漫画家を目指している方であれば、誰もが「ネーム」について見聞きしたことがあるでしょう。ネームとは漫画の設計図で、方向性や構成を決める上でも重要な作業です。
しかし、漫画家を目指している方の中には、ネームの作り方や基本的な仕組みについて分からないまま、行動を始めているかと思います。また、ネーム作りの秘訣はないか、様々な資料を調べている方もいるでしょう。
ここでは漫画家を目指す方へ、ネーム作りの基本や意味をはじめネーム作りの秘訣についてもご紹介していきます。
ネーム作りの基本が分からない方は、特に参考にしてみてください。
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そもそもネームとは何か
そもそもネームとは、漫画を制作する際にコマ割りやストーリーの方向性を示した、設計図のようなものです。単に名前といった意味ではありませんので、勘違いしないようにしましょう。
ネームには、仮タイトルやコマ割り、どのような構図でキャラクターを描くかなど、様々な情報を盛り込みます。そして、ネームをベースに、漫画づくりを始めるのが基本的な流れです。
しかし漫画家によっては、コマ割りを大まかにしか行わなかったり、反対に下書きまで行ったりするなど大きく異なります。
ネームを書く理由
続いては、なぜ漫画のテーマや起承転結を決めたら、ネームを描くのが基本なのか理由を解説していきます。
漫画におけるネームは設計図ですが、人によっては面倒・早く下書きを始めたいなどと考えていることでしょう。確かにネームの作業は、地味な作業と感じられるでしょうし早く漫画を描きたいと思う、もどかしい時期でもあります。
しかし、一般的にネームの仕上がりは、漫画の仕上がりに直結するので丁寧にこなすことが大切です。
ネームを書く際のポイント
漫画制作において、ネームは仕上がりに関わる重要な作業です。しかし、やみくもにネームを描いても無駄な作業になってしまいます。
ネームを描く際のポイントは、キャラクターの動きと台詞、今何を描いているのか流れを意識することです。
単にコマ割りを行えばよいということではありません。
ネームの段階で話の流れが読めるレベルまで、突き詰めて描いていくことがポイントになります。そのためにも、頭の中でストーリーを描き、何度も修正を施しながらネームを作り上げていきましょう。
また、ネームを作る際のポイントは、他の漫画を読むことです。売れている漫画は、構成に違いはあっても、読者を引き込ませるエッセンスが多数盛り込まれています。少しでも取り入れたり参考にしたりしてみましょう。
キャラクターが誰だか分かるようにハッキリとさせる
ネームを作る時は、まずキャラクターの描き分けを行うことが大切です。ネームは漫画の設計図で、方向性を決める柱です。そのため、構図や話の流れに意識しがちですが、それだけでなく各キャラクターが分かるようはっきりさせて、具体的な内容を形作りましょう。
キャラクターを描くことで、台詞に個性を出す上でイメージしやすくなります。また、キャラクターを描き出すと、よりキャラクターに合った行動や構図を考えられるになるでしょう。
話の流れだけでなく、キャラクターもしっかり描きましょう。
表情やセリフをハッキリとさせる
ネームでキャラクターを描く時は、単に描き分けるだけでなく、表情付けと設定に合ったセリフ回しも考えましょう。
1度、ネームで起承転結の大まかな流れを描いたら、各コマに出てくるキャラクターに表情を付けていくと、より仕上がりをイメージしやすくなります。また、表情を付けることで、コマ割りや話の細かい流れにおかしなところが無いか、気付きやすくなるためメリットも多いです。
更にキャラクター同士のやり取りに違和感がないか、キャラクターに合った行動や言葉になっているか確認できます。
コマ割りを分かりやすくする
ネームを作る上で、コマ割りを分かりやすくすることも、大切なポイントです。コマ割りが分かりやすくなければ、読者は読む気になりません。
しかし、ネームを作り始めた最初の段階では、コマ割りの違和感に気付きにくいこともあるので、何度か見直してコマ割りにだめなところは無いか、入念に読み込みましょう。
漫画に限らず自分が作り上げたものに対する評価は、第三者よりも良くなってしまうことがあるので、知人や身内に見てもらうのもおすすめです。
また、コマ割りは様々な手法があるので、資料集を参考にしたり漫画の専門学校に通ったりすることも考えてみてはいかがでしょうか。
状況、シーンを分かりやすくする
ネーム作りの段階で、各シーンを分かりやすく表現することも意識しましょう。
私達が読んでいる漫画は、適切な構図に修正・考え抜かれた状態ですので自然に読み進められます。しかし、初心者がつくったネームは、何が起きているか分からないシーンや、突然場面転換が起こり内容を把握できない状態になっていることが多いです。
たとえばキャラクターがしゃべるシーンは、顔をアップにして喋っている絵を描いたり、シーンの繋がりを意識したりなど漫画特有の描き方があります。
シーン作りもシビアに考え、何度も修正したり勉強したりしながら作り上げていきましょう。
まとめ
漫画家を目指すのであれば、ネーム作りを基礎から学んで少しずつ面白い内容を作り上げていきましょう。
しかし、漫画のネーム作りに関する細かな技法や考え方などは、書籍や資料集があるものの細かなポイントやニュアンスは、自分自身の感覚を研ぎ澄まして掴まなければいけません。
漫画はネーム作り1つとっても、非常に難しく芸術的要素のある作業です。
そこで時間を無駄にせず、尚且つ一定期間で基礎を身に付けるためには専門学校をおすすめします。漫画の専門学校は、漫画の作り方をはじめネーム作りの基礎から細かなポイントを、プロの漫画家や編集者から直接教わることができます。
また専門学校は、授業形式でネーム作りの時間も設けてくれます。授業費は掛かりますが、その分本気で取り組むきっかけになりますよ。
漫画家を目指していて、ネーム作りなどあらゆる点で悩んでいる方は、専門学校で基礎からしっかり学んでみてはいかがでしょうか。
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