
オンラインのバトルロイヤルゲームやカードゲーム、eスポーツなど様々なジャンルのゲームで「Nerf(ナーフ)」という言葉を耳にしますが、その言葉の本当の意味が分からない方もいらっしゃるでしょう。
この記事では「Nerf(ナーフ)」の言葉の意味や語源、対義語と類義語、例文、「Nerf(ナーフ)」が行われる理由をご紹介します。
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Nerf(ナーフ)とは
Nerf(ナーフ)とはどのような意味をもつ言葉なのでしょうか。まずは、その意味と語源を見ていきましょう。
Nerf(ナーフ)とはゲームにおける弱体化を表すスラング
「Nerf(ナーフ)」とは、主にオンラインゲームなどで使われることが多いネットスラング(俗語)で、「弱体化する」ことを意味します。
具体的には、ゲーム全体のバランスを調整するためのパッチやアップデートによって、キャラクターのクラスやスキル、武器などが下方修正されることを表します。
特定のキャラクターや武器がその他と比べて強力すぎることによって、ゲームバランスが崩れると判断されたとき、未来のゲーム環境を健全に保つためのアップデートが必要です。
ゲームバランス調整のための修正では、比較的弱いとされているキャラクターや武器の能力を底上げする場合も多いですが、強すぎるものを弱体化するケースもよく見られます。
「Nerf(ナーフ)」という用語は、プレイヤーキャラクターだけでなく、敵キャラクターが弱体化した場合に使われることも少なくありません。
なお、日本では「Nerf(ナーフ)」よりも、「弱体化」や「修正」といった言葉を使うプレイヤーが多い傾向にあります。
Nerf(ナーフ)の語源はおもちゃの銃
それでは、「Nerf(ナーフ)」というネットスラングはどのようにして生まれたのでしょうか。「Nerf(ナーフ)」の語源は、アメリカに本社があるHasbro社が販売するおもちゃの銃です。
Hasbro社の「Nerf(ナーフ)」は、スポンジ製の弾丸を発射して遊ぶおもちゃの銃のシリーズで、人気ゲームモデルの製品もあり、日本のおもちゃ屋などでも売られています。
「Nerf(ナーフ)」という用語が使われるようになったのは、1990年後半から2000年前半頃にかけて流行していたMMORPG「Ultima Online」(ウルティマオンライン)がきっかけです。
ある武器がアップデートによって弱体化してしまったことに対して、アメリカのプレイヤーがネット上に、「これでは、まるでおもちゃのNerf(ナーフ)のようだ」と、不満をもらしたことが始まりだとされています。
Nerf(ナーフ)の対義語と似た言葉との違い
Nerf(ナーフ)はゲームにおける弱体化を意味するスラングですが、その対義語や似た言葉が存在します。それらの言葉について、詳しくご紹介します。
Nerf(ナーフ)の対義語
「Nerf(ナーフ)」は、ゲームのアップデートなどで下方修正されることを意味しますが、その対義語を表す用語はあるのでしょうか。「Nerf(ナーフ)」の対義語として、上方修正を意味する「beef up(ビーフアップ)」という用語があります。
「beef up(ビーフアップ)」は、英語で強化するという意味の言葉であるため、ゲームのキャラクターや武器などの上方修正に対しても、そのままの意味で使われています。
英語圏ではよく使われている用語ですが、日本ではあまり一般的ではないかもしれません。
「beef up(ビーフアップ)」に似た言葉に、「buff(バフ)」がありますが、この2つの違いは、「beef up(ビーフアップ)」が持続的な強化であるのに対して、「buff(バフ)」はゲームプレイ時の一時的な変化であることです。
Nerf(ナーフ)とデバフの違い
「Nerf(ナーフ)」と似た表現に、「debuff(デバフ)」という言葉が存在します。「Nerf(ナーフ)」と「debuff(デバフ)」の関係は、「beef up(ビーフアップ)」と「buff(バフ)」の関係と同じです。
「Nerf(ナーフ)」は永久的な弱体化であるのに対して、「debuff(デバフ)」はあくまで、プレイ中の一時的な弱体化を指します。
特にRPG(ロールプレイングゲーム)における、キャラクターやアイテムなどの能力を下げる効果や、負のステータス効果のことを「debuff(デバフ)」と表現することが多いです。
例えば、攻撃力や防御力、回復力を下げるといった行為が挙げられます。いわゆる「状態異常」と呼ばれる状態です。
ちなみに、状態異常の中でも毒を付与してHPを減らす、魔法を封じるといった効果のものは「debuff(デバフ)」とは呼びません。
「Nerf(ナーフ)」の使い方・例文
ゲームのキャラクターや武器の弱体化を意味する「Nerf(ナーフ)」は、実際の会話や文章でどのように使われるのでしょうか。例文をご紹介します。
- 好きなキャラのナーフが決定したので、泣きながら思い出作りしてる
- プレイヤーが増えたから、ナーフでバランス調整されるのは仕方ないだろうけど、さすがに弱体化された武器多すぎないか?
- ナーフ後も○○(キャラクター名)を使い続ける男
- ナーフされて今まで積み上げてきたものが全て無駄になった…
- ナーフするなってあれほど運営にメッセージ送ったのに、容赦なくナーフされて萎えちゃった
Nerf(ナーフ)が起こる理由
ゲームのキャラクターや武器に「Nerf(ナーフ)」が施される背景は、ゲームによって様々です。幅広いジャンルのゲームで見受けられる「Nerf(ナーフ)」の例とその理由をご紹介します。
特定のキャラクターや武器が強すぎる「OP(オーバーパワー)」
あるキャラクターや武器、スキルなどが、他のものと比べて強すぎる状態(「OP(オーバーパワー)」)になってしまっている場合に、それらの性能が大幅に下方修正されることが多いです。
基本的にゲーム内においては、数多くのキャラクターや武器などの中から、自分の好きなものを選んで使用する楽しみが失われないよう、キャラクターや武器同士のパワーバランスが均等である状態が理想とされます。
使用率の偏りによるゲームの多様性・魅力の損失を防ぐ
プレイヤーはゲームに勝つために、強いキャラクターや武器を積極的に使用する傾向にあります。それらの強さや使いやすさに偏りがあれば、キャラクターや武器の使用率も偏るでしょう。
ほとんどのプレイヤーが、同じキャラクターや武器を使用している状態になってしまったら、つまらないと感じるプレイヤーも多くなると予想されます。
このように、ゲームの魅力や多様性が失われないようにするために、強くて使いやすく、人気が高いキャラクターや武器を弱体化させて対処することも。
特定のキャラクター・武器の弱体化以外にも、ゲームシステムの微調整、操作や使用感の変更などが行われます。
PvEゲームの敵が強すぎる
プレイヤー同士が対戦するのではなく、協力しながらNPC(ノンプレイヤーキャラクター)を倒すPvEゲームにおいて、敵キャラクターが強すぎる場合に「Nerf(ナーフ)」が施されることがあります。
敵キャラクターが強すぎると、高難易度ミッションをクリアできるプレイヤーがほとんどいない、一部の上級者しかクリアすることができずに中級者プレーヤーが離れてしまうといったケースにつながるので、NPCの弱体化も重要です。
まとめ
「Nerf(ナーフ)」とは弱体化の意味で、ゲーム全体のバランスを調整するためのパッチやアップデートによって、キャラクターのクラスやスキル、武器などが下方修正されることを表します。
似た言葉に、「debuff(デバフ)」という言葉がありますが、「Nerf(ナーフ)」が永続的な修正であることに対して、「debuff(デバフ)」はゲーム内の一時的な負の効果であるという違いがあります。
お気に入りのキャラクターや武器などが「Nerf(ナーフ)」されてしまうのは悲しいことですが、ゲーム全体のバランスを調整し、ゲームの多様性と魅力を保ち続けるためには避けられないことと言えるでしょう。
本当に好きなキャラクターなのであれば、「Nerf(ナーフ)」された後でも変わらずに使い続けるようにしたいですね。
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