ゲーム制作を統括するゲームプロデューサーは、非常に重要な役割を担うため求められる能力も多くなります。
企画の立案からプレゼンテーション、また制作現場の統括に加えてプロモーションをどのように行っていくかを計画しなければなりません。
そこでゲームプロデューサーに求められる能力とはどのようなものがあるのかをご説明していきます。ゲームプロデューサーを目指している人は、ぜひ参考にしてください。
- この記事の監修者
- アミューズメントメディア総合学院 ゲームクリエイター学科は、ゲームプランナーなど企画がしたい人におすすめの学科です。就職率は95%で、卒業生はカプコン、スクウェア・エニックス、バンダイナムコゲームスなど、大手ゲームメーカーで活躍しています。
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企画立案スキル
ゲーム開発を行う上では、アイディア全てをゲームとして形にできるわけではなく、開発段階までたどり着くためは出資者や経営者を納得させることが必要。
このときに重要なのが、ゲームプロデューサーの企画立案スキルです。今のトレンドやニーズから導き出したゲームのアイディアを「面白そう」「魅力的である」と感じさせられるかどうかは、ゲームプロデューサの腕にかかっていると言っても過言ではありません。
また、魅力的な企画を作成するためには、どのようなゲームの人気が出るかを読むスキルも必要であると言えます。
マネタイズスキル
ゲームプロデューサーに求められるものとして、マネタイズスキルも挙げられます。
ゲームを制作しても収益を得られないとビジネスとして成立しないため、収益を得るためのさまざまな方法について知っておく必要があるでしょう。
ここでは、ゲーム業界で収益を得るための広告収入についてご説明していきます。
広告収益には2つの種類がある
ゲーム業界で用いられる広告には、「バナー広告」と「リワード広告」の2つがあります。
ここでは、この2つがどんな広告なのか、そしてどのような仕組みで広告収益を得られるのかを見ていきましょう。
バナー広告
バナー広告とはインターネット広告のひとつで、画像やアニメーションを用いて目立つよう作られている広告の総称。
リンク付きの画像をサイトの端など一部のスペースに表示させ、ユーザーがその広告をタップしてリンク先のページを訪問したときに収益を得られます。
「ディスプレイ広告」とも呼ばれているものです。
リワード広告
リワード広告は、アフィリエイト広告のひとつ。単に広告をタップしただけでは売上にならず、広告のリンク先のサイトでアプリのダウンロードや商品の購入を行ったときに報酬が発生するものです。
報酬が発生した場合、広告主から媒体に成果報酬が支払われますが、媒体からユーザーに対してもポイントなどを付与します。
媒体にもユーザーにもメリットがあるため、ユーザーを獲得しやすい点がリワード広告の特徴と言えるでしょう。
コミュニケーションスキル
ゲームプロデューサーは全体の統括を行う立場であるため、開発の実務には関わりません。
しかし、全体の工程がスムーズに進むよう多くのスタッフと関わる必要があります。
この時に重要なのがコミュニケーションスキルです。
ゲームプロデューサーという立場から、開発スタッフにアドバイスしたり、開発に関する指示を出さなければならない場面もあります。
この時、伝えるべきことを正確に伝えられるスキルは非常に大切です。
指示やアドバイスがきちんと伝わらないと、開発の行程に支障が生じてしまう場合もあるからです。
また、開発メンバーと円滑なコミュニケーションを行うためには、それぞれのスタッフが使用しているツールなどについてもある程度理解しておく必要があります。
プロモーションスキル
さらにゲームプロデューサーは、開発したゲームを多くの人に知ってもらうためのプロモーションも担当します。
決められた予算の中でどのようにプロモーションを行うかというプランニングもゲームプロデューサーが行いますし、ときには開発者として取材を受けたりコメントを出すことも。
どのような媒体を使い、どうプロモーションをしていくかによってゲームの売り上げが大きく変わりますので、非常に重要なスキルと言えるでしょう。
プロモーションに適した媒体
プロモーションを行う場合、さまざまな媒体から何を使うかを決める必要があります。
ここでは、プロモーションに適した媒体として「テレビ」「雑誌、書籍」「アプリ紹介サイト」「自社メディア」の4つをご紹介します。
テレビ
大きな拡散力を持つのがテレビです。
テレビをプロモーションに利用する場合には、放映時期とリリースのタイミングを合わせることが必要です。
万が一タイミングがずれてしまうと大きく売り上げが減少するため、ゲームプロデューサーはプロモーションを行う上でタイミングを意識しておく必要があります。
雑誌、書籍
ゲーム雑誌などに広告を出稿することで、長い期間ユーザーに見てもらえるというメリットがあります。ただ、広告を雑誌の掲載よりも3〜4週間前に作成する必要がありますので、リリース日が決定していないと広告を作りにくいというデメリットもあります。
雑誌や書籍の場合も、リリース日と雑誌・書籍の発売日を合わせるよう調整する必要があります。
アプリ紹介サイト
インターネットでの宣伝方法として、アプリを紹介する専門サイトに掲載する方法があります。
メディアにはさまざまなものがありますが、アクセス数の多い大手メディアで紹介できれば多くの人の目に触れるため、大きな効果が見込めます。
多くのメディアがあるだけに、どのようなメディアがあるのかを確認しておきましょう。
自社メディア
自社のX(Twitter)やFacebook、Instagramなどでリリースを宣伝するケースも増えてきました。この方法であれば、広告の準備に時間がかかりませんし、宣伝を行うタイミングも容易に合わせることが可能です。フォロワーが多ければ多いほど広告の効果も大きくなりますので、普段から情報発信を行ってファンを増やしておくことは必要です。
まとめ
ゲームプロデューサーに求められる能力について説明してきました。
企画からプロモーションまで、ゲーム開発を統括する立場であるだけに、多くのスキルや知識が求められる仕事であることが伝わったのではないでしょうか。
求められる能力は多くありますが、その分やりがいを感じられる仕事です。
ゲーム開発に興味があり、いずれはゲームプロデューサーとして活躍したいと考えている人は、この記事を参考にしてみてください。
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