系
平均年収 | 平均給与幅 | |
---|---|---|
ゲームプランナー・デザイナー | 499万円 | 497万〜551万円 |
ゲームディレクター | 520万円 | 492万〜557万円 |
ゲームプロデューサー | 550万円 | 434万〜504万円 |
企画・管理職は正社員や派遣社員として雇用されるケースが大半であり、アルバイトやパートでの募集はほとんどありません。
中でもゲームディレクターとゲームプロデューサーは、チームリーダーや総責任者のポジションであることから、業界において一定のキャリアを持つ経験者が務めるケースが一般的です。このため、年収が比較的高い傾向にあります。
制作系
平均年収 | 平均給与幅 | |
---|---|---|
ゲームグラフィックデザイナー | 410万円 | 353万〜409万円 |
サウンドクリエイター | 450万円 | 420万~470万円 |
ゲームシナリオライター | 430万円 | 300万〜400万円 |
制作系の仕事は、ゲームの仕事の中では比較的年収が低めです。
しかし、必ずしも企業に所属するのではなく、フリーランスとして活躍しやすいことから、ライフスタイルに合わせて自由に働けるのが強みです。
フリーランスの場合、実力が収入に反映されやすいので、努力次第では企業に勤めるより高収入も目指せます。
年収アップを目指すには
どの職種もスキルを磨いて実績を積み重ねることが、年収アップの秘訣になります。
またゲームがヒットすれば賞与の金額がアップしたり、役職に就いたりして、年収が上がる可能性があります。ヒット作を生み出すために、スキル面を含めて邁進することが大切です。
年収アップを目指すには、スキルに合わせて職場を変えるという方法もあります。ただし、中には納期の関係で残業や休日出勤が多い会社もあるため、転職先は慎重に選ぶことが大切です。
給与面はもちろんですが、残業代や休日手当などの待遇や労働環境も入念にチェックした上で転職するようにしましょう。
自らが納得して働ける会社に勤めるためにも、学生の頃にしっかりと知識・スキルを修得しておくことをおすすめします。
ゲームの仕事に就くために必要な資格・スキル
特定の資格がないと、ゲーム関係の仕事に就けないというわけではありません。
ゲーム制作の仕事は専門性が高いため、資格よりもスキルや経験が重要視される傾向にあります。
ゲーム制作に必要なスキルを、独学でマスターすることは難しいので、専門学校やスクールで学ぶのがおすすめです。
専門学校ならおよそ2年の期間を勉強に費やすことができる上に、卒業すれば一定以上のスキルを持っていることを証明できます。
以下では職種別に、求められるスキルを紹介していきます。これからゲームクリエイターを目指す方は、ぜひ参考にしてください。
開発系
ゲームプログラマーをはじめとしたエンジニアは、プログラミングスキルが必須です。
また、開発中は思い通りにゲームが動かなかったり、バグが発生したりすることがあるため、長い時間をかけて問題解決に取り組む忍耐力も求められます。
ゲームデバッガーは、条件を変えてひたすら同じプレイを繰り返すようなケースがあるため、プログラマー以上に忍耐力が必要とされます。
さらに、バグや不具合が生じた時に「なぜ起こったのか?」と考え、原因を特定するための論理的な思考力も大切です。
プログラミングスキルは必須ではないものの、その場合は「デバッガー」ではなく「テスター」として仕事をすることになるかもしれません。
クリエイターとして働きたい場合は、プログラミングスキルも身につけておくことをおすすめします。
企画・管理系
企画の中心であるゲームプランナー・デザイナーには企画能力が求められます。市場のニーズを調査・分析して、売り上げに繋がるよう全体像を考えます。
チームリーダーにあたるディレクターや、プロジェクトの進行を担うプロデューサーは、コミュニケーション能力とマネジメント能力が必要です。
ディレクターもプロデューサーも、現場の開発スタッフとコミュニケーションをとり、ゲーム制作が円滑に進むよう取り計らう仕事です。
進捗に合わせて適切な指示を出すことができれば、スケジュール通りにゲーム制作を進めやすくなります。
制作系
制作系の仕事の場合、職種に関係なく創造力と、それを表現するための技術が求められます。
技術力は、努力次第では短期間で身に着けることが可能ですが、創造力はそうはいきません。数年をかけて様々な経験をすることで磨かれていくため、日頃からインプットを意識して生活を送る必要があります。
フリーランスとして仕事をする場合は、上記に加えてコミュニケーション能力やマネジメント能力も必要になります。
ゲームの仕事に向いている適性
ゲームクリエイターを目指す人にとって、自分がその仕事に向いているか、適性があるかといったことは気になりますよね。
ゲーム関係の仕事の中でも、職種によって求められる能力は異なります。
例えば、プランナーやディレクターは国語力やコミュニケーション能力、プログラマーやグラフィックデザイナーは、数学や物理学の知識が必要です。
とはいえ、ゲームクリエイターに共通する適性も存在するので、ご紹介します。
強い意志
ゲームの仕事に携わる上で最も重要な適性は、ゲームへの強い想い、つまりゲームクリエイターになるという強い意志です。
先程ご紹介したように、それぞれの職種は専門性が高いため、学ばなければならないスキルや知識が多いです。
そのため、強い意志を持つことこそが、専門性の高い職種に就けるファクターにして、ゲームの仕事に向いている適性になります。
責任感
ゲームの制作・開発には、違う職種の人が大勢関わるため、1つのチームとして仕事に取り組まなくてはなりません。
サウンドやシナリオ、動作のためのプログラムなどの全てのファクターが重なってゲームは作られていきます。
それぞれの工程、つまり自分が担当している業務をきちんと遂行しないと、同じ職種の方に迷惑を掛けてしまうのはもちろんですが、場合によっては、他の職種の方にも迷惑を掛けてしまいます。
ゲーム開発に限った話ではありませんが、仕事をする上で責任感はどうしても欠かせないファクターの1つです。
センス
ゲームクリエイターには、良いゲームを作るためのセンスが求められます。
例えば、プログラマーであれば基本構文をどれだけ応用できるか、グラフィックデザイナーであればどれだけグラフィックをリアルに、もしくは美しく実現するのか。
サウンドクリエイターであれば、ゲームの場面にマッチしたクオリティの高い音楽をどれだけ作れるのかなどのファクターになるのが、センスです。
スキルは専門学校などで習得可能ですが、センスを磨くのは中々難しいです。センスを磨くためには、あらゆることに興味が持てたり、興味のあることに対して深く考えたりすることが、重要になってきます。
センスの有無は実際に働いてみないと分からないですが、いろんなことに興味関心がある人や物事を深く考えられる人は、ゲームの仕事に向いていると言えるでしょう。
ゲームの仕事のやりがい
ゲーム制作に携わる仕事に就いている人は、どういったやりがいを感じているのでしょうか。
以下では、ゲーム業界で活躍している方々が感じている代表的なやりがいをご紹介します。
ゲームを販売した時の達成感
ゲーム制作・開発の仕事は、1つの作品を完成させるモノづくりでもあります。0から作り上げたゲームが販売され、多くの人の手に渡った時の達成感は大きいでしょう。
ゲームの仕事は地道な作業を要求されることが多く、達成感を感じるまでは長い道のりかもしれませんが、その分喜びもひとしおです。
ゲームが人気を得た時の充実感
自分が開発に関わったゲームが好評で人気を得たときに、例え難い充実感を味わうことに、やりがいを感じている人も多いです。
特に自分が関わった制作部分が世間から評価された時は嬉しいはず。
例えばサウンドクリエイターであれば自分が作成した音楽が好評だったときに、誇らしい気持ちになるでしょう。
面白いゲームを作り続ける
ゲームクリエイターには、面白いものを作り続けたいという想いがあり、挑戦し続けることにやりがいを感じる人が多いようです。
近年では、家庭用ゲーム機以外にもPCやスマホなど、様々なプラットフォームで多くのジャンルのゲームが登場しています。
ゲーム制作のライバルが多い中で、ヒットするゲームを作ることは、簡単ではありません。
また、人気シリーズの場合は、ファンの期待に応えるゲームを作り続ける必要があります。
こういった挑戦は、乗り越えなくてはならない壁であると同時に、大きなやりがいでもあるのです。
ゲーム業界の将来性
娯楽が多様化している現在、本当に面白いゲームを作らないと、ヒットさせるのは困難です。
ですが、ゲームは未だに多大な可能性を秘めています。
業界内の競争が激化していることは否めませんが、だからこそ、本当に面白いものを創造できる人材は重宝されます。
そのため、ゲーム業界内で生き残るには、実力やスキルを身につけることが不可欠と言えるでしょう。
近年盛り上がりを見せるジャンル
ゲームの流行は時代によって変わります。
「どんなゲームが愛されるのか」といった、その時代のトレンドを把握しておくことは、多くの人が楽しくプレイできるゲームを作るために大切です。
ここでは、近年盛り上がっている2つのジャンルをご紹介します。
なぜ盛り上がっているのか、その理由にも触れているので、将来ゲームを作る時の一助になれば幸いです。
VRゲーム
VRゲーム市場は、アメリカを中心に需要が高まっています。
株式会社グローバルインフォメーションによると、VRゲーム市場は2020年時点で62億米ドルの規模に達し、さらに今後2028年までの間に、約31.4%のCAGR(年平均成長率)で成長すると予想されています。
需要が拡大したきっかけは、新型コロナウイルス感染症の流行です。コロナ禍の外出制限によってゲームをプレイする人が増え、VRゲームの需要拡大にも繋がりました。
2020年に発売されたVR機器「Meta Quest 2」が売り上げを大きく伸ばし、約1年後の2021年には1,000万台の販売を記録したことは、ゲーム業界で大きな話題になりました。
このように近年、VR技術の発展は凄まじいため、その技術を応用したVRゲームも年数とともにこれからも発展していくとされています。
そのため、同時にゲームクリエイターの需要も高まっていくことが予想されますが、VR技術が発展していくにつれて、それに付いていけるだけのスキルを持つことが重要になってきます。
従って、専門学校に通っていない、もしくはゲーム開発の経験がない方は、VRゲームの開発に携わることは難しいでしょう。
現在、様々な専門学校がVRについて学べる学科やコースを創設しています。VRゲームの開発に携わりたい方は、通常のゲーム制作会社に就職して経験を積み転職するか、上述したような専門学校に通うことが、一般的なルートになります。
オンラインゲーム
同じくコロナ禍で需要が拡大したと言われているのがオンラインゲームです。
経済産業省によると、新型コロナウイルス感染症の流行が始まった2020年に、オンラインゲームの市場規模は前年に比ベて7.50%拡大しています。(下図参照)
引用元:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました|経済産業省
オンラインゲームは他人との対戦や協力プレイが必須であることから、以前は多くの方が、「プレイのハードルが高い」と感じていました。
しかし近年は、SNSをはじめとしたインターネット上の交流が当たり前になったこと、カジュアルなオンラインゲームとも言えるスマホゲームが普及したことなどから、オンラインゲームに対する抵抗感が減少しつつあるようです。
またオンラインゲームの制作チームの中には、かつてのように一部のコアなプレイヤーのみを対象にするのではなく、ライトなプレイヤーにも興味を持ってもらえるようなゲームを展開しているケースがあります。
大手スクウェア・エニックスが運営する「ファイナルファンタジーXIV」が代表的で、現在「“ひとり”でも“みんな”でも遊べるRPGへ更なる進化」に挑戦しています。
今後のオンラインゲームは、オフラインゲームと変わらずコアなプレイヤーもライトなプレイヤーも、等しく遊びやすいゲームが人気を呼ぶと予想されます。開発や制作に携わる場合、より幅広い対象に親しまれるゲーム作りが求められることでしょう。
実況系YouTuberをはじめとした新たなゲームの仕事が登場
ゲームそのものだけではなく、新しい形でゲームに携わる仕事にも注目が集まっています。ゲーム実況系のYouTuberです。
YouTubeにアップロードしたゲーム実況の動画が再生されると広告収入が発生する仕組みになっています。
広告収入の仕組み上、YouTuberはチャンネル登録者が多いほど安定して稼ぎやすいです。
登録者数30万〜50万人ほどで、一般的なゲームクリエイターと変わらない平均400万〜600万円の年収になると言われています。有名なYouTuberになれば、年収が1,000万円を超えることもあるようです。
ゲームを楽しみながら高収入を得られるというのは、ゲーム好きな人にとっては大いに夢のある仕事ですね。
ただし、YouTuberは年齢に関係なく始めやすいため競争率が高く、一本で生計を立てていくのは大変な道のりになるでしょう。
まとめ
これまで、自作ゲームの作り方と企業でのゲームの作り方、初心者におすすめのツール、ゲームクリエイターに必要な知識、ゲーム業界の将来性など、幅広くお伝えしてきました。
「早速オリジナルゲームを自作してみたい!」という人は、まずはプログラミングが不要のゲーム制作ツールを試してみるのも良いでしょう。
プログラミングを勉強して、より本格的なゲームを自作したい人や、将来ゲームクリエイターとして働きたい人は、ゲーム専門の学校で学ぶことをおすすめします。
ゲーム専門の学校であれば、ゲームクリエイターに必要な知識や技術が2年で身に付くカリキュラムがあるので、効率良くスキルを磨くことが可能です。
ゲーム作りのスキルが上がるほど、自分のイメージに近いものが再現できるようになるので、楽しいですよ。
東京でゲーム業界を目指されている方は「アミューズメントメディア総合学院」で学びませんか?
東京のアミューズメントメディア総合学院のゲーム・アニメ3DCG学科・ゲームクリエイター学科は、未経験からプロを目指すことができます。
就職や将来についての相談や、求人・オーディション情報の提供、作品持ち込み支援など、充実した独自の就職・デビューシステムで学生をサポート。「カプコン」「レベルファイブ」「アソビモ」「エイミング」など、業界就職率92%の実績を誇ります。
また、AMGグループが提供する「産学共同プロジェクト」では、在学中から実際の商品の開発に携わることが可能です。一般的な学校では学べない経験とスキルが身につきます。
「ゲームが好きで、ゲームクリエイターに興味がある」
「本気でゲームに関わる仕事を目指したい」
そんな方は以下のリンクをご覧ください。
アミューズメントメディア総合学院 ゲーム・アニメ3DCG学科
監修・運営者情報
監修・運営者 | アミューズメントメディア総合学院 ゲームクリエイター学科 |
---|---|
住所 | 東京都渋谷区東2-29-8 |
お問い合わせ | 0120-41-4600 |
詳しくはこちら | https://www.amgakuin.co.jp/contents/game-director |